第7話伝説の航空戦士ジェットファイヤー
サイバトロニアンにはジェットロンと呼ばれる種族がいる。彼らは航空機に変形するため自由に空を飛ぶことができ他のサイバトロニアンの種族の中でも最速のスピードを出すことができる。また主君に絶好的な忠誠心を誓う誉れ高い騎士精神を大切にしている。しかしオートボット騎士団とディセプティコン騎士団の戦争によりジェットロン達はオートボットにつくものとディセプティコンにつくものに別れその性格を利用され最前線で酷使された。あるものは敵の誘導の為に利用されまたあるものは爆弾を付けられ特攻させられた。そんな物のように使われているジェットロンだがその誉れ高い性格には昔から語り継がれる人物が関係しているのであった。先の戦闘でボロボロになったコンストラクティコンズ達はディセプティコン騎士団の基地に戻った。そこにはメガトロンとゲラゲラ笑っているスタースクリームがいた。(スクラッパー)「…なんだよスタースクリーム…」(スタースクリーム)「いやいや、お前らもたまにはやらかすと思うとおもろしくてな!」(オーバーロード)「ンだと…!」(ミックスマスター)「…よすんだ、メガトロン様申し訳ありません。」(メガトロン)「よい、オートボットの連中にかなりの被害を与えたからな。今はゆっくり休んでおけ。」(ミックスマスター)「わかりました。」コンストラクティコンズ達はメガトロンの命令によりメンテナンスを受ける事になった。いまだにニヤニヤしているスタースクリームにコンストラクティコンズ達は腹が立っていた。(ロングハウル)「まだ笑っているんダナ。」(ランページ)「よすんじゃ。あれでもワシ達の上官じゃ。」(スカベンジャー)「上官ねぇ…」(ハイタワー)「彼の種族が誉れ高い性格を大切にするジェットロンだと思うと彼は種族の恥さらしですね。」一方スタースクリームは陸の王国の応接の間で自分の部隊「シーカーズ」の隊員サンダークラッカー、スカイワープ、紅一点のスリップストリームがいた。(サンダークラッカー)「なんだよスタースクリーム。よりによってこんなところに呼び出して。」(スタースクリーム)「よくぞ聞いたなサンダークラッカー。明日俺達シーカーズは海の王国に爆撃する事になったぜ。」しかしそんな命令をメガトロンから聞いていない三人は不思議に思った。(スリップストリーム)「それってメガトロン様の命令?」(スタースクリーム)「いいや俺の独断さ。」(スカイワープ)「お前またかよ…本当に懲りないやつだな…」(スタースクリーム)「あのメガトロンのジジイの命令なんかいちいち聞いてられるか。」(サンダークラッカー)「まぁいいが、あんまりメガトロン様ともめんなよ?」(スタースクリーム)「ああ肝に命じとくよ。」そういってスタースクリームは部屋を出た。(スリップストリーム)「相変わらずの跳ねっ返りね。」(スカイワープ)「ああ、いつもディセプティコン騎士団の指導者座を狙ってるからな。変わっちまったなあいつ…」」(サンダークラッカー)「昔はあんな野心家のような性格じゃなかったんだかな…」(スリップストリーム)「そうね…誰よりも自分がジェットロンていう事を誇りにしてたわね。」三人は昔のスタースクリームを思い出しながら明日の作成に備えた。その頃海の王国ではラチェットが負傷者の手当てをしていた。(オプティマス)「皆の具合はどうだ?」(ラチェット)「特に問題はないけどデバステータの攻撃をもろに受けたウィンドブレード、クロームドーム、メタルホークはしばらく動くことは難しい。」(オプティマス)「三人は不満ではないのか…」オプティマスの言うとうりジェットロンであるウィンドブレード、メタルホーク、クロームドームは前線で奮戦するのを誇りに思っている為いきなり休息しろと言われ素直に聞くかどうか不安なのだ。(ラチェット)「まぁ彼らの気持ちはわかるけどそれで怪我が悪化したら元も子もないからね。仕方ないさ。」