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⭕ 迷子のキノコン 2


マオ

「 …………ヒストリスさんのだいなアミュレットをなんでキノコンにわたしてるんだよ!! 」


 オレはキノコンからヒストリスさんのアミュレットをうばるようにかえした。


キノコン

「 エリ!?

  エリぃ~~~エリエリ~ 」


マオ

なにってるかからないけど、これはがん(おもちゃ)じゃないんだ! 」


キノコン

「 エリっ!

  エリエリぃ~~!

  エリ~~ 」


 オレのこしぐらいしかたかさのないキノコンは、ひっなにかをつたえようとしてしているみたいだけど、あいにくとオレにはキノコンなんてからない。


セロフィート

「 マオ、アミュレットをしてください。

  〈 (げんしつ)(みなもと) 〉でこうせいしたアミュレットをヒストリスさんへわたします 」


マオ

「 セロ!

  だヒストリスさんじゃないってば! 」


 セロにはんろんしつつもオレはアミュレットをセロにわたす。


 セロはアミュレットを〈 (げんしつ)(みなもと) 〉でこうせいして、こうせいしたほうのアミュレットにひもむすぶと、ひもひろげてキノコンのあたまうえからとおしてやった。


キノコン

「 エリ?

  エリエリ~~♪」


セロフィート

「 そのアミュレットはきみものです。

  ヒスさん 」


マオ

まえけんなよ~~ 」


セロフィート

てください。

  アミュレットによろこんでます。

  これでほかのキノコンとべつます 」


マオ

べつって…… 」


セロフィート

「 アミュレットはそんれっしないように魔法マジックでコーティングしました。

  れないじょうひも使つかってますから、ほかのキノコンからうばわれることもないです 」


マオ

「 ………………。

  セロ、これからいったいどうすんだよ… 」


セロフィート

「 どうするとは? 」


マオ

わすれたのかよ!

  ヒストリスさんがいたきんきゅうほうこくしょを≪ おう ≫へクッポーにとどけさせただろ。

  ≪ おう ≫からそうさくたいきゅうじょたいが1しゅうかんにはちゃうんだろ! 」


セロフィート

「 そのことですか。

  しんぱいしなくていです。

  ≪ おう ≫からそうさくたいきゅうじょたいけんされません 」


マオ

「 どういうことだよ?

  クッポーはったじゃんか 」


セロフィート

たしかにクッポーはちましたけど、≪ おう ≫へはかってません。

  そもそもさい()しょ()からクッポーにきんきゅうほうこくしょとどけさせるなどありませんでした 」


マオ

「 はぁぁぁぁあ!?

  ≪ おう ≫にとどけさせるがなかったって……どゆことだよぉ!! 」


セロフィート

調ちょうたいそうさくをヒストリスさんとするはじめからなかった──ということです。

  ワタシはにん()げん()だすけはしません 」


マオ

「 だって……そんな……。

  あんなにしんになってはなしてたじゃないか!

  ぜんウソだったのかよ……。

  やさしいセロはえんだったのかよ……。

  ヒストリスさんをたいさせて……そのにさせといて…… 」


セロフィート

「 マオもだまされちゃいました? 」


マオ

「 ──セロ!!

  オレは……オレは……うれしかったんだぞ……。

  セロがぶんからすすんでひとだすけをしてくれるんだ──っておもって……うれしかったんだ…… 」


セロフィート

「 マオ…………。

  ざんねんでした♪ 」


マオ

「 ……………………はぁ……。

  でもまぁ……セロらしいってうか…………あいわらずあんていしてるってうか……ブレないんだな……。

  …………だけど…これがセロ──、だもんな…。

  オレは……そんなセロもれるよ! 」


セロフィート

「 マオ…。

  れるひつよういです。

  そもそもれてほしい 』なんておもいませんし 」


マオ

「 そういうことうなよ~~。

  きずくだろ… 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  このていきずくなら、マオはとっくにはいじんになってます 」


マオ

はいじんって…… 」


セロフィート

「 どのみちきんきゅうほうこくしょおうこくだんちょうとどいても此方こちらけんするそうさくたいきゅうじょたいへんせいするゆうはないです。

  1ヵげつじょうっても≪ おう ≫からそうさくたいきゅうじょたいません 」


マオ

「 えっ……どういうことだよ?

