違和感の正体と、世界を知る瞬間。
「ご存じかと思われますが、改めてご説明させていただきます」
以下、投影されているスライドから、カラーギャングについての資料を抜粋。
『カラーギャング』
いわゆる不良行為少年の集団の一種。通常の集団と異なり、チームカラーを設定し、身に着けている。意図としてはチームの誇示が挙げられる。現在はチームカラーに加え、同種の能力者でチームが構成されている。
「以上がカラーギャングとしての概要です」
「あの、質問いいですか?」
光が手を挙げた。
「なんでしょう」
「いえ、俺が知っている話となんか違うなって。なんだっけ、なんか奉仕活動をすごいしてるって聞いていたので」
「そうですね、それについてはこれから説明いたします」
以下、投影されているスライドから、活動内容についての資料を抜粋。
・活動内容
能力の扱いに不慣れな一般市民に対しての指導及び援助が主。能力社会黎明期に、K**県某市にてあるチームが少女を保護し、そこで能力について指導した事に始まり、その噂を聞き、自らもと指導を依頼し対価として報酬が発生、更にその噂を聞きつけ全国各地に同様の行為が広がる。
「この様に、活動自体は至って健全そのもの。更にはその活動内容が支持され、一部官僚や役場、自治組織等からの支援を受けている地区・グループがあります」
そうそう、僕が知ってるのもこういう話。発祥とかは知らなかったけど、やってる事は全然良い事だって認知だったんだけどな。
「そしてこれには完成度がかなり高いシステムにて運営されています」
以下、投影されているスライドから、運営管理についての資料を抜粋。
・相互補助システム
チーム毎に、それぞれが適したチームを斡旋する行為が推奨されており、斡旋人数によって報酬が発生・変動する。その管理には地区それぞれに裁定専門のチームが存在し、申請情報と自らが集めた情報から整合性を精査し、報酬の分配を行う。また斡旋人数や指導内容等を総合し、ランキングを公開しており、そこからチームの競争率の上昇も行っている。
「システムの完成度としては、とても高いものです。おまけに、他所からわざわざ指導してほしいと、指導内容等が良いチームが座する地区への移住者の増加も確認されており、地区同士の競争も行われております」
こう聞くと、かなり良い制度なんだな。というか移住者が増加するっていう事は、町の活性化にも繋がるってワケだからその町からのサポートも受けられるのか。良いわね。