(オプティマス)「そうだな。」一方その三人はどことなく不安そうにしていた。(メタルホーク)「二人とも怪我の方はどうだい?」(クロームドーム)「ああ、ラチェット先生のおかげでもう平気さ。」(ウィンドブレード)「それより私達いつになったら退院できるのかしら。」(クロームドーム)「先生が言うにはしばらくは安静にしといた方がいいらしい。」(メタルホーク)「まぁ、ラチェット先生がそう言うなら仕方ないか…」(ウィンドブレード)「でもずっとここにいるのは何だか落ち着かないわ。」(クロームドーム)「仕方ないだろ…」するとそこにティラ、エド、シェーラがやって来た。(シェーラ)「そうよ。あなた達はデバステータの攻撃をもろに受けたから本当に命に関わるかもしれないのよ?」(ウィンドブレード)「でも…!」(エド)「変に無理して怪我を悪化させたら元も子もないだろ?」(ウィンドブレード)「そうね…」自分の不甲斐なささにウィンドブレードは古いデータパットを強く握り締めた。(ティラ)「ねぇ、それって何なの?」(ウィンドブレード)「ああ、これは私達ジェットロンの英雄を主人公にした書籍よ。」(メタルホーク)「へえお前も見てたんだな。」(クロームドーム)「何言ってるんだよ。俺達ジェットロンは全員この書籍を持ってるだろう。」(シェーラ)「何て名前の人なの?」(ウィンドブレード)「白銀の航空戦士ジェットファイヤー。私の種族の名前の元になった人で最初の十三人のプライムに献身的に仕えてザ・フォールンとの戦いでは善戦してプライム側を勝利に導いた人物よ。」(エド)「すごい人なんだなジェットファイヤーって。」(クロームドーム)「だけど戦争が終わった後彼は行方不明になり誰もその行方はわからないだ。」(ティラ)「まさに神話に出てくるような伝説の人物なのね。」本に絵がかれた白銀の姿のサイバトロニアンを見てティラ、エド、シェーラはそんなジェットファイヤーに一度でも会ってみたいと思った。その頃バンブルビー、バルクヘッド、ブラー、エリータワンはなぜコンストラクティコンズがあの王家の神殿を狙ったのか気になったオプティマスの命令で神殿を調査をしていた。(バルクヘッド)「特にこれといって問題はなさそうだけど…」(エリータワン)「いいえ、コンストラクティコンズ達はこの神殿を調べていたからきっと何かあるはずよ。」(ブラー)「エリータワンの言うとおりです。この中にディセプティコンが求めている何かあるのは間違いないですね。もしメガトロンにそれが渡ったらどんな災いが降り注ぐかわからない。こんな歴史的建造物に手を出すとはディセプティコンも罰当たりな事をするものです。しかしいったい…」(バンブルビー)「ああ…ブラーもうそれ以上はいいよ。」バンブルビーはブラーのこの早口で長くしゃべる癖がかなり苦手であり本当はブラーと一緒に行動したくはなかったがさすがに命令なのでわがままは言えなかった。するとバンブルビーのレーダーが僅かにエネルゴンを検知した。(バンブルビー)「ねえ、奥からわずかだけどエネルゴンの反応があるよ!」(バルクヘッド)「そんなバカな…こんな神殿の奥から反応があるなんて…」(エリータワン)「とにかく行ってみましょ。」四人は神殿の奥に行くとそこは広い空間があり中央には巨大なSFジェット機があった。(バンブルビー)「大きい…」(ブラー)「もしこれがロボットモードになったらオプティマスやメガトロンよりも大きいジェットロンになりますね。」(バルクヘッド)「そんなでかいのかよ…」(エリータワン)「このジェットロンを狙ってたのね…」バンブルビー達は動かなくなった巨大ジェットロンを海の王国の城に運んだ。同じ時スタースクリームはシーカーズを率いいよいよ出撃しようとしていた。するとサンダークラッカーがスタースクリームにあることを尋ねた。(サンダークラッカー)「ところでどうしてこんな時に出撃するんだ?オートボット達の反撃だってあり得るぜ。」