  セロ……までってるんだよ! 」


セロフィート

「 ヒストリスさんのはなしいたあと、〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉をくにじゅうてんさせました。

  〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉からのじょうほうです 」


マオ

「 セロ……。

  ≪ おう ≫のじょうたいって…そんなにひどいのか? 」


セロフィート

あいげんいんめいたいりょうはっせいするキノコンです。

  かいぶつ(モンスター)あなどるといたますからね。

  ≪ しゅうらく ≫≪ らく ≫≪ そんらくあたりはすでにキノコンにせんりょうされ、にんげんは1としてません。

  ≪ ちょう ≫がキノコンのしゅうげきかんらくするのもかんもんだいです 」


マオ

「 そんなに?!

  キノコンってつよいのかよ?

  だってさ、ようへいぼうけんしゃだっておおぜいるじゃんか 」


セロフィート

「 マオ、どんなにつよくてもにんげんいきをしなければきられません。

  さんえばぜんほうたいないはいります。

  にんげんどうぶつらずらずにほうたいないむのですから、キノコンけられません。

  つよかろうがよわかろうがかんけいいです 」


マオ

「 そんな……じゃあ…キノコンなにがあってもめられないってうのかよ? 」


セロフィート

くうかんせんじつ便べんしゅだんです。

  かざきをえればぐにくにじゅうひろめられますし 」


マオ

「 セロぉ~~~~! 」


セロフィート

「 どうしました? 」


マオ

ほうこくばないようにはないのか? 」


セロフィート

「 とっくにしてます。

  いっこくぐらいキノコンのはいするおうこくがあってもおもしろいとおもいません? 」


マオ

おもわないよ!

  セロ、キノコンがたいりょうはっせいするげんいんめてふせごうよ 」


セロフィート

「 はい?

  です? 」


マオ

って……にんげんをキノコンのきょうからまもらないと── 」


セロフィート

いやで~~~~す♪

  そんなことしません。

  ワタシはでブックカフェをつづけます。

  ヒスさんの調ちょうきょうしつけもしたいですし 」


マオ

「 セロ!! 」


セロフィート

「 マオ──、もうジャムをりにくのはめてください。

  いです? 」


マオ

「 …………セロ、ってたのか? 」


セロフィート

とうぜんです。

  ワタシはぎんゆうだいじんですよ 」


マオ

「 ………………じゃあ……っててらないフリをしてたってことかよ?

  3ヵげつかんずっと? 」


セロフィート

「 そうですよ。

  マオがめてくれるのかってました。

  けっきょくめてくれませんでしたけど 」


マオ

「 ………………めん… 」


セロフィート

「 マオのつくったジャムはワタシものだといました。

  むねけるようにかなしかったです… 」


マオ

「 それはウソだろ~~ 」


セロフィート

「 ワタシ、冗談ジョーダンってもウソきません 」


マオ

「 ………………へいいてるだろが! 」


セロフィート

「 マオはおこりんぼうさん~~♪ 」


マオ

うたうなぁ!! 」


セロフィート

「 ワタシはぎんゆうだいじんです。

  ぎんゆうじんうたうものです♪ 」


マオ

「 そだったな…… 」


セロフィート

「 マオ、ゆう(ディ)しょく(ナー)じゅんをしましょう 」


マオ

かったよ… 」


 ヒストリスさんをさがさないでゆう(ディ)しょく(ナー)じゅんはじめていのかな…。


 いろんなもんだいやまみだけど、えずオレはちゅうぼうかった。

◎ 訂正しました。

  ……  ブレないんだな……。─→ ……ブレないんだな……。

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