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アイコン三国志 人物名鑑 27(外伝 韓遂の章)

挿絵(By みてみん) 北宮伯玉ほっきゅうはくぎょく 挿絵(By みてみん) 李文侯りぶんこう


胡族の頭目。圧政に怒り反乱を起こし、韓遂・辺章を擁立した。

しかし韓遂に暗殺され軍勢を奪われた。


筆者曰く――


なぜか漢民族よりよっぽど中国人な外見の異民族たち。

脳筋キャラっぽいが実はわりと知恵の回る北宮伯玉と、相方より頭脳派っぽいが実は相方より脳筋な李文侯というキャラ付けである。



挿絵(By みてみん) 宋建そうけん


官吏だったが北宮伯玉&李文侯に協力して反乱した。後に袂を分かち独立を果たすと、王を名乗り30年にわたり勢力を保った。


筆者曰く――


韓遂の影に隠れてしまい全くの無名だが、実は独立国家を30年超にわたり保った群雄。三国志は公孫氏を加えて四国志と呼ぶべきだという意見があるが、ならば宋建も加えて五国志と呼ぶべきである。

王国を勧誘する時のキャラは筆者が高校1年の頃に電話を掛けてきた、中学の先輩を名乗る謎の男がモデルである。



挿絵(By みてみん) 王国おうこく


官吏だったが北宮伯玉&李文侯に協力して反乱した。後に反乱軍の盟主に擁立されるが皇甫嵩に惨敗し追放された。


筆者曰く――


本編でも何人も登場している名前先行のキャラの一人。実力的には宋建が言う通りただのコスプレ男に過ぎない。

反乱軍の追放後にはアメリカ合衆国皇帝ジョシュア・ノートン一世のように、自称国王として気ままに暮らし民衆に慕われたとか。



挿絵(By みてみん) 辺章へんしょう


当地の有力豪族で、北宮伯玉&李文侯によって韓遂とともに擁立された。その後は韓遂に暗殺され軍勢を奪われたとも、病没し韓遂一人に実権が移ったとも言われる。


筆者曰く――


韓遂の相方。決して無能ではないがあらゆる面で韓遂に及ばず、その恐ろしさを間近で味わう。

彼のような多少は優れていても凡夫の身では韓遂という反逆児の前ではただ振り回されるだけだが、後に相方として現れる馬騰・馬超には逆に韓遂が振り回されることになる。



挿絵(By みてみん) 韓遂かんすい


北宮伯玉&李文侯に擁立されたのを機に世に出ると、逆に軍勢を奪い北方の反逆児として数十年にわたり抵抗を続けた。

その時々に応じて敵に付き味方に付き、波乱に満ちた生涯を送った。


筆者曰く――


絵師が韓遂という捉えどころのない謎のオッサンのキャラ付けに悩み、紆余曲折を経た末に安齋肇にたどり着いた。なんでだ。

おかげですさまじくキャラ立ちしたが、登場パートを全て書き直すこととなった。本編にも多大な影響を与えそうだが、まずは外伝から新たな韓遂像を描いていくので乞うご期待。



挿絵(By みてみん) 周慎しゅうしん


後漢の将。張温のもとで韓遂ら反乱軍の討伐に赴いた。

孫堅の献策した兵糧攻めを却下したところ、逆に韓遂に兵糧攻めを仕掛けられ惨敗した。


筆者曰く――


イマイチ上司。全パラメーターが平均を下回り、基本的に保身しか考えていない小人物。

「言いなりになる無能な奴を選べ」という董卓の意を受けた李儒の画策により、遠征軍の副将に選ばれた。


なおアイコン三国志では董卓の登場が早かったため、彼らは史実よりも早く都に滞在しているが、韓遂の討伐を命じられ出陣することになった董卓は、都に李儒を残して自分の有利になるように裏工作をさせている。その他には呂布、李傕、郭汜らも都に残り何進や皇甫嵩、朱儁らに睨みを利かせているので、この韓遂編には登場しない。

このあたり説明不足だったので補足しておく。



挿絵(By みてみん) 張温ちょうおん


後漢の重臣。韓遂ら反乱軍の討伐を命じられたが惨敗。その後は都に戻り、実権を握った董卓の暗殺を謀るも露見して殺された。


筆者曰く――


基本的に文官だが、李儒の画策により遠征軍の総大将にされてしまった不幸な人物。

実戦経験は皆無で、保身というか無事に逃げ帰ることしか考えておらず、さすがの董卓も限度を考えろと李儒におかんむりである。

腐敗した末期の後漢王朝で甘い汁を吸ってきただけの彼が総大将として何かをできるはずもなく、少し気の毒な気もする。

せっかく主役級(?)で登場しているのでいずれ本編にもその哀れな最期を差し挟みたいと思う。



挿絵(By みてみん) 張純ちょうじゅん


官吏だったが張温に遠征軍に加えられなかったのを恨み、友人の張挙とともに反乱した。

烏桓の協力を得て韓遂らにも劣らぬ大規模な反乱となったが、烏桓の離反により急速に勢力は衰え、あえない最期を遂げた。


筆者曰く――


自称した「安定王」から公務員キャラに。安定が口癖で公務員用語を放つわかりやすさで、張温も思わず立候補を退けてしまった。

この先の出番は少ないだろうが台詞を考えるのは絶対楽しい。



挿絵(By みてみん) 張挙ちょうきょ


友人の張純と同じく官吏だったが、共謀して反乱。皇帝を自称した。

烏桓の(以下同文)最期は不明だが生きてるわけがない。


筆者曰く――


魏や後漢の末期に何人かいた気がする欲望丸出しの皇帝スタイル。野心を隠そうともせず普段からこの格好をしており、王国と並ぶコスプレおじさんである。

しかし性格の悪い彼は、反乱軍追放後の王国のように自由気ままに生きられるはずもなく、やはりあえない最期を遂げるだろう。



挿絵(By みてみん) 丘力居きゅうりききょ


烏桓の王。張純らと共闘するが、異民族に支持を受ける劉虞に帰順してしまい反乱軍の敗北を招いた。

臨終に際して一族にこだわらず蹋頓を後継者に指名した。


筆者曰く――


息子にこだわらず実力を第一に後継者を選ぶ聡明さと度量の深さから、他の野蛮な異民族メンバーとは一線を画す存在。

だったらなぜ劉虞なんてうさんくさい人物に帰順したのかは不明だが。

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