するとスタースクリームはにやっと笑った。(スタースクリーム)「確かにそうだな。だが俺達は空を自由に飛び回れるからそんなの問題にならねぇよ。それにオートボット側のジェットロンもデバステータの攻撃で飛ぶこともできねぇから反撃される心配はねぇのさ!」(スカイワープ)「成る程、確かに一利あるな。」(スリップストリーム)「早く行かないと皆にバレるわ。」(スタースクリーム)「よし!シーカーズアッタク!」スタースクリーム、サンダークラッカー、スカイワープ、スリップストリームは戦闘機に変形し海の王国に向かい飛び立った。その頃オプティマスは動かなくなった巨大ジェットロンを調べていた。(オプティマス)「何て大きさだ…」(ホイルジャク)「儂もこんなに大きいジェットロンははじめて見たわい…」(エド)「どうして動かないんだ?」(ラチェット)「多分エネルゴン不足で体を動かすエネルギーが尽きてしまったのが原因だと思うよ。」(ティラ)「何とかならないの?」(ラチェット)「ううん…今あるエネルゴンがじゃあ足りないから難しいなぁ…」(シェーラ)「そんな…」シェーラは水色の首飾りをぎゅっと握り締めた。(サイドスワイプ)「なあ、その首飾りは何なんだ?」(シェーラ)「これは海の王国に伝わる王家の首飾りよ。前にお母様から受け継いだのよ。」(サイドスワイプ)「へえー」一方ウィルはデバステータに破壊された海の王国の町の復興作業を手伝っていた。(ウィル)「ここまで破壊されてると復興にはかなりの時間がかかる…次の攻撃が来たら防衛するのも難しいな…」その時であった衛兵がウィルのもとに駆け寄ってきた。(衛兵)「大変です!未確認飛行物体がこちらに接近しています!」(ウィル)「何だと!」ウィルは望遠鏡で上空を見ると四機の戦闘機がこちらに向かっていた。しかも先頭の戦闘機のカラーリングは青と赤の見覚えのある色であった。(ウィル)「スタースクリーム…!」その頃城内ではオプティマスが先の巨大ジェットロンについてメエリーンと話していた。(メエリーン)「すみません私も存じませんでした。あの遺跡にあなたがたの種族の方が眠っていたのは…」(オプティマス)「しかしなぜ遺跡の中に…」その時ウィルが慌てた様子で駆け込んで来た。(ティラ)「どうしたの?ウィル。」(ウィル)「急いで戦闘体制を整えてください!スタースクリームが三体のディセプティコンと共にこちらに向かっています!」(エド)「スタースクリームが!?」(シェーラ)「スタースクリームって?」(ティラ)「ディセプティコンの航空参謀よ。生け簀かない性格の男よ。」(オプティマス)「おそらく残りの三体は部下のサンダークラッカー、スカイワープ、スリップストリームだろう。」(エド)「だったら何とかしないと!」そこでオプティマスは難しい顔になった。(シェーラ)「どうしたのオプティマス?」(オプティマス)「反撃しようにもその手段が今の私達にはない…」(ティラ)「そんな…」そう動きの素早く空を飛べるシーカーズ達は銃弾が届かない高度を飛んでいる。オートボット側のジェットロンであるウィンドブレード、クロームドーム、メタルホークはまだ傷は癒えておらず雄一ヘリコプターに変形できるドリフトも戦闘機のスピードには追い付かない。それを見越しててスタースクリームは出撃したのだ。(スタースクリーム)「よし!お前らやるぞ!」シーカーズ達はロボットモードになると手からミサイルを出した。ミサイルはその町に降り注いだ。(市民)「逃げろー!」(市民)「助けてー!」市民達はパニックになり一斉に逃げ出した。その時オプティマスからハウンドから通信が入った。(ハウンド)「オプティマス!聞こえるか!」(オプティマス)「ハウンド!そっちの状況はどうだ!?」(ハウンド)「最悪だ!くそ、反撃しようにも銃弾がとどきやしねぇ!」(オプティマス)「ハウンド今はなるべく市民の安全を優先してくれ!」(ハウンド)「了解した!」