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プロローグ
真っ暗な暗闇の中を落ちていく。
なぜ落ちているのか、私は誰なのか、そんな疑問は終わらない空間に対する恐怖に呑まれてしまった。
どのくらい落ちていったのだろう。ふと、恐怖で閉じていた目を開けたくなった。
目を開くと地面が見えた。何かが終わる気がした。それが何かはわからない。この空間か、はたまた私自身か。
終わりが迫ってくる。もうどうすることもできない。だけど怖くはなかった。地面を受け入れようと思った。
決意した瞬間に私は地面に落ちた。思ったよりも痛くなくて驚いた。しかし何かを思い出したような、何かが消えていくような感覚がした。
ーーーやっと解放された。
誰かがそう呟いた気がした。




