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七宝伝〜今起こったこと〜  作者: nyao
二章 ~仲間~
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二十七話「狂人の詞」





「あれ?」


傍らから声が漏れる、が当然の如く恭一は気にしない。ただ片腕を組まれていると歩き難いのだが、その不都合さえ無視した。


「ねえ、お兄ちゃん」


「何だ」


「この途って確か・・」


途切れた言葉に応えは返さない。確信はないのかそれ以上の言葉もなかった。

ただ、見覚えがあるのも当然だとは思う。程々には良くは見る場所のはずだから。


ぎゅっと、握り締められた力が強くなる。


「あ、やっぱり」


確信に至ったのか、その答えを聞かぬままに恭一はようやく辿り着いた場所、その家へと躊躇わず、実に無造作に入った。当然だが自宅ではない。


「お、お兄ちゃん。流石に勝手に入っちゃ駄目だよ」


後ろを気にしつつも、恭一から離れる秤と比べると勝ったようで結局は萌も一緒に付いてきた。


家に上がり、靴を脱ぐために一旦互いに離れる。

靴を脱いで上がり、恭一は脇目も振らず一直線に目的の部屋へと向かった。それほど昔ではないにしろ、よく来ていた場所であり目的がいるだろう場所も大凡見当が付いていた。

後ろで萌も、二人分の靴を整えてから駆け足で寄って来て、今度は手に指だけを絡ませた。


二人とも無言で先へと進み、目的地の前で恭一は足を止めた。そのまま、声をかける事も何もせずに目前の襖を開け放って足を踏み入れる。

萌は流石に少し戸惑ったようだったがそれでも恭一の手を離すには至らなかったらしく引かれるままに付いて来る。


「・・・早かったな」


長机が一つ、そこに座してお茶を飲んでいる老齢の男が一人。それだけの部屋だった。

突然のはずが老人に驚きはない。むしろやっと、というように残りのお茶を一気に飲み干した。


「しかし相も変わらずのようだな、恭一よ」


口調はからかい半分。しかし覗く眼光は老人のものとは思えぬほどに鋭くまるで研ぎ澄まされた刀のような鋭利さがあった。

隣で萌が申し訳なさそうに、いやもしかすると手を繋いでいるのを見られたからか、少しだけ頬を染めて恭一から手を離した。


「あの、師匠。お兄ちゃんに悪気は・・・」


「分かっている。わしも気にしてはおらんよ、萌」


老人の言葉に萌は明らかに安堵に肩を落した。

一方で、その二人にまるで構わずに恭一は無遠慮に部屋の半ばまで押し入ると長机を挟んで老人と向かい合う形で立ち止まった。襖を閉めてから萌も慌てて後を追ってくる。


まるで見下すように、そのつもりはなくとも鋭く眼光が老人を射抜く。


「何を知っている」


無礼極まりないのだが、老人は機嫌を悪くするどころか逆に面白いものでも見るように軽く口元を緩ませた。


「ふっ、久しく訪ねて来たと思えば一声目がそれか。他に言う事はないのか、ん? 例えば礼儀の一つでもしてみたらどうだ?」


「する気はない」


「そうだろうな。だが話をする気なら座るくらいしたらどうだ。ほれ、どうせ和佐の奴もすぐに来るのだろう」


言葉の通り、すぐに廊下から複数の足音が聞こえたと思えば襖が開いた。和佐、続いて舞と凪が一礼の後に部屋へと入ってくる。


「遅かったな、和佐」


「そうか?」


小さく首を傾げつつ、和佐が腰を下ろしたのは恭一の傍ら。続く凪もその隣に腰を下ろす。舞だけは実に嬉しそうな笑顔で萌に擦り付くように一緒に立っていたりするが。


「恭一、お前も座ったらどうだ?」


「ね、お兄ちゃん?」


萌に促されて恭一は老人を睨みつけながらもようやくその場に腰を下ろした。続いて萌、舞がその隣へと座る。


