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七宝伝〜今起こったこと〜  作者: nyao
一章 ~始まり~
4/51

二話「ある朝の風景」


一話と同文。

…もう疲れたよ、マイドッグ




日の光が窓を透って部屋の中へと浸透する。微かに聞こえてくるのは機嫌のよさそうな足音が一つ。

まるでその音が聞こえたようにベッドの中のそれは微かに身じろぎをした。

窓淵に止まっていた二羽の小鳥がその気配に気付いたのか同時に飛び立つ。遅れて、ベッドの中の物体がむくり、と起き上がった。


ほぼ同時に聞こえていた足音が止む。恐らくは目的地にでも着いたのだろう。


「お兄ちゃん、起きてる、朝ご飯だよ?」


ドア越しに聞こえてくる心地好い声。

そういえば此処には彼女と自分以外は住んでいないのだから目的があるとすれば自分か彼女自身の部屋以外ではありえない。

急速に覚醒していく頭でその物体、千里(ちり)恭一はそんな事をぼんやりと思っていた。


「お兄ちゃん? もしかしてまだ寝てる?」


返事がなかったのを眠っているととったのか、もう一度呼びかける声がドア越しに聞こえてくる。

と、ほとんど間を置かずにドアが開いた。


「ぁ」


ベッドの上で身を起こしている姿を見て入ってきたその少女、千里萌は驚いたように声を上げた。そしてすぐに本当に嬉しそうに笑う。


「もう、起きてるならちゃんと返事してよね、お兄ちゃん」


「今起きた」


淡々とそれだけを語り、ベッドの中から立ち上がる。


意識は既に澄み切って完全に覚醒している。恭一は寝巻きを脱ぎ捨てて綺麗にかけてあった制服を手に取ろうとして、視線を感じて顔を巡らせた。

丁度じっと見詰めていたらしい萌と目が合う。


「どう」


した、と続けるより早く萌の姿は一瞬のうちに音をたてて閉まっていたドアの向こう側へと消えていた。


「じゃ、じゃあわたしは下で待ってるから、なるべく早く来てね、お兄ちゃん」


「ああ」


答えを聞いていたかどうかも怪しいが、声の主は少しだけ慌しい足音を鳴らせて再び遠ざかっていった。去る間際の萌の顔が朱に染まっていたのは一種の風邪か、それとも病気か。どちらにしろ知る余地の無い答えに恭一は僅かばかり頭を悩ませながら制服へと今度こそ着替えた。