ハウンドとはそこで通信を終了した。(クロスヘアーズ)「どうだ!おっさん!」(ハウンド)「いや援軍は呼べそうにねぇな。」(クロスヘアーズ)「ちくしょうスタースクリームの野郎こんな時に襲ってきやがって…!」(ドリフト)「とにかく今はオプティマスの言うとおりにしよう!」上空ではスタースクリームがゲラゲラ笑いながら爆撃をしていた。(スタースクリーム)「ナッハハハ!どうだ!俺様を嘗めるとこうなるのだ!」その様子を見ているサンダークラッカー、スカイワープ、スリップストリームは複雑な心境で見ていた。昔のスタースクリームが言わないであろう言葉を間近で聞いたからだ。(スリップストリーム)「…スタースクリーム…」(スカイワープ)「あいつ…」(サンダークラッカー)「やはりあの時の事があいつを変えちまったのか…」一方メエリーンは魔法陣はり市民達を魔法陣内に避難させた。(アイアンハンド)「女王とはいえ一人でこんなシールドをはれるとはな…」(メエリーン)「…!」(オプティマス)「女王陛下大丈夫ですか!」(メエリーン)「ええ…大丈夫です…」(ジョーン)「女王陛下!無茶は禁物です!その力はあなたの命を削るのですぞ!」魔法陣は人魚族の魔法エネルギーを大量に放出することで使用できる究極の魔法それを長時間使えばいかに魔法の使い手あろうと命を落とす危険性がある。(メエリーン)「例え…この命をつきようとも…この国を愛する民を…見捨てはしません…!」そんな母親の勇姿を見てシェーラは自分がどれだけ無力なのかを思い知らさせていた。母親や国境を守る姉に比べ自分がどれだけ浅はかな考えで生きていたのかを。(シェーラ)「母親…」その時シェーラの首飾りが光り出した。(シェーラ)「これは…」光りは巨大ジェットロンのわずかなオールスパークと共鳴していたのだ。(エド)「シェーラの首飾りとあのジェットロンのオールスパークが共鳴してる…」(ティラ)「でも一体どうして…」(シェーラ)「何かわからないけど、今はあなたの力を貸して欲しいの!そして皆を助けて!」シェーラの願いが届いたかのように首飾りとオールスパークは光りを増大させた。すると巨大SFジェット機は白色の体のロボットに変形した。するとオプティマス、シェーラ、ティラ、エドはその姿に驚愕した。あの本に絵がかれた姿と同じ姿だったのだ。(シェーラ)「あなたは…」(エド)「伝説だと行方不明になったはずじゃあ…」(ティラ)「でもあの姿は…」(オプティマス)「ああ、間違いない彼こそが伝説の航空戦士ジェットファイヤーだ。」あの伝説と唱われた白銀の航空戦士ジェットファイヤーになったのだ。(ジェットファイヤー)「ここは…私はいったいここで何を?」(オプティマス)「君はジェットファイヤーなのか?」(ジェットファイヤー)「そうだが、お前達は何者だ?それにここはどこだ?」(オプティマス)「ここは惑星地球で私はオプティマス・プライム、こちらは海の王国の女王メエリーン殿、王女のシェーラ、宰相のジョーン殿、そして陸の王国の王子エド、王女のティラ、騎士のウィル殿だ。」(ジェットファイヤー)「惑星地球…それにオプティマス・プライム…聞いたことない名だ…いや地球はうろ覚えのような気が…プライム達はどこだ?」(オプティマス)「プライム達は全員死んだ…今はそれから七万年後の世界だ。」(ジェットファイヤー)「バカな…プライム達が死んだ…ザ・フォールンに殺されたのか?」(オプティマス)「ああ…だが君のおかげで戦争はプライム達の勝利に終わった。だが新たな戦争でサイバトロン星は崩壊してしまった…」(ジェットファイヤー)「そうか…私が眠っている間に時代は変わってしまったのか…」(メエリーン)「ああ!」その時メエリーンが倒れて気を失ってしまった。魔法を使いすぎて体力が消耗してしまったのだ。(シェーラ)「お母様!」(ジョーン)「いかん!寝室で休ませろ!」ジョーンの命令で衛兵達がメエリーンを寝室に運んだ。