100割ギャリッカアアアアアアアアァァァァァドリャアアアアアアアアッド出してきたああああああああああああ
おタイタンプラべで無事パイロット戦ガバから生き恥をさらしていくスタイル
また何ともない滅亡と隣り合わせのいつもの一日が始まる。
朝の身支度を済ませ朝食を食べてギルドへと顔を出す。
見慣れたいつもの面々に一礼をして挨拶を交わすと、見慣れない様式の馬車がギルドの近くに立っていた。
格式より機能性を優先している外見から貴族の物とは思えないが、余所者(この場合中央地域外の事)だろうか。
ギルド内部へと入ると、いつもの様に多数の狩人達がラウンジで思い思いに過ごしている。
優雅にお茶を嗜む者からカード勝負で暇を潰す者、目深に帽子を被りソファに座って寝ている者までだ。
いつもの様に狩りの標的の張り出しが始まるが、職員の一人に呼び止められてしまった。
今日は竜種でも殺しておこうかと考えていただけに、やや興が削げる。
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不愉快だった。これが只の嫉妬であると自覚してもなお不愉快だった。
目の前には如何にも光の戦士達でございますと言った風体の男女四名。
そしてそれに対して説明されているのが血塗れ野郎狩人チームの私だ。
職員が話している内容はこの際気にしない。
誰だって延々と死ぬまで魔獣どもと殺し合う血生臭い狩人より、光の戦士の方がやっていたい。
陰惨な殺戮と恐れ敬われる立場より、希望の戦いと称えられる立場を求めるのが普通だろう。
只々不愉快だ。
職員の話を搔い摘んで訳すと、西方地域にてこの国の公王陛下の危機を手助けした彼らに、より経験を積める場所と人員を宛がう事を褒賞としたらしい。
金も土地も無い泡沫国家らしい褒賞でございまして。お可愛い事。
その為の先導兼期間限定加入メンバーとして私が宛がわれなければ笑い話で済んだんだがな。
半分人間やめている狩人とは言え国家に属する兵士。命令とあれば拒否は出来ない。
勿論個人的感情程度飲み込んでやろうとも。私は転生前も今も立派な社会人であり文明的な人類だからな。
ギルド職員が話し終えると、光の戦士略してヒカセンのリーダーらしい貴族っぽい所作と装飾品の男が自己紹介を始めた。
「よろしくお願いします、狩人殿。私はカニンガム。戦士のヘイズと魔導師のプリムに神官のエイリーです」
はきはきした発声に邪気や恐れの無い目線。まさにおとぎ話の勇者様のようだ。
構成としては勇者・戦士・魔導師・神官とバランスよく組んだのだろう。
握手を交わす為に手を差し出すカニンガムだが、それを丁寧な一礼で辞して挨拶を返す。
「私は当ギルドに所属するブラッドと申します。しばらくのお付き合いとなるでしょうが、どうぞよろしく。」
見ればヒカセン達は今日ドライブルグに到着したばかりで疲労しており、実際の狩りに出掛けるには最低一日は休息を取らせる必要がありそうだ。
宿の手配などは国が執り行っており、滞りなく済んでいるとギルド職員が言ったが、まずは休ませるべきだろう。
彼らに関する情報を紙の束で受け取って確認しながら日程を立てていく。
「皆さん長旅でお疲れでしょう。まずはドライブルグ一の宿で休息とお風呂など如何でしょうか?」
ここの一番の宿グランドヒルトンホテルならば現代人でも納得の一流ホテルだ。スパに豪華なディナー、細かいところまで行き届いたサービスと抜群である。
流石に列強の王族を迎えるには若干厳しいが、問題ない範囲だ。
「よっし!流石にそろそろいい宿が恋しかった所だ有難いぜ」
機能性重視の鎧に身を纏った戦士のヘイズがガッツポーズを取って喜んだ。
出身は平民で、冒険者としてカニンガムと最初の依頼をこなしてからの仲か。
「道中は速度重視だったからあんまり休めなかったものね」
西方魔導学院の紋章が入ったローブを着崩しているプリムという女性。
此方は下級貴族出身で、金銭が欲しいので冒険者になったとある。
「一番のお宿なんて・・・凄いです!」
青い神官服に身を包んだ少女がエイリーの性を持つ神官。
エイリーとは孤児院の名前で、名はクレアというが特に気にしなくて大丈夫だろう。
教会が孤児院を兼ねているのはよくある事であるし、その就職先が冒険者なのもよくある事だ。
「こんなに良い待遇なんて有難いよね」
そして最後の一人、カニンガム。国元では結構な上級貴族で三男坊。
後継ぎとしても三番手、実家での扱いは良くも悪くもない。
大方生きる目的が欲しくて冒険者になった口か。
少なくとも私みたいな人生強制地獄フルマラソンよりはマシだな。羨ましい事だ・・・。
「表の馬車が皆様の乗車ですね?それではこれから私が案内いたしましょう」
宿の場所は覚えている。私も一度余る金に飽かせて泊まってみた事があった。
御者席に座って四人を乗せた馬車を移動させる。
グランドヒルトンホテルに着いたら、まずはホテルマンに用件を知らせ、支配人へと取り次がせる。
支配人には当然陛下からの連絡が行き届いているので(このクラスのホテルならホテルマンにも充分行き届いているだろうが)円滑にチェックインが行えた。
宿に到着した面々は早速スイートの各個室に荷物を降ろしてスパへと直行していった。
旅の疲れはお湯で流すのが一番ってはっきりわかんだね。
彼らには今日と明日はしっかり休んでもらうとしよう。
西方地域と中央の違いにも慣れてもらわないといけないからな。
明日は市内観光も兼ねて此方の文化に慣れてもらう。
彼らの様な光の下を進む英雄などには縁遠い世界だが、何かしらの糧にはなるかもしれない。
野獣先輩新説シリーズのガバガバアナルグラムすき