部屋から出る間際にある一つの違和感へと視線を向ける。


「・・・・・・・・」


視線の先に在るのは何かを隠すように布を被せた、部屋の風景から浮いているそれ。


――紅い・・


軽い吐気を覚え、視線を逸らすと恭一は急ぎ部屋のドアを閉めた。


階段を下りて一階に着く。続いて洗面器の前で顔を洗い簡単な身支度を整えた。

居間に着くと萌が何処かぼっとしながら椅子に座っていた。目の前にある朝食には手をつけた様子は見られない。


「あ、お兄ちゃん・・」


恭一の姿を認めるなり萌の表情に花が咲いたように笑みが生じる。


「おはよう、お兄ちゃん」


「ああ」


「今すぐご飯よそうから、座ってちょっと待っててね」


返事をするのも後に萌は立ち上がると隣の台所へと姿を消していた。

言われたとおりに椅子に腰を下ろして萌を待つ。


「へへっ、おまたせ〜」


両手に茶碗を二つ持って萌が戻る。手にした茶碗を恭一、そして自分へと置いてそれから椅子へと腰を下ろした。


「頂きます」


いつもの習慣どおり二人合わせて両手で箸を合わせる。

萌はじっと恭一を見つめたまま少しも動こうとしない。それも常だった。萌は何故か常に恭一と一緒に食事を取ろうとし、しかし決して先に手をつけようとはしないのだ。

萌曰く「お兄ちゃんに最初に食べてほしいんだよ」らしいのだが未だにそれ以上の理由は分かっていない。


目前の期待と不安の視線を受けつつ恭一は少しだけご飯を口の中に入れた。数度噛み、それぞれのおかずも同様に少量ずつ口に含んでよく噛み締める。

改めておかずに手をつけようとして、訴えるような視線に一度箸を下ろす。


「今日も美味しいぞ」


「・・・・・うん」


満足したのか染まった頬にやや俯きつつ萌もようやく茶碗に手を伸ばす。と、ご飯を掬いかけて何か思い出したように手を止めた。


「そういえば、さ。お兄ちゃん・・・・?」


顔を上げてみると萌の姿は幾分か緊張しているようだった。


「きょ、今日ってね・・・・何日だった、かな・・?」


語尾は聞こえないほど小さく、萌は様子を見るように恭一を見たり見なかったりと実に落ち着きのないものだった。だがその理由に心当たりはない。

今日が何日かは言われてすぐに思い浮かんだ。だがそれを言うのは理由も分からず躊躇われた。それでも口を開きかけて、制服にエプロン姿の萌が目に入った。


小さくため息を一つついて恭一はここ最近言われ続けていた事を思い出す。

昨日もそうだった。「似合うかな?似合うかな?」と何度その姿で部屋を訪れた事か。


「入学式・・・だったな、今日は」


とたんに顔を上げた萌の表情が溢れてもなお笑顔に輝く。


「うんっ! 覚えていてくれたんだね、お兄ちゃん。わたし、嬉しいよ!」


「・・・昨日まで毎日三度は聞いた」


「それでも、だよ。わたしが嬉しいんだからいいの。・・・・・・だって、お兄ちゃんそういうのあんまり覚えてくれないから」


最後の言葉は小さくて恭一には届かなかった。

一瞬だけ哀しそうに笑う萌の表情だが次の瞬間には元通りの笑顔に戻っていた。恐らく本人はそんな表情を浮かべていた事さえ気づいていないだろうに。



実際、恭一が周囲の出来事を覚える事はない。“出来ない”ではなく、あくまで“しない”。出来事は組み込まれた事であり必然で、だからこそそれらは日常でのみ必要な事なのだ。

正常の中に異常があるのではない。異常にこそ正常は内包している。


「それで・・」


「ぁ、うん。それで、なんだけど、ね・・・」


今更ながら萌が口ごもる。

言いたい事は大体予測できた。これも連日、同じ事を繰り返し聞いている。だからこそ恭一は先に言葉をいう事にした。萌の様子を待つなら遅刻になりかねない。遅刻自体は恭一にとって価値は無い。だがそれに対してみせる萌の悲しい顔をもう見たくはなかった。


「入学式に出席してお前を見ている。心配しなくて・・いい」


「・・・・ぅん」


消え去りそうなほど儚い声。顔を真っ赤にして俯いた萌の表情は確かに嬉しそうだった。

本来なら恭一はそのような混雑した場には行かない。事実昨年の自分の入学式にすら出てはいなかった。勿論萌はその事を知っている。だからこそ自分の入学式に来てくれるよう何度も念を押していたのである。


萌が顔を上げる。顔は依然真赤なままだ。


「それでね、お兄ちゃん。今日はがっこ・・・」


呼鈴が来訪を告げる。

続いていたはずの言葉はなりを潜め、萌は気まずそうに俯くと黙ってしまった。


しばらくして二度目の呼鈴が鳴る。萌は俯いたまま。


「萌」


かけた声にしかられた子供のように萌が顔を上げる。


「出てくる」


「・・うん」


恭一は立ち上がると居間を出て玄関へと向かった。


「・・・・学校・・・・・・二人一緒に・・・・・・行きたい、な」


一人残った萌は少しだけ寂しそうに俯いて、兄の帰りを待つように持っていた箸を置いた。

湯気を立てた二人のご飯はまだ残っている。





◆ ◇ ◇ ◇ ◇





そこには龍虎がいた。まさにそんな情景だった。


恭一が玄関を開いた時いたのは男と女が一人ずつ。ドアの目前で互いに見詰め合っ・・・いや、睨み合っていた。一発触発の雰囲気が漂っている。その所為か出てきた恭一に気づいている様子はない。

