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         2 日常

 学校で仲間達と昼食を取っている。マリエールに連絡を取り、マリエ―ルが最高モデルの自律型ユニットだと判る。

            2  日常



 朝のテレビで昨日の事件を報じていた。犯行は黒の十字架と言う宗教組織で世界を改革するため、犯行に及んだらしい。事前警察に通報があり、爆発騒ぎはあったが、音は大きいが威力は小さく被害は小さいものだった。ただ東口で車両同士の事故が多発して軽傷者が出た。逮捕された信者からは10代半ばの少女が爆弾くれ、新宿駅から都庁まで世界の改革を呼びかければ日本は変わると言われたそうだ。少女同士の戦いを見たと言う人いるが、この事件との関係性ないと思われるらしい。

 マリエ―ルは俺とだけいる時は食事はしない。俺の食事の世話だけしてくれる。俺や姉がいない間にバイトとをしているそうで食費や消耗品費は彼女が出している。何やっているか聞いたところ、未来人の私だからこそ出来ることをやっているそうだ。乙女の秘密は守らなくてはならないそうです。

 部屋は綺麗なって行くし食事も豪華になっていく。学校にはマリエ―ル作った手作り弁当を持って行っている。何時もコンビニ弁当ばかりだった俺には凄い変化だ。昼食を仲間ととっているとその話題になる。

「敏樹、最近凄いな。姉さんの手作り弁当か。」

玉子焼きを食べたそうにしていたので一つやった。マリエ―ルの弁当は量や種類が多く、残ってしまうのだ。

「嫌、AIが居るんだ。近所で拾ったんだ。行くところもないと言うし姉に懐いて家に居る。掃除洗濯料理が万能で空いた時間はバイトして居て食費は全部彼女が払っているんだ。」

仲間達は怪訝そうな顔をした。AIは決まった仕事しかしないしアルバイトなどするわけがない。敢えて言えば自律型ユニットなら可能性はあるが、自律型ユニットは深海とか地底とか宇宙と言った人間が行けないところで臨機応変に対応するため開発された高度AIだ。戦士として使われることもあるらしい。

「敏樹そのAIと連絡取れるか。機械番号を聞き出すのだ。」

敏樹はマリエ―ルに電話した。画面にマリエ―ルの顔が映された。仲間達は歓声を上げた。マリエ―ルが声をかけた。

「お友達ですね。敏樹さんを宜しくお願いします。」

マリエ―ルは理知的な表情で語る。

「マリエ―ル、きみの機械番号を教えてくれ。」

マリエ―ルは自分の機械番号を敏樹の受信機に表示させ読み上げる。30桁の数字とアルファベッドの列だ。

「日本の機種でないな。最高機種だ。自律ユニットだな。敏樹シリアルナンバーも伝えさせろ。持ち主がないか確認するんだ。」

マリエ―ルが誰かの持ち物なら返さなければならないが未来から来たんだ。この世界に持ち主はいない。

「マリエ―ル、シリアルナンバーも教えてくれ。」

こちらも30桁の数字とアルファベッドだ。

「持ち主の記録がない。こんな高価な製品が敏樹の家の近くをぶらついていたなんて信じられないな。」

難しい問題に成るかも知れないから警察に相談した方いいと言われた。敏樹はマリエ―ル自身が警察に行って住所も電話番号も伝えてあることを話した。後は警察の判断に任せることになった。

 敏樹が家に帰るとマリエ―ルが心配そうな顔をしていた。マリエ―ルは言った。

「警察の人から呼び出しが有ったの。この間は信者の人から聞いたと言ったけど、今回の目的をはっきり知らせて協力して貰った方がいいのではないかと思うの。」

それがいいことかどうか敏樹にも判らない。結局姉に相談することにした。

 姉は怒ることもなく冷静に聞いた。

「マリエ―ルちゃんも大変な役目背負っているのね。今の話ししっかり警察に話して協力して貰えばいいと思う。」

当日はマリエ―ルと姉と俺が一緒だ。

 警察から呼び出しがある。正直に話そうと決心した。

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