全員が座ったのを見届けてから、老人の視線はずっと睨みつけている恭一を無視して舞と凪へと移った。


「和佐、そちらのお嬢さん二人は誰だ?」


「ああ、こっちが凪ちゃんで」


隣に座る凪を目線で指して、


「渫槁凪です。お初にお目にかかります、御老」


僅かに凪が頭を下げ、老人は頷いて応える。


「で、あのいかにも性格が悪そうな雰囲気を溢れ出しているのが舞だ」


「・・・どういう意味よ?」


目を細めて和佐を一眼し、それでも凪と同じように頭を下げた。同様に老人は頷き応える。


「わしはこの和佐の祖父で経、上柳経と言う。今後とも不肖の孫と宜しくしてやってくれ」


「はい」


「嫌です」


凪と舞、二人の明朗な返事が見事なまでに重なった。

流石に一方の返事に経は一時呆気に取られたようだったが、すぐに持ち直して可笑しそうに微かに笑った。


本人の意図したところではないだろうが場の空気が僅かに和らいだ、様な感じのところで経の視線がようやく恭一を射抜いた。


「恭一よ。わしの知る事、と言ったな」


「そうだ」


一度瞳を閉じて、開かれる。


向けられた瞳に恭一は反射的に両手を上げて防衛行動に移っていた。だが何も起こりはしない。ただ先ほどまでよりも遥に鋭い瞳が射抜いてくるだけ。


「聞かれた事に答えるのはやぶさかではない。だが十年以上経った今更、何がお前をそうさせた?」


「・・・・・」


恭一は何も応えない。

ただその様子を見て、経の表情が微かに動いた。


「なるほど。千代辺りに熨されたか。まあ、そうだとするとお前にはいい薬だな」


無言でその場から立ち上がった恭一に、経は和佐に似た愉快そうな目を向ける。


「くくっ、図星か」


不敵に浮かべられた笑みに、恭一は応え動く。


「ぁ、お兄ちゃ」


一瞬遅く、中立ちで伸ばされた萌の手は空を切った。


正座の状態から一気に跳び上がり、机の上に踏み込みを入れるなり下段へと蹴りを放った。

奇襲と呼んでも差し支えない一撃だったが、それでも経には掠りもしなかった。完全に見切られて一寸先で恭一の蹴りは空振りに終わっていた。


「お兄さん!?」


「千里!?」


事に遅れて舞と凪が驚きの言葉と共に立ち上がるが、背後の慌てた雰囲気は恭一にとってはもう微塵も感心を向けるには至らない。

更に一歩踏み込み、間近から玉を蹴るように経の頭目掛けて蹴りを放った。


「甘い」


片手のみで蹴りの勢いが逸らされる、だけでなくそこから更に足払いを受けて恭一は成す術もなく体勢を崩して机の上に尻を打った。


迫る気配を感じ付いた手で後ろへと退こうとして、初めて片足が掴まれている事に気付いた。


左手首に衝撃が伝わる。

次いで聞きなれた、鍔鳴りの音とほぼ同時に突きつけられた剣先が目先に入った。


「動きが単調すぎるぞ。それに我を忘れて無闇矢鱈、愚鈍に進むだけでわしを屈せると思うたか?」


左手は足で押さえつけられ、目先に在るのは刃。誰が見ても勝敗は明らかだった。

歯を強く噛み、恭一は表情が歪むほどに強く経を睨みつける。が、抵抗するにも余りにも状況が決定され過ぎている。


「わしに遅れを取る程度で生意気を見せるな、恭一。お前の愚鈍さは長所であるが短所でもある。少しは己を御する術を知れ」


向けられる殺意を全て流して、経は動じもしない。

僅かなため息の後に切っ先が引かれて、もう片手に持たれていた鞘の中にそれを収めると経は何事もなかったかのように再び先ほどまでと同じ場所へと腰を下ろした。


恭一は引かれてもまだ動く事は出来なかった。見えない手のように、向けられたものが身体を縛り付ける。


「お兄ちゃん・・!」


支えられるようにして背中に回された手にようやく恭一は身を起こす事を許されて、睨みつけつつも恭一は何をするでもなしに萌にされるが侭にして素直に座り戻った。中立ちだった凪と舞もそれで大人しく腰を下ろしなおした。