見る間でもなくどちらも良く知った顔だった。第一早朝に訪ねてくる者などたかが知れている。しかもここ数年飽きずに続いている光景でもあったりする。


男の名は上柳(かみやなぎ)和佐(かずさ)。千里兄妹が通っていた武道場の一人息子であり、昔から遊んでいた、いわゆる幼馴染という関係。言動ならびに容姿は二枚目の軟派屋さんのようであり、その通りだと認識されている。

女の名は如姿(しきしな)舞。こちらは萌の親友らしい少女である。昔から人見知りする萌にしては意外な事に中学に入るなりに出来た一番仲のいい友達であり、よくこの家にも遊びに来ていた。普段は明るい感じの良い娘である、はず。


「何の用だ・・・」


取巻く一発触発の雰囲気など恭一には関係ない。通常よりも少し低い声で威嚇いかくするように、恭一は二人を見下した。

ようやく気付いたようで二人同時に恭一へと視線を向けると、


「よう、今日はお前か」


「あら、おはようございます、お兄さん」


同時に口を開いた。実は仲が良いんじゃないかと思う事が度々あるほど息が揃った動作である。無論誰かが尋ねようものなら二人とも即全力で否定する。

口ぶりからして二人は恭一が出てきた事が不満だったらしい。言葉の端から溢れんばかりに不満が覗いていた。


「何の用だ、と言った」


恭一の声にかすかに苛立ちが混じる。ちなみに恭一も恭一で考えていた事は冷め始めただろう朝食の事だったりする。

そのご機嫌の変化に機敏に反応した二人は互いが互いに同じような作り笑顔を浮かべなおした。


「そりゃあ、お前らと一緒に学校に行こうと思ってな」


少し言葉が遅れたのを悔しそうにしながら舞も続けて、


「ええ、私は萌ちゃんと、ですけど」


思いっきり牽制し合っていた。特に舞などは『萌ちゃんと』の部分を強調しつつ余裕の笑みを浮かべながら和佐の事を流し目で見るという事などしている。和佐は和佐で先に言ってしまった手前言い返す事も出来ないのか悔しそうな顔をしていた。

