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女・女・男
ここに来てからどのくらい時間が経ったのか。
気がつくと沼地に立っていた私。
ある夫婦に拾われていなければ、の垂れ死んでいただろう。
男はスラッとした体形のアジア人。ニコニコしているが何を考えているかわからない。
その嫁は・・・肌の色は白いと思ったら、次の日はダンナと同じ色、しばらく黒色になったりと・・どう考えても人間じゃない。
目は白目の部分がほとんどなく漆黒の闇が広がっているようだ。
かなり不気味だが態度は好意的である。
本当にどこから持ってくるのか動物の肉を私に分け与えたり、芋をくれたりする。
夫婦から分け与えられる食料で毎日生きていた。
一度、この沼から抜け出そうと思い夫婦にどこへ行ったら別の町にでるか、と聞いたが答えは分からない。だった。
遠くにあるいて行こうにも、家が立てられている
場所を離れると地平線までずっと沼が続いており、陸地はあるがぬかるんで進めそうにない。
私は・・・・どうしてここにいるんだ。