ただ一人、微動にもしなかった和佐だけは怒気も籠めた瞳で経を睨みつける。


「おい、じいさん。一体どういうつもりだ?」


「和佐、お前もそう粋がるな。それに単に無駄に高まった感情を抜いただけだ。いつ暴れられるかはらはらしながら話をするのでは気が散るだろう」


「う、まぁ・・・確かに、な」


唸るようにしながら、それ以上は言えずに口は噤まれた。


経の表情に何処かで見た事があるような軽薄そうな笑みが浮かぶ。


「さて、お嬢さん方。初見早々にみっともないところを見せてしまったかな?」


向けられるそれは先ほど恭一を軽く捌いたものが浮かべるものとはとても思えなかったが、それでも向けられた視線に緊張したように二人の身体が僅かに強張りを見せる。


「そんなに緊張をせずとも何もせぬよ」


二人の様子にか、経の口元から抑え切れなかったのか苦笑が漏れる。その様子に二人から緊張が、少なくとも舞からは完全に消えた。


「じゃ、悶着も終わった所で聞かせてもらおうか、じいさん」


応えて経は和佐へと一瞥をやって、それから恭一を、残りの三人を順に見渡した。


「それは構わぬが・・・お前もその気だったのならこのお嬢さん三人はどういうつもりだ? 気にせずともよい、と取っていいのか?」


「あーえっと、な・・・・・・・・と、言うわけだから余計な人たちは取り敢えず出て行って、くれないか?」


和佐が戸惑いの視線で辺りを見渡して、だがその言葉に応えたものは一人もいなかった。

ただぎゅっと、机の下で握り締めていた恭一の手を何かが強く包んだ。だがそれも恭一の気にするところではなく、今は耽々と経の隙を狙っていたが一向に見えてこない。


「えっと、凪ちゃん?」


「私は厭わない。だから気にするな」


「まぁ、だよな。なら・・・萌ちゃん?」


「わたしもいる」


「けど」


「だって、お兄ちゃんもいるんでしょ?」


「っ」


言い募ろうとした和佐の言葉はそれ以上出ない。

紡がれたものは決して答を望んだものではなく、俯いて漏らされたそれは聞いたものに悲哀を抱かせる。望む者はただ前を、今は居ぬ仇を睨みつけている、だけ。


「だから、わたしも此処に居る」


「でもな、萌ちゃ」


初めて、萌の視線が和佐を見た。映るのはただ一つのもの。だから、それ以上言い出せない。次に来るものが分かっている、だから言い出せない。


そして一声。


「嫌」


何度か開閉した口は一向に言葉を吐かず、結局それ以上和佐が何かを言える事はなかった。何より、変わらぬそれを知っているが故に。


最後に一人、送った視線は最早どうでもいいように投げやりなもの。


「舞、お前はどうだ?」


返って来たのは含み笑い。


「あら、心配してくれるの? でも結構よ。和の心配なんて私は必要としていないわ」


「あ、そ。俺も端から手前にくれてやる心配はねえよ」


「なら良いじゃない。私は萌ちゃんが行く所、例え煉獄だろうと何処だろうと付いていくだけよ」


恐らく芯から本気に言い切ったその言葉に、和佐は大きくため息を付いた。短い間に大変疲れたような表情で、経へと向き直る。


「だ、そうだ。じいさん、話を続けてくれ」


今一度経の視線がその場に居た全員を一瞥して、一度だけ深く目を閉じると何かをその口から漏らした。


「そうか。なら問いを聞こうか、和佐。それと恭一」


その言葉は何故か諦めに似ていた。だがそれを気にするものはこの場には誰もいない。


「問いって言っても昨日と同じ事だぜ、じいさん」


「昨日? ほぉ、原作の孫娘を連れてくるくらいだからわしはてっきり違う事かと思ったぞ」


次に誰の言葉が発されるより先に、


「御老」


机を挟んでだが僅かに、凪が経へと詰め寄っていた。


「何だ?」


「祖父を、原作を知っているのですか?」


「ああ、知っているとも。千代同様に昔馴染みだ。それが何か?」


「・・・いえ。ありがとうございます」


納得、は明らかにしていない表情でそれでも乗り出していた身は引かれた。


「おい、じいさん。この際凪ちゃんの祖父さんと知り合い云々はどうでもいいんだ。それよりもさっきの質問に答えろよ」


「ふむ、それもそうか」


一拍、間が空いた。

わざとかも知れないしそうでないかも知れない。ただ一つ、誰もが息をつけるような間を置いて、経は先ほどまでの雰囲気を霧散させていた。


「だがな、和佐に恭一。わしの話せる事など微塵もないぞ。どころか折角一緒に居るのだ、原作の孫娘にでも教えを乞う方が余程効率は良いぞ?」


「凪ちゃんに?」


一斉に、視線が今度は凪へと集った。


「何より渫槁とは本来『業』を背負っている一族だ。わしなどよりも適任だろうて。わしでは知識に偏りがでる所を彼女なら満遍無く、基礎から教える事が出来るのではないか?」


