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しょぼくない  作者: 何故
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会合、邂逅、つまりは

「お、先客」

「ん」

女性の二人組が会議室に入って来た。片方は学生服、もう片方はもう一人は見知った顔だ。

「野上さん」

「よう、一週間ぶりか?」

「先輩、その子が?」

「ああ」

野上がポンと肩を置いた女学生、彼女は俯いた。

「紹介は揃ってからな」

「はい」

そう言って二人は席に着いた。僕らとは二席空けて。

女学生を観察してみる。白をベースとしたセーラー服、スパッツだかタイツだかを履いている。ベージュ色だったか、そんな色のモコモコのコートを椅子にかけてる。白のリュックはかなり小さい。何が入るんだろうと思うぐらい小さい。金髪に、白の差し色が入っている。長髪は、どこを見てもハネていない。顔立ちも、まあ、整ってるのだろう。他人の顔はよく分からん。だが何となく外人寄りの様な顔立ちに感じた。だがそれよりも大きなレンズの眼鏡に惹かれた。あんな大きなレンズなのに、全然埃やゴミが付着していなかった。眼鏡の友人から、よく汚れるのがうざったるいと、コンタクトを羨んだ愚痴を聞いた事があるから、気になった。

「なんだい、この子に惚れたか?」

「は?」

どうやら彼女を見ていたのが、野上さんにはバレていたらしい。

「いや、単にどんな人か気になっただけですよ」

「ふ~ん。まあ、そういう事にしといてあげるよ」

そういう事って…本当に気になっただけなんだけどな。というか相変わらず野上さんは鋭いな。

そしてポンと僕の左肩を叩いた細谷さんにはイラッときた。あと頭を振るのが余計にきた。



「あれ、俺が最後じゃないのか」

次に入って来たのは班長、加賀美さんだ。その口振りから察するに、この人はいつも最後に来ているらしい。

「珍しいですね、班長が最後じゃないなんて」

「だな」

二人の反応も同じらしい。この人は役職通りの重役出勤の常習犯みたいだ。あの時の威圧感とは裏腹な、とてつもないだらしなさを見た。

「キクのヤツ、後でノす」

ああ、ご愁傷様。細谷さんの顔を見ると、簡単にその悲愴さを感じられる。だが、それよりも

「キクって、誰ですか?」

コソッと細谷さんに訊いてみる。

「ああ、ウチのメンバーの一人で、まあ同情しか出来ない様なポジションにいるヤツだ」

ああ。かわいそう。そんな人はどこにでもいるのか。

「あとアイツはかなりの不幸体質だ」

頑張って下さい、顔も知らないキクさん。

「だがアイツは…」

「まあ」

「うん」

え、何その間。気になるんですけど。

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