──*──*──*── ログハウス風ブックカフェ
因みにログハウス風ブックカフェは、木々で生い茂っていた森の土地をセロが勝手に古代魔法で平地にして、平地の上に〈 テフの源みなもと 〉で構こう成せいしたログハウス風ふうの建たて物ものだったりする。
1階かいは厨ちゅう房ぼう付つきのブックカフェになっていて、2階かいは来らい店てんした物もの好ずきな客きゃくが宿しゅく泊はくする事ことも出で来きる完かん全ぜん個こ室しつを4部へ屋やも常じょう備びしている。
親しん切せつ設せっ計けいだと思おもうけどさぁ、要いるのかな??
外そとからログハウス風ふうブックカフェを見みると2階かい建だてなんだけど、実じつは3階がい建だてだったりする。
但ただし、3階がいにはセロとオレしか入はいれない魔ま法ほうマジックが掛かけられているから、お客きゃく側がわには3階がいは存そん在ざいしてないように見みえている。
序ついでに言いうと地ち下か室しつもあるんだ。
地ち下か室しつには肉にく類るい,魚ぎょ介かい類るい,茸キノコ類るい,野や菜さいベジタブル類るい,果くだ物ものフルーツ類るいなんかの食しょく材ざいや調ちょう味み料りょう,香こう辛しん料りょう,香こう草そう,薬やく草そうハーブなんかを長ちょう期き保ほ存ぞんの出で来きる貯ちょ蔵ぞう庫こや冷れい凍とう室こがあったり、調ちょう理り器き具ぐ,食しょっ器き,食しょく具ぐを保ほ管かんす為ための器き具ぐ庫こもある。
忘わすれても何なんの問もん題だいもないんだけど──、セロが絶ぜっ対たいに忘わすれないのが、あ・ら・ゆ・る・物ぶっ騒そう極きわまりないな実じっ験けんを安あん全ぜんに出で来きるセロ専せん用ようの実じっ験けん室しつの存そん在ざいだ。
セロがオレの為ために作つくってくれた≪ ダンジョン ≫へ通つうじる扉とびら──出で入いり口ぐちもあるし、〈 創そうゴデ造ぞうィオ主しゅールの館やかた 〉へ通つうじる扉とびら──出で入いり口ぐちもあるのは嬉うれしい。
因ちなみに3階がいへ転てん移いする事ことが出で来きる魔ま法ほうマジカル陣じんサークルも地ち下か室しつにある。
1階かいのブックカフェには本ほん棚だなが沢たく山さんあって、セロが色いろんな時じ代だいの≪ 国くに ≫にある図と書しょ館かんから勝かっ手てに拝はい借しゃくして〈 テ原げん質しつフの源みなもと 〉で構こう成せいした本ほんばかりで埋うめ尽つくされている。
本ほんに書かかれている文も字じは全ぜん部ぶ≪ ラチルミダ王おう国こく ≫に変へん換かんされている。
抜ぬかりがないのは、本ほんが汚よごれたり、傷きず付ついたり、破やぶれたりしないように魔ま法ほうマジックでコーティングされている事ことかな。
貴き重ちょうな本ほんが多おおいから盗とう難なん,窃せっ盗とうの被ひ害がいに遭あわないように防ぼう犯はん魔ま法ほうも確しっかりと掛かけられている。
仮かりに盗ぬすまれても直すぐに〈 テ原げん質しつフの源みなもと 〉で構こう成せい出で来きちゃうんだけどな。
ブックカフェから持もち出だせないように魔ま法ほうマジックを掛かける事ことも出で来きるわけだし。
魔ま法ほうマジックでコーティングされている本ほんだから、読よみながら飲いん食しょくを気き軽がるに楽たのしめるブックカフェとして営えい業ぎょうが出で来きちゃうわけだ。
因ちなみに本ほんを盗ぬすもうとした輩やからは常じょう連れん客きゃくであっても容よう赦しゃなく、セロの可か愛わいいペットでもある〈 合ごうキ成せいメイ獣じゅうラ 〉の餌食えじきになるように魔ま法ほうマジカル陣じんサークルが仕し掛かけられているんだから鬼き畜ちくだろ?
客きゃくには可か能のうな限かぎり、万まん引びきなんて馬バ鹿カげた真ま似ねをしないでほしいと思おもう。
『 万まん引びき禁げん止きん! その出で来き心ごころが命いのち取とり!! 』っていう貼はり紙がみをドアに貼はり付つけてあるから多た分ぶん、大だい丈じょう夫ぶだろう。
本ほん当とに命いのちを失うしなう事ことになるんだから洒落しゃれにならない。
因ちなみに〈 合ごうキ成せいメイ獣じゅうラ 〉の元もとへ直ちょっ行こうする魔ま法ほうマジカル陣じんサークルは、ドアの外そとに仕し掛かけられていたりする。
貼はり紙がみを無ム視シして迄までセロの本ほんを盗ぬすんでログハウスを出でると一いっ瞬しゅんにして「 〈 合ごうキ成せいメイ獣じゅうラ 〉の縄なわ張ばりへ、いらっしゃ~~~い 」するようになっているから恐きょう怖ふこわいだろ?