「でも、なぁ」


「御老」


渋るような和佐の言葉と、鋭い凪の言葉が重なる。だが凪の方はそれを全く気にはしなかった。


「先ほどからの物言い、貴方は私たちについて何処まで存じておられるのですか?」


「何処までとは、七宝の事を指しているのかな?」


「っ!!」


問い返された言葉に明らかな動揺を浮かべて、それを見て経はふっと柔らかな笑みを浮かべた。


「そう驚く事でもない。元より千代や原作を知り得たのもそれがあってこそだ」


「ならその時から既に七宝の事は漏秘を・・・?」


呟きにも似た言葉を、経が頷いて答える。


「そうだ。それに今この世界、どう足掻こうとももう情報を隠せる時代ではなくなったという事だ」


納得したのか、せざるを得なかったのか、それ以上の言葉は何もなく凪はただ押し黙るだけだった。


「でもな、じいさん。凪ちゃんが引き受けてくれる、とは思わなかったから俺はじいさんに聞いたんだぞ。そこの所理解してるか?」


「・・・・・そういう事か」


短い息を吐いて、もう一度経の笑みは凪へと向いた。


「原作の孫娘・・・凪さん、と言ったか?」


「はい」


「こやつ等に『色』について教えてやってはくれんか?」


「しかし、私は・・・」


「なに、信頼しろとまでは言わぬ。それに誰かは知らぬが疑っているのなら手元に置いた方が何かと都合が良いだろうよ?」


凪は何も言わなかった。それはつまり言葉の内容の肯定という意味か。教えても良いと、それとも誰かに疑いを持っていると。

どれだけか、経の事を見詰めた凪は意を決したようにその場で身を正した。その瞳は真っ直ぐに目の前の老人を見る。


「分かりました、そちらの意を取って引き受けましょう。ですが」


「何か?」


「先ほど申されていましたが、御老は『色』に付いて何処までご存知なのですか?」


酷く畏まったその態度に経から苦笑が漏れて、人懐こそうな笑みが浮かんだ。


「全く本当に、固い所などは本当に原作の奴に似ておるわ。そもそもわし相手になど畏まる必要もないぞ? ただ徒に歳を経た老いぼれだ」


「いえ、そんな事は」


「まぁ、無理にとは言わぬよ。それより腕の程、わしは口で語れるほど達者ではなくてな。如何だ、いっその事実際己の身の丈で確かめてみる気はないか?」


僅かに躊躇いを見せた後、それでも返事は明確だった。


「では、胸をお借り致します」


実に楽しそうな笑みで応えて、衣擦れの音一つなく経が立ち上がる。


「では早速、場所を変えようか。もっと思い切り動ける場所に、な」


見た目にも軽い足取りで経が部屋から出て行き、それに凪も続く。だがふと、部屋から出た一歩後に立ち止まって振り返り見た。


「行くぞ。恭一に和佐、お前達も付いて来い。丁度いい機会だ、己の目で確かめるのも悪くはないだろう?」


今度こそ経が部屋から出て行った。

一、二秒の沈黙の後に恭一も立ち上がり、後に続く。当然傍に寄っていた萌も同じく部屋から出て行った。


部屋に残ったのは和佐と舞の二人。どちらも互いに顔を見合わせようともせず、立ち上がる様子もない。


「行かないのか?」


「和こそさっさと行きなさいよ」


