自己嫌悪
全て言い訳、きっとそうなんでしょう。
独り言と何ら変わりはありません。
何処かに吐き出したかったので、この場をお借りしました。
お目汚し、失礼します。
──消えてしまいたい。
今まで数え切れないほど、そう考えた。
嫌なことからは逃げ続け、苦手を乗り越えるだけの強さも無く。「嫌なことはしたくない」を信条とする愚か者に、今後この世界を生き抜くだけの力は得られるか。社会の中で、居場所を作る事は出来るのか。
──出来る筈無いと、解っていた。
当たり前だろう。現世は学歴と実力で成り立つ、バカとクズは排除されるべき世界だ。そんな世界でバカなクズが生き抜ける道理など、カケラも無い。
それに対して「どうすれば良い」と叫ぶ事は無い。
これもまた、解っているのだ。
バカでもクズでもなくなればいい。考えれば至極単純な話、単に努力を重ねて普通の人間に近付き自己中心的な人格を矯正すれば良いのだ。それだけで社会に居場所を持つための足掛かりが作れた筈なのだ。
けれど。
フッと、「辛いことはしたくない」という思いが頭を掠める。
それだけで、全てが崩れた。
弱い自分に抗えなかった。
これはきっと「言い訳」にカテゴライズされるのだろう。出来なかった自分が悪い、辛いことから逃げている自分が悪い。
ああそうだ。
その通りだ。
解ってる。
けれど。
出来ない。
「したくない事はせず」「やりたい事で生きていく」、そんな考えが深く根付いてしまった俺には、自らを律する意志を貫くだけの力が無かった。
きっとこれも言い訳だ。自分では全く自覚が無いのだが、きっと周りはそう言う。
ともあれ、これで「自分を変える」という選択肢が潰えた。
ならばもう、「世界から逃げる」という選択肢しか残らない。
畢竟世界は個々の認識で成り立つ脆弱な存在。ならば自ら命を断って認識を失えば、自分のすべてを道連れに軛から開放される。
何と素晴らしい。そうすれば俺を産んでしまった人間からも厄介なお荷物が消え去り、俺自体も「きらいなこと」から逃げることも出来る。
「弱い人間だ」とでも嘲笑すればいい。事実俺は弱い人間であり、そのくらいは自覚をしている。
迷惑極まりなかった道化のステージは本人の自殺でめでたく終幕を迎え、全ては再び正常に動き出す。
その筈だった。
だが。
だが。
だが。
それも出来なかった。
何故か。
簡単だ。
「弱い自分」に勝てなかったのだ。
痛い。怖い。苦しい。
そんな感覚を嫌う俺が、俺に1歩を踏み出させなかった。
これには流石に閉口した。
笑ってくれ。俺は何処まで行っても弱いままだ。
俺には何が出来る。何を以て生きる価値を示す。何を以て歯車たる資質を示す。
今度こそ詰み。
嗚呼、どうしたら良いのか。
自分ではどうしようもない、雁字搦めのこの状況。
この軛を解くためにはどうしたら良いのか。
至る境地は唯一つ。
「誰か、助けてよ」
吐き気がする。
こんな奴に生きる価値は無い。
本当に、死ねば良いと思う。