盗人ぬすっとは全ぜん裸らの状じょう態たいで直ちょっ行こうする事ことになって、外そとに持もち出だされた本ほんは自じ動どうで本ほん棚だなへ戻もどるようになっている。
何なんで盗人ぬすっとが全ぜん裸らで〈 合ごうキ成せいメイ獣じゅうラ 〉の縄なわ張ばりへ転てん移いされるのかと言いうと〈 合ごうキ成せいメイ獣じゅうラ 〉が餌エサを喰たべ易やすくする為ために真まっ裸ぱだかにするんだ。
衣い服ふく類るいを着きていると邪じゃ魔まだからな~~。
「 おぎゃー 」と産うまれた時ときと同おなじ姿すがたの方ほうが〈 合ごうキ成せいメイ獣じゅうラ 〉も遊あそび易やすいってのもあるかも知しれないかも?
盗人ぬすっとが身みに付つけていた衣い服ふく類るいなんかは、戦せん利り品ひんとして有あり難がたく頂いただいて有ゆう効こう活かつ用ようさせてもらうよ!
金かね目めになる物ものをジャラジャラ身みに付つけて、貴き重ちょうな本ほんを盗ぬすみに来きてくれる客きゃくは逆ぎゃくに大だい歓かん迎げいだから、「 是ぜ非ひ来きてくれ!! 」って感かんじだ。
普ふ段だんのセロは1階かいのブックカフェの一いっ角かくにある椅イ子スに腰こしを下おろして大だい好すきな本ほんを読よみ耽ふけっている。
飲いん食しょくと睡すい眠みんを必ひつ要ようとするオレと違ちがって、〈 お人にんゴデッセ形ぎょうルロド様さまール 〉のセロの場ば合あいは飲いん食しょく,睡すい眠みんを必ひつ要ようとしないから、1日にち中じゅうぶっ通とおしで読どく書しょを堪たん能のう出で来きるんだから、いい気きなもんだ!
セロはログハウス風ふうブックカフェのオーナーで、マスターもしていて、客きゃくの注ちゅう文もんしたメニューを厨ちゅう房ぼうで作つくる事こともしている。
オレは何なにをするのかと言いうと、セロの作つくった料りょう理り,スイーツ,飲のみ物ものなんかを客きゃくの元もとへ運はこぶウェイターだ。
オレが料りょう理りやスイーツを作つくっても良いいんだけど、オレの手て料りょう理りを “ 自じセロフ分ぶんィート以い外がいには食たべさせたくない ” っていうセロの独どく占せん欲よくの所せ為いもあって、ウェイター以い外がいの役やく目めはセロの食しょく事じを作つくる事ことだ。
別べつに食たべなくても構かまわないのに、味み覚かくがあるって事ことと人にん間げんらしく振ふる舞まう為ために食たべたがるんだよなぁ。
セロ用ようの料りょう理りを作つくる以い外がいには、セロが作つくってくれた裏うら庭にわの畑はたけで野や菜さいベジタブルや果くだ物ものフルーツを育そだてたり、中なか庭にわで育そだてている薬やく草そうハーブ,香こう草そう,食しょく用よう花ばなの世せ話わをしたり、日ひ蔭かげで作つくっている食しょく用よう茸キノコの世せ話わをしたりする。
中なか庭にわに出でて本ほんは読よめないけど、ガーデニングを見みながら飲いん食しょくを楽たのしんでもらう事ことも出で来きない事ことはない。
その際さいに気きを付つけないといけないのが、セロが中なか庭にわの一いっ角かくで育そだてている危き険けんな趣しゅ味みの産さん物ぶつ──、毒どく草そうや毒どく花ばなの類たぐいだ。
綺き麗れいな花はなだと思おもって、匂においを嗅かいだり触さわったりしたら危き険けんな代しろ物ものだから、“ 近ちか付づくな、危き険けん!! ” って書かいた立たて札ふだを立たてている。
態わざ々わざ山さん中ちゅうへ入はいって狩かりをしなくてもセロが〈 テ原げん質しつフの源みなもと 〉で構こう成せいしてくれた動どう物ぶつや怪かい物ぶつモンスターの抜ぬけ殻がらの解かい体たいをすれば、手て軽がるに素そ材ざいや肉にく類るいが手てに入はいるし、一いち々いち魚うお市いち場ばへ出で向むかなくても新しん鮮せんな魚ぎょ介かい類るいも手てに入はいるから食しょく料りょう調ちょう達たちは想そう像ぞう以い上じょうに楽ラクチンで助たすかっている。
偶たまにはセロと一いっ緒しょに森しん中ちゅうへ入はいって山さん菜さい採とりを楽たのしんだり、天てん然ねんの果くだ物ものフルーツや木きの実みを採とったりするのも楽たのしい。
山やま奥おくのブックカフェだから、客きゃくは徒と歩ほよりも馬うまに乗のって来くる可か能のう性せいを考こう慮りょして寒さむさを凌しのげて快かい適てきに過すごせる馬うま小ご屋やも常じょう備びしている。
雪ゆきがチラチラと降ふるし寒さむい場ば所しょだから、客きゃくなんて滅めっ多たに来きやしないと思おもうんだよな。
セロは好すきな本ほんに囲かこまれて思おもう存ぞん分ぶんに読どく書しょを堪たん能のう出で来きるから充じゅう実じつした毎まい日にちを過すごせているんだろうけど、逆ぎゃくにオレは暇ひまで暇ひまで仕し方かた無ない毎まい日にちを過すごしていたりするんだ。
何なにも起おきないで平へい和わなのが1番ばんなんだけど……暇ひま過すぎるのも困こまるぅ~~~~。