全くの無意味な張り合いだとは分かっているのだろうが、どちらも譲ろうとはしない。譲るものすらないというのに。


どれだけ無駄な時間が過ぎるのか、と。


「ねえ、和」


沈黙を破る不思議そうな声。


「何だ?」


「色とか原作とか千代とか、何の話?萌ちゃんに関係あるの?」


心底呆れたように和佐はため息を漏らして、断言した。


「お前、帰れ」


「嫌よ」


「だろう、なぁ」


肩を落として、丁度いい機会だと思ったのか和佐一人が立ち上がり四人の後に続いた。


最後に残った一人。

出て行く機会を失ったのか、誰も居ない部屋の中きょろきょろと見渡してその口からやりきれないような吐息が漏れた。


「はぁ・・・・行こう」


丁寧に襖を閉めて、部屋の中には誰も居なくなった。そして場所は移る。









七宝殿〜居間で興っている事?〜


苦渋の奈々は「凶刃には言の葉」




真衣 はい、今回は新しい登場人物が出てきたという事で、お客さんの登場です!


経 こんな表舞台(?)に出るのも久しぶりになるな


真衣 はい、そこ、変に歳を思わせる言い方は止めてください


経 ふん、若造が…


真衣 あ〜〜、今の発言は少しひどいんじゃないですか、若者差別ですよ!?


経 儂から見ればお前もまだまだ子供だ


真衣 それは……確かにそうですけど


経 さて、余り虐めるのも悪いから話の説明に入ってしまうか


真衣 はい……って、何ですか、その余り虐めるのも、て言うのは


経 まあ気にしない気にしない


真衣 …やっぱり和佐さんのお祖父さんですね、微妙にいぢわるです


経 何を今更


真衣 はい、その様でした


経 さて、それでは改めて今回の説明をするか


真衣 はい、今回は……和佐さんの家へ行くところですね


経 うむ


真衣 それで………うわぁ、あの恭一さんを軽く捌いていますね……驚きです


経 そうでもないのだがな…動きの速度に囚われねば奴の攻撃はごくごく単純でしかない


真衣 はぁ…って、わたしも戦った事ありますけどその速さが問題なんじゃないですか!


経 まだまだ未熟だな


真衣 ……これが人生の経験の差ってやつですか


経 そうとも言うか


真衣 …まあそれはそれとしまして、では千代さんや凪さんの御祖父さんとの関係は?


経 ただの腐れ縁、だと言ったはずだがな


真衣 ですからその腐れ縁とは?


経 ………お前たちには関係の無い事だ


真衣 冷たいお言葉ですね、わたしも昔のあの事、知らない訳じゃないんですけどねぇ…?


経 ………


真衣 まあその事は本編でいつか語られる事もあるでしょうから今は内緒、ですけど…


経 お前は一体…


真衣 わたし? わたしは真衣ちゃんですよ、体を表す名は弧月真衣、知りませんでした?


経 ………


真衣 さて、と……経さんがいい具合に呆けた所で仕舞いましょうか


真衣 ではでは、次回二十八話でお会いできる事を祈って……さよならぁ〜


真衣 あ、後そろそろ萌さんが復帰出来そうかもしれませんね〜



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