魔法アイテムと手紙
次の日、都市伝説さんからアイテムが届いたらしいので父様から、ペンケースくらいの大きさの茶色い封筒を受け取った。
この中にアイテムがあるのだろうか、意外と大きい。
さっそく、アイテムを使ってみる為に自分の部屋に向かった。
どんなものが出てくるのかと、わくわくしながら封筒を開けて中身を出すと、1枚の手紙と透明なアイマスクがたくさん出てきた。
まず、手紙を読んでみることにした。
- - - -
初めましてシェリーちゃん。
アイテムのご依頼と助手引き受けてくれてありがとう。学園の際はよろしくねー。
さてさて、さっそくだけどアイテムの説明をさせてもらうね。
このアイテムは、シェリーちゃん専用の幻影魔法を組み込んだアイマスクだよ。
使い方はアイマスクをして魔力を込め、赤の瞳の姿を念じるだけ! 簡単だね!
普通に使えば1つ1週間もつんだけど、アイマスクに強い衝撃を与えたりしたら、魔法が解けちゃうから気をつけてね!
まだ改良する予定だけど、現時点ではこのくらいしかできないんだごめんね。
ではではまた! フィリップより
- - - -
都市伝説さんはフィリップさんと言うらしい。魔法の専門家で閉じこもってるらしいので、ヨボヨボなお爺さんを想像していたのだが、思ったよりテンションが高くて驚いた。結構若そうだ。
フィリップさんの人柄も驚きだが、アイテムに幻影魔法を組み込んだということも驚きだ。
なぜなら、この幻影魔法というものは基本的な四大属性ではなく、そのほかの3つの特殊な属性を持つ者にしか使えないからだ。
光・闇・無の3つの属性がそれだ。
特殊な理由は、この3つの属性を持った者は、七つの属性をすべて使うことができる。また数えられるほどしか使える者がいない。光は王族だけ、闇は受け継いでいる者がいない、無は発見が難しい……といった感じだ。
まぁつまり、闇属性の幻影魔法を使えるということはこの珍しく特殊な属性のどれかを持っているということだ。だから、驚いたのだ。
フィリップさんは、やはり都市伝説みたいに珍しく凄いらしい。
閑話休題。そんなフィリップさんから頂いたアイテムを、さっそくつけてみることにした。
まず、透明なアイマスクの1枚を手に取ったが、想像以上に軽い。 紙みたいな軽さで飛んでいきそうだ。
凄く薄いので慎重にアイマスクをつけると、肌に馴染んだ。つけていることを忘れそうなほどだ。
魔法のアイマスクだからか、馴染むと同時に目に見えなくなった。
その状態で、鏡の前に向かった。まだ魔力を込めていないので青の瞳のままだ。
手のあたりに魔力を集める、その手を目の上に覆いかぶせ赤の瞳を念じた。
そっと手を退けると、鏡には赤の瞳の自分が写っていた。手品みたいに一瞬でできたのが予想外で驚いた。今日はずっと驚いている気がする。
もしかしてこれは他の色の目にもできるかもとおもったが、やめておいた。爆発とかしたら困る。
やるならフィリップさんに聞いてからにしよう。
突如変わった瞳の色を、誤魔化す方法が見つかって安心した。
これで、家の評価が下がったり、実験台にされることはなくなるだろう。




