Light
夜道をかける
風たちは
まるでわたしを
貫くよう
角を曲がった
その先の
大きな犬は
とても怖くてたまらない
夜の世界は昼と違う
全部全部
知らないものにかわっていく
太陽が沈んで
まっくらになった世界は
全く違う世界
星がみえなくなったというけれど
田舎の夜は
真っ暗で
真っ暗で
怖いところ。
風はひゅーひゅー吹いていて
木はがさがさなっていて
草むらからなにかがでてきそうで
がくがくぶるぶる
歩いていって
また歩く
歩いた先には廃病院
ここにはたくさん怖いもの
けれど行かねば
歩く歩く
歩いて歩いてその先に
一つの光がみえてきた
光、光、眩しい光
光の前につくと
ひといきついて
「あぁ、喉が渇いたなあ」