第5話:属性と戦型
全く散々だよ…。
なんで全校生徒の前で校長から質問攻めされんの?
好きなタイプとか、彼女いない歴とかセクハラじゃないかね?
まぁいない歴=年齢で好きなタイプは普通の人と答えた。
これ以上に完璧な塩対応があるだろうか?いやない。
あとは、一般の高校では聞かれないようなことだが…、
「得意な属性は?戦型は?」
紋章術ってのは、魔法を発動する『魔術』と身体能力を強化する『体術』の2つを"紋章"によって操る術のことを言う。
属性は、[火・水・風・雷]の4つの主属性と[光・闇]の補助属性が存在する。
それぞれの術は、[赤・青・緑・黄・白・黒]の色の紋章を介して発動する。
なので属性を色で表すこともある。
属性ごとに魔術と体術でそれぞれ特性があったりするんだが、例えば火(赤)の属性なら魔術は火属性の、体術はパワー強化といったところだ。
そして戦型というのは読んで字のごとく、戦いの型だ。
体術の得意な超近接型『戦士』、体術と魔術を併用する近・中距離型『魔闘士』、距離をとって魔術で攻撃する中・遠距離型『魔術師』。
基本的にはこの3つの戦型に分かれる。
「得意な属性は火属性で、戦型は…、魔闘士です」
この魔闘士って戦型は魔術と体術を使う一見かなり有利に思えるが、実の所どちらの才能も中途半端な奴って考えもある。
研ぎ澄まされた体術は魔術に勝つことだって
あるし、そのまた逆も然り。
まぁ魔闘士にも凄い人はいるんだけどな…、昨日のあの娘とかね。
そんなこんなで集会は無事切り抜け、ホームルームで同じような自己紹介をし、休み時間になったんだが…、
トモダチッテドウヤッテツクルノ?