(シェーラ)「いけない…このままだとシールドが…」(ジェットファイヤー)「私が敵を何とかしよう。」(ティラ)「でも、あなたはまだ目覚めたばかりで…」(ジェットファイヤー)「いやこれも何かの縁だ。とことん付き合わせてもらう。」ジェットファイヤーはそういうと巨大SFジェット機に変形して窓から空へ飛び立った。(エド)「あの大きさであんなスピードが出んのか…」(ウィル)「彼のあの性格はまさしく誇り高き騎士の鏡です…」その頃スタースクリーム達はその事を知らずに爆撃を続けていた。(スタースクリーム)「変なシールドも消えたしそろそろとどめをさしてやるか。」(サンダークラッカー)「おい、なんかこっちに来るぞ。」(スタースクリーム)「ああん、んなバカな事が…」すると目の前にビーグルモードからロボットモードに変形したジェットファイヤーが現れた。(スカイワープ)「こ、こいつは!」(スリップストリーム)「白銀の航空戦士ジェットファイヤー!」(スタースクリーム)「行方不明になったはずだろ!?」(サンダークラッカー)「見間違えるわけねぇだろ!」(ジェットファイヤー)「お前達かこの街を爆撃してたのは。」(スタースクリーム)「ああ、そうさ。」(ジェットファイヤー)「貴様…あそこには罪もない子供達もいるんだぞ。」(スタースクリーム)「知ったことかよ!さっきから綺麗事言いやがって俺様が相手してやるよ!」(ジェットファイヤー)「いいだろう。」(スリップストリーム)「ちょっとあんた冗談でしょ!」(サンダークラッカー)「相手はジェットファイヤーだぞ!」(スタースクリーム)「それがどうした?俺様には関係ねえ。」(スカイワープ)「馬鹿野郎!相手が悪すぎるだろ!」(スタースクリーム)「売られた喧嘩は買うのが俺様のモットーだからな!」そういってスタースクリームは戦闘機に変形しジェットファイヤーもSFジェット機に変形した。両者は他の者では追い付けないスピードで空を飛んでいた。(ジャズ)「すごいスピードだな…」(アイアンハイド)「ジェットファイヤーもそうだがあのスタースクリームがあそこまでのスピードを出せるとはな…」元々スタースクリームは訓練学校時代に何度もレースで優勝している実践を持っている。そんな訳もあってジェットファイヤーとの戦いにはかなりの自信はあった。(スタースクリーム)「へへ、このまま後ろを取れば俺様の勝ちだ。」スタースクリームは旋回してジェットファイヤーの後ろにつきミサイルを発射した。そしてジェットファイヤーに命中し爆発した。(スタースクリーム)「ふんざまあみやがれ。」だが爆煙が晴れるとそこにはジェットファイヤーがいなかった。(スタースクリーム)「何だと!?」すると後ろにジェットファイヤーがいた。あの一瞬でスタースクリームの後ろに回り込んだのだ。(スタースクリーム)「そんなバカな…!」(ジェットファイヤー)「はあ!」ジェットファイヤーは足でスタースクリームを蹴り飛ばした。(スタースクリーム)「ぐは!」スタースクリームはその勢いで地面に打ち付けられた。(スタースクリーム)「あり得ねぇ…あの一瞬で俺様の後ろに回り込むなんて…」(ジェットファイヤー)「お前はまだ真のスピードを身につけていない。それにお前にはジェットロンの騎士としての誇りを微塵も感じない。この面汚しが!」(スタースクリーム)「騎士としての誇り?ふざけんな!俺達はその誇りを利用されてゴミのようにつかれてんだぞ!」その一言にジェットファイヤーは驚愕した。(ジェットファイヤー)「それはどういう意味だ…」(スタースクリーム)「教えてやるよ…俺達ジェットロンは忠誠を誓った主に献身的に仕える。だがオートボットとディセプティコンの一部の奴等はその性格につけこんで囮にして見殺しにしたり爆弾を取り付けて特攻させらてんだぞ!」(ジェットファイヤー)「そんなバカな…」(スタースクリーム)「わかったか?