要するに、二人とも恭一の事は無視同然である。

ちなみに舞は中学の頃ほぼ毎朝来ていたので違和感はないが和佐は・・・約一年ぶりだったりする。


「そうか」


掛けた手を引いて、ドアを閉める――間際、


「ちょっま、きょ・・!」


何かが邪魔をしてドアが突っ掛った。

視線を下に向けると指らしきものが四本ほど挟まっていた。何度か力ずくで閉じようとしてみるもののやはり指らしきものが邪魔で完全に閉じられない。

仕方無しに、恭一は指らしきものに手を伸ばすと遠慮なくそれらを(ひね)り上げた。


「・・・・・・・」


反応はない。


「・・・・・・」


反応はない。


「・・・・・・」


数秒何の反応もない事に恭一は更に手に力を込めようとして、


「痛っ・・・・てぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」


近所迷惑な悲鳴が耳に響いた。


「お兄ちゃん今の何!?」


「気にするな、よくある事だ」


悲鳴を聞き届けたのだろう。慌てて駆けつけてきた萌に本当に何事もなかったように答えて恭一は萌共々居間へと戻っていく。


「恭一、てめぇ!!!」


音をたてて勢いよく後手のドアが開いた。その音に驚いたらしい萌が後ろを振り返る。


「ぇ、あ、和ちゃん? ・・・と舞ちゃんも?」


「おはよう、萌ちゃん」


「あ、うん、おはよう」


「今日も一段と可愛いわ」


「あ、ありがとう・・・舞ちゃんも可愛いよ」


「そう?」


などと少女二人がほのぼのとした挨拶を続けている真横で、玄関でしっかりと靴を揃えて脱ぎつつも駆け寄った和佐が恭一の胸倉をつかみ上げる。


「あと少しで指が捻じ切」


次の瞬間、和佐は片手を取られた状態で床の上にへばりつかされていた。その上で腕を取っている恭一は淡々としたもので和佐を見下ろす。


「和ちゃんもおは・・・」


にこやかに隣を向いた萌の動きが組み伏している恭一たちを見て止まった。続いて舞も二人を見て取り、ややわざとらしく仰け反りつつ僅かに頬が紅に染まる。


「二人とも、朝からそんな激しくなんてっ・・・!?」


「てめっ、何見ぶぇ!?」


うるさい」


顔を上げかけた和佐だったが恭一に踏み付けられて沈黙。


しっかり五秒後、先ほどまで頬を染めていたのが嘘のように身をよじるのを止めると舞はさわやかに微笑んだ。


「仲良しよね。と、言うわけで私達二人も仲良くしましょう、萌ちゃん」


萌を求めて差し出した舞の手はそのまま空を切る。舞が半分泣きそうな顔で萌を見返す隣で萌の表情はぶすっとした不満げなものへと変わっていた。


「お兄ちゃん」


「何だ・・・」


「和ちゃんと遊んでないで、早くご飯食べないと冷めちゃうよ」


「そうか」


「そうだよ、行こう」


それだけ。

いともあっさりと和佐を解放して立ち上がった恭一は萌に手を引かれてさっさと居間へと戻っていく。


「待って、萌ちゃ〜ん」


「ぶぇ!?」


玄関のドアを閉めた後、舞も二人の後を追っていく。途中でぶにゅっとしたものを踏み付けた感触があったが気に止めない事にした、らしい。


「ぐ・・ぞ、ったれが・・・・」


一人残った和佐も、それでも這いずりながら居間へと向かっていった。





◆ ◇ ◇ ◇ ◇





居間には恭一、萌、舞、和佐の四人がいた。恭一と萌は途中だった朝食を再開させていて、舞は何が愉しいのか満面の笑みを浮かべながら萌をじっと見つめている。そして和佐は自らの手の手当てを一人でしていた。

