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神様は結構適当らしい。  作者: 月森 薫
第1章 神様の日々の始まり
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第1話 不良と神と異世界と

『俺は神、フルエルト。この世界の統治をし、秩序を定め、また三柱神さんちゅうしんの中ではトップの"創世"を司る者だ。


 今回お前の元にやってきたのは、お前という"神"に修行をさせるためだ』


 このしょーげき的な発言の数秒あと、あたしはご近所中に響き渡るような広大な悲鳴を、フルエルトと名乗る神に渾身の思いでぶつける。ふざけんじゃねぇ、なんていう隠した思いも思いっきり。

『ちょ・・・・・・マジご近所さん出てくるからやめて・・・・・・「神って何!? 斬るよ!? まずはその説明を求むゥ!」・・・・・・あ、あの、まずは落ち着いてくれる?』

 あたしの剣幕にかなり引き気味のフルエルト。

『えーと・・・・・・まず、神ってのは何なのかから説明しよう。神つっても他にも色々種類があるからな――――』

 ということで、フルエルト先生の講座が始まった。


『神様っつーのは、基本的には四人いるんだ。・・・・・・あいや、だから人じゃねぇんだけど。

 そのうちの三人は、俺みたいな三柱神の三人。それぞれ、創世そうせい破壊はかい輪廻りんねを司る。

そんで、その三人の上に立つ、トップの神様が大神たいしん。この四人が神で、その下に無数の天使がいるって構図になる』

「あ、つまり、武士団みたいな感じ? 棟梁がその大神にあたって、その下の三柱神・・・・・・だっけ。それが小武士団の長になるってコトだよね」

『うん、まぁ、その通りなんだけど。なんでそこで平安時代の話がポンとでてくるわけ?』

「英語が成績悪い分、歴史はいっつも5か4だから」

『理由になってない』

 フルエルト先生はすぐ突っ込んだ後、説明を再開した。

『でな。この三柱神ってのは重要なポジションだっつーのはそりゃ分かるよな。この重要ってのには、もう一つ意味があるからなんだが。

 その意味は、大神を選ぶのが三柱神の三人だからなんだよ。ここまでくれば流石に察してくれると俺はさりげなくお前に期待してみるんだが』

「エーナニソレーワタシゼーンゼーンシンジラレナーイワカラナーイ」

『ふざけんじゃねええええ!!』

 全力のツッコミを受けた後現実逃避から立ち直ったあたしは、分かっていながらも目を背けたくなるような現実を確かめるようにフルエルトに言った。

「つまり・・・・・・あんたは、このあたしに、このあたしによ? その神様のトップだとかいう大神になれつってんの?」

 "このあたしに"を強調したのは、"こんなあたしを"という意味もこもっていたからでもある。

『その通りだ』

 そしてコイツは、一切の躊躇いとか、そんなもんを一切合切きり捨てて、即座に頷いた。すぐに返されてしまっては、さしものあたしとしても対応に困る。

『もちろん、お前に白羽の矢が立ったのは理由がある。そりゃ、山勘で選ぶようなバカじゃねぇしな。

 お前は強い。お前の身に着けて、尚且つ使いこなしているその武術、"月森流刀術つきもりりゅうとうじゅつ真月光シンゲッコウ"の強さは、上位天使ですら完膚なきまでに叩きのめしたのだから』

 上位天使? そんなものに会った覚えはないし、初対面の相手を容赦なく叩きのめすほどあたしも常識ハズレな不良じゃなかった。不良あたしにも不良あたしなりのポリシーがあるのだ。

 ポーカーフェイスの僅かな綻びを看破されたか、フルエルトは微笑しながら言った。

『いや、その上位天使はお前の目の前というか周囲に散らばってるぞ。ほれ、そこのいかにもな不良、そいつがコイツらの中で最も位の高い天使だ』

 その微笑は、油断しきっている女の人なら一発で腰砕けになるような威力抜群なものだったが、あたしにはきかず。刀の柄に手を置き、いつでも抜刀ができるように構えるあたしは隙を見せないように注意しつつも周囲の不良を見やる。

どいつもこいつも、よくいるような典型的な不良ワルで、刀傷は無い。それはあたしが鞘でぶっ叩くだけで勘弁してやったからなのだが。

 それでもやはり、よくゲームとかにある"天使"なんていう奴らには到底見えなかった。

 まあでも、そう見えていようが見えていまいが降りかかる火の粉は全部薙ぎ払うだけだけど。

第1話、というか第2話目。琉藍の名前が一度も出てない件。そしてフルエルトのキャラが定着しない件。


\(^q^)/オワタなみんなと作者を、生暖かく眺めててください。

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