俺達は種族としての誇りを踏みにじられたんだ…」するとそこにサンダークラッカー、スカイワープ、スリップストリームがやって来た。(スカイワープ)「スタースクリーム!大丈夫か!」(スタースクリーム)「ああ、何とかな…」(スリップストリーム)「ひどい怪我…はやくメディックノックアウトに見せないと…」(ジェットファイヤー)「連れていけ…」(サンダークラッカー)「あんた…俺達は敵のはずだろ?」(ジェットファイヤー)「私は動けない者は殺さない。それにそいつにはまだ強くなる見込みがある。」(スカイワープ)「行くぞ…」サンダークラッカー、スカイワープ、スリップストリームは戦闘機負傷したスタースクリームを運び海の王国を去っていた。(ジェットファイヤー)「私の同胞達が駒のように利用されているのか…」ジェットファイヤーはその事実に心を痛めた。そんな時オプティマスが崩れた瓦礫をどかしていた。(ジェットファイヤー)「どうしたのだ?」(オプティマス)「この瓦礫の中に私の仲間のジェットロン達が閉じ込められている!はやく助けないと彼らの命に関わる!」(ジェットファイヤー)「私に任せろ!」するとジェットファイヤーは瓦礫をどかし炎の中に飛びこんで行った。その頃ウィンドブレード、クロームドーム、メタルホークは炎の中で必死に脱出経路を探し走っていた。(クロームドーム)「まずい…このままだともう助からない…」(メタルホーク)「もうおしまいだな…」(ウィンドブレード)「皆諦めないでまだ助かるかもしれないわ。」(クロームドーム)「そうはいうが…」(メタルホーク)「この炎の中をどうやって…?」するとそこにジェットファイヤーがやって来た。(ジェットファイヤー)「皆大丈夫か!?」(メタルホーク)「おい、もしかして…」(クロームドーム)「俺は夢でも見てるのか…」(ウィンドブレード)「いいえ夢じゃあないわ!本物のジェットファイヤーよ!」(ジェットファイヤー)「ビーグルモードになって飛び私の後ろについてこい!」(メタルホーク)「ビーグルモードになれってここは建物の中ですよ!」(ジェットファイヤー)「私を信用しろ!」その頃オプティマスは心配そうに待っていた。(オプティマス)「ウィンドブレード、クロームドーム、メタルホーク…」その時ビーグルモードになったジェットファイヤーが天井を突きその後ろをビーグルモードになったウィンドブレード、メタルホーク、クロームドームが後に続いた。そしてオプティマスの目の前で全員ロボットモードになった。(オプティマス)「皆無事だったのだな。」(クロームドーム)「ええ、そんな事よりも!」(メタルホーク)「すごいですよ!僕達ジェットファイヤーと一緒に空をとんだのですよ!」(ジェットファイヤー)「そんなにすごい事なのか…」(ウィンドブレード)「ええ!あなたは私達の英雄ですからね!」(ジェットファイヤー)「なんだかむず痒いな…」ジェットファイヤーの活躍で勝利したオートボット騎士団達。しかしなぜジェットファイヤーがあの神殿で眠っていたのかは謎のままであった。
オートボット騎士団
ジェットファイヤー
オートボット騎士団の航空戦士でビーグルモードは巨大SFジェット機のジェットロン。オプティマスやメガトロンよりも大きいサイバトロニアン。かつて最初の十三人のプライムに仕えザ・フォールンとの戦いで活躍しプライム達を勝利に導いた英雄である。
ディセプティコン騎士団
サンダークラッカー
ディセプティコン騎士団の航空兵でビーグルモードは水色の戦闘機のジェットロン。航空部隊シーカーズの一員でスタースクリームとは長年の友人。
スカイワープ
ディセプティコン騎士団の航空兵でビーグルモードは緑色の戦闘機のジェットロン。航空部隊シーカーズの一員でスタースクリームとは訓練学校からの友人である。
スリップストリーム
ディセプティコン騎士団の航空兵でビーグルモードは紫色の戦闘機のジェットロン。航空部隊シーカーズの紅一点でスタースクリームとは幼い頃からの幼なじみである。