アイコン三国志 人物名鑑 26(竹林の七賢、掌編)
竹林の七賢のリーダー格。司馬昭に目を掛けられたがあの手この手で出世を拒んだ。
筆者曰く――
歌丸師匠。指が細すぎる。絵師が七人なことに目を付けて彼らを笑点メンバーに当てはめてくれ、異例の外伝が生まれた。
大喜利を再現するために動画をいくつも観て、ネタや口調を書き留めたりしたが、いちおうネット大喜利に携わる身としては余計なプレッシャーを感じてしまい、完成に数ヶ月を擁した。メンバーの挨拶が梅雨に関連しているのは梅雨時に書き始めた名残である。
出来栄えはご覧の有様だが、いつか二話目に挑戦したい気持ちもある。
竹林の七賢の一人。メンバーの中では最も勉学に精を出し、荘子の注を絶賛された。
筆者曰く――
小遊三師匠。絵師は最も似せるのに苦労したそうで、試行錯誤の結果、師匠への悪意の塊のようなアイコンになった。
自称イケメン、犯罪者などなど無数のキャラを持ち、いくらでも回答が作れそう。
竹林の七賢の一人。才知に長けたが世俗を離れ、仕官させようとした山濤とは絶交するほどだった。
後に処刑されそうになった親友の呂安を弁護した所、政争に巻き込まれ命を落とした。
筆者曰く――
好楽師匠。師匠といえばドヤ顔と駄目キャラである。ドヤ顔はアイコンでできているので、後は滑らせれば良いだけで楽ができた。
竹林の七賢の一人。メンバー屈指の変人で一切政治には携わらなかった。
筆者曰く――
木久扇師匠。お察しの通り大喜利の回答には事欠かない。もし二席目を書いたとしても彼に関しては苦労しないだろう。
竹林の七賢の一人。阮籍の甥にあたる。琵琶の名人で、仕官したものの放逸な性格で左遷された。
筆者曰く――
昇太師匠。挨拶だけ師匠で大喜利では阮咸本人のネタが多くなった。叔父の司会を継いだと思うと感慨深いものがある。
竹林の七賢の一人。司馬昭の縁戚で信頼され、メンバー中では最も世俗的な成功を収めた。
筆者曰く――
円楽師匠。腹黒、政治、歌丸いじりとこれも回答が容易に作れる。
竹林の七賢の一人。重職を歴任し、逆恨みから中傷してもむしろ相手の評判が落ちるほど名声が高かった。極度の吝嗇家としても有名。
筆者曰く――
たい平師匠。花火は表現しづらく、モノマネにしても例えばふなっしーをやらせたら「じゃあふなっしーを出せばいいじゃないか」となるため最もたい平感を出すのに苦労したし、結局出せなかった。こん平師匠なら決め台詞が多く簡単だったのだが。
なお王戎らは表の世界でも国の重鎮を務めた人々だが、今後も本編には一切出さず、竹林の七賢としてしか登場しない予定。
竹林の七賢の準メンバー格。妻と不貞を働いた兄を告発しようとした所、先手を打って逆に親不孝の罪で訴えられ、弁護した嵆康ともども処刑された。
筆者曰く――
山田君。もともとは漏れていたが笑点を書くには不可欠と、絵師に描き足してもらった。なお新メンバーの三平も打診されたが二つの意味でいらないので丁重にお断りした。
程昱の故郷の官吏。黄巾の乱に乗じて反乱したが程昱の活躍で鎮圧された。
筆者曰く――
アイコンを描いてくれた人物を紹介しているブログ「夢想大蛇」に名前が登場するが、まだアイコンの描かれていない人物をリストアップし絵師に渡した所、真っ先に描き上げられたのがこいつだった。なぜだ。
なお王度の反乱で程昱に協力するのは実際には薛蘭ではなく薛房だが、ここは薛蘭の故郷と思われ、まず間違いなく薛房も一族と考えられる。
おそらく本作は王度を初めて創作に登場させた物語ではなかろうか。
呉の将。演義オリジナルキャラ。劉備が孫尚香を嫁に迎えた際に、孫権の命で劉備の暗殺を図ったが、察知されて失敗に終わった。
筆者曰く――
本編で孫尚香の嫁入りを書いた際にはまだアイコンが無かったため登場できず、宙に浮いていた。
同じく後から描かれた呉国太は無理やり本編にねじ込んだものの、彼は登場させられずさらに浮いていたため、こんな形での登場となった。
実力的には暗殺者だし烏巣特戦隊と互角くらいか。
呉の将。主君の孫翊をはじめ多くの人物を死に追いやった。孫翊の未亡人らによって報復された。
筆者曰く――
孫翊のアイコンが無いため一切登場させられないはずの彼を変化球で強引に登場させた。実質的に媯覧伝である。
マニアの血が騒ぎミステリ仕立てでトリックも作り、久々にミステリが書けて楽しかった。
孫翊のアイコンがこの先描かれたらどうしようか。
蜀の臣。おおらかかついいかげんな性格で広く慕われた。48歳で予言通りに没し、異民族からもその死を惜しまれた。
筆者曰く――
非常に良いキャラだが表舞台にはあまり関わらない人物のため、掌編の主役として登場願った。
あまり上手く書けなかったが落語のように一人で延々としゃべっていると想像してもらいたい。
蜀の臣。才知に長け読みも鋭かったが、勉強嫌いだったという。
筆者曰く――
微妙に本編で出番を作れなかったため、何祇との逸話をクローズアップさせて掌編に登場させた。
いかにも勉強の虫のような個性的なアイコンといい、化けそうな気もするのだが。