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依頼人からの手紙

今回だけ、いつもと書き方を変えてみました。




 一人の青年の元に手紙が届いた。

 青年は手紙を受け取りうんざりとした表情をしたが、差出人の名前を見ると途端に紫色の瞳を輝かせた。


 勢いよく封を切り中の手紙にさっと目を通す。内容はもし暗殺されそうになってもそれを防ぐことのできるアイテムが欲しいというものだった。

 かなり具体的な例えだよなぁ。そう青年はなんとも言えない顔をしながら呟いた。

 呆れたような口調とは裏腹に、その手は慣れたように魔法アイテムを作成していく。





 しばらく時間が経つと、バレッタと腕輪のアイテムが机に置かれた。


「……念の為、いつものにも手を加えておこうかな」


 青年は依頼人にいつも渡しているアイテムを手に取り、魔法をかける。

 そのアイテムと先ほど作った二つを箱にいれ、アイテムの説明を紙に書く。

 書き終えたのち、先ほどと同様にその紙も箱に入れる。



 ここまで丁寧に依頼をこなしたのは久々だが、青年の不安は残る。何か他にも作るべきだろうか。

 しかし、依頼人である彼女はここで死ぬような人ではないなという謎の信頼もある。


 青年はうんうん唸った結果、彼女に任せる事にした。


「それにしても、会ったこともない女の子の心配をするなんて僕も変わったなぁ。いや、あの子が面白過ぎるからかな?」


 会うの楽しみだな〜。青年は誰もいない部屋で少女を待つ。彼女ならここに来れると先程よりも強い、確信に近い何かを感じていた。



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