時折萌が申し訳なさそうに和佐の方を見る。


「ご、ごめんね、和ちゃん・・・わたしてっきり組み稽古でも始めたのかと思ったの。だって、二人とも凄く楽しそうだった」


「いや、気にしなくていい・・・よ」


萌に笑顔で答える和佐は割合機嫌がよさそうだったが時折恨めしそうな視線を恭一へと送っていた。恭一はそれに気づいていつつ全く関与はせずに黙々と箸を進め続けている。


「ご馳走様でした」


「うん、お粗末様でした」


手を合わせて、食べ終わった食器を台所の流しへと運ぶ。居間へ戻ってきた時には遅れて萌も食べ終えていたらしくすれ違いで台所へと向かっていった。

再び椅子に腰を下ろして、恭一は静かに瞳を閉じた。


「全く・・・少しは手加減ってものを考えろよな」


和佐の恨みがましい声が聞こえてくるがそれは無視。が、別の視線を感じて恭一は瞳を開けて視線を向けた。

じっと見つめていたらしい舞と視線が合う。


「何だ」


「ごめんなさい、お兄さん」


「そうか」


もう一度瞳を閉じる。謝ってきた理由は定かではなかったが恭一にとってはどうでもいいことだった。


「そう言えば二人とも、こんな朝から何しに来たの?」


声が聞こえて恭一が目を開けると洗い物を終えたらしい萌がエプロンで手を拭いながら戻ってきたのが目に入った。そのエプロンを脱いで椅子の背に掛けて萌も椅子の上に座る。


「今日さ、一緒に学校に行かないかなと思って」


「ぇ」


「どうかな?」


「・・・・・・・・・舞ちゃんも?」


「ええ、そうだけど・・・迷惑だった?」


「ううん、そんな事ないけど・・・・」


二人の答えに萌は助けを求めるように恭一の顔を見て、しばらくしてから微笑みながら二人へと顔を戻した。


「そうだね、皆で一緒に行こう?」


萌が先ほど言いかけていた言葉の続き、その意味合いも含めて恭一は萌を見つめた。その視線に気づいた萌は少し照れたようで泣き出しそうな表情を浮かべた後、僅かに微笑んだ。それが少しだけ残念そうに見えたのは恭一の見間違いかどうか。


「お兄ちゃんもいいよ、ね?」


「ああ」


立ち上がって鞄を取りに二階に向かう。萌も続いて立ち上がる。


「萌ちゃん」


呼び止めの声に萌一人が振り返る。


「ううん、やっぱりいいわ」


「そう?」


不思議そうに首を傾げる萌の姿を見つつ恭一は階段を上った。

後ろを向いて恭一が先に行っている事に気づいた萌が慌てて追ってくる中、偶々それが恭一の目に入った。


――ごめんね


声には出さずに唇の動きだけ。

恭一の視線に見られたと気づいたらしく少しだけ恥ずかしそうに苦笑いが浮かぶ。萌は一切気づいた様子はない。


何事もなかったように恭一は視線を戻し、


「どうかしたの、お兄ちゃん?」


「何でもない」


向けられた萌の笑顔を見てふと、萌と一緒に学校に行くのは久しぶりだと言う事を思い出した。








七宝殿〜居間で興っている事?〜


庭「或る麻の不誓約」


というわけで二話です


萌 わたし、初登場だね、うれしいよ


うむ、物語本編とは全然関係ない朝の風景だな


萌 そんな〜、わたしにとってはとっても大事な日なのに


まあ、大事と言えば大事だな。なんせこの後…ククク


萌 えっ、この後って何?


ふふふっ、やがて解るさ、大人になればな


萌 う〜、なんか良さげな言葉言ってる〜


はっ!? そういえば、今日は舞こないのか?(キョロキョロ)


萌 うん、前来た時、あんまり進まなかったから今日は休んでてって、わたしが言ったの


そうか! よくやった萌。お前がそう言えばあいつは来れないだろうからな、ククク


萌 怖いよぅ…


さて今回の話だが、普通の日だ。


萌 うわっ、いきなり話題変えたよ、この人


この日は高梨学園の入学式、そして次回のことだが、転校生が来ます、二年の三組です


萌 えっ、それってお兄ちゃんのクラスじゃないの?


その通り…と、言うか主人公のクラスじゃないと話できないから(笑)


萌 そっ、それで、………その人って女の人、それとも男の人?


お兄ちゃんが獲られないか心配か?


萌 そっ、それは、その…それにお兄ちゃんは物じゃないし、捕るとか盗らないとかは…


萌 微妙に言葉違うぞ、萌。まぁ心配する必要はない、お前と恭一が結ばれる予定はないから


萌 え〜、そんな〜、それじゃあこれから先わたしが居る意味無くなるよぅ


心配するな、お前は重要キャラだ。むしろ居なくては困るって奴だ。物語に支障が出る。


萌 死障……それって、その、死んで星になるとかって人?


萌 …どこで覚えたんだ、そんなこと? まあ良いか。そのことについては…ノーコメントだ


萌 えっ? えっ?


ついでに言うと転校生は女だ


萌 えっ!


わはは、驚け、泣け、叫べ!


萌 う〜、ひどいよぅ



ヒュー


萌 うぅ……、? あれ、この音なんだろう?


わははは……



ヒュー…ドスン…ぐしゃ、ぐにょ(モノがはみ出る音)パリンッ


萌 ……でっ、ではまた三話で…でも何で岩がお空から降ってきたんだろ?



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