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平和を守る為に [第1章] その3 春奈の出来事

さて、話は、変わるが、

クローバー王国には、いろいろな仕事が、ある。

しかし、仕事をするという事は、働くという事だ。


人を喜ばせたり、楽しませる事を目的としてする事が、

働くと言う事なのだ。


したがって人が嫌がる事、苦しむ事をするのは、仕事では無い。


クローバー王国にも犯罪と言われるものがある。

みんなが楽しく平和に暮らす為に

法律と言う物が、存在するからだ。


その法律と常識が、すべての判断の基準となるのだが、

たまに犯罪を仕事だと勘違いをしている奴もいる。

ここで強く言う!

「犯罪は、仕事では無い!」


もし、こんな事は、犯罪ではないと思っていても

その先に犯罪が繋がっていると共犯となり、

それは、犯罪となるので、仕事ではない、

やってはいけない事になる。


そんな事わかんなぁい~、どうやってその判断をしたらよいの?

と言う人もいるかもしれないが、

その大体が、おいしい話だと思える事なのだ。

あと、無料。つまりタダ。

最初は、無料でもそのうちGをださないといけなくなる。


例えば、クローバー王国で最近よく聞く犯罪が、

「〇〇をしたら100万Gを渡す。」

な~んだそんな簡単な事か!と思い、

自分はGが貰えるし、やる相手は、他人だ。

わからないから大丈夫だ。と

深く考えずに言われた事をやってしまうのだが、

それは、犯罪に繋がっている。 


しかも100万G等、もらえる訳がない。


クローバー王国のお金の単位は、Gゴールドなのだが、

その価値は、地球で言うと1回飲みに行くと無くなる程度。

大体、地球の1万円=100万Gだな。

だから、1回飲んで楽しめる程度の金額だから、

大した事ではないとすぐ引き受ける人もいる。


結果、気が付くと100万Gがもらえるからと

1年以上も同じ事をしている奴もいるが、

やれと言われた事をやっても、

Gをもらえる事は無く、もらいに行った奴は、

戻って来ていない。

又は、逆に借金が増えていたという結果に陥る。


しかし、それぐらいなら、自分のやりたい事をしたい、

たとえ、相手が全然知らない人でも、

逆に自分が、同じ事をされたら嫌だからと

ほとんどの人は、断る。

それは、当然だと思う。


人には、必ず寿命というものがある。

その寿命にたどり着くまでの過程が、

人生だと春奈は、思うのだ。


その寿命迄の人生の時間は、みんな平等にある訳では、無い。

だからこそ、自分の人生を楽しみたいと思うのだ。


その楽しむ時間を犯罪と呼ばれるものや、

人を苦しめたり、嫌な思いをさせたりする為に

自分の限られた時間を使っては、いけない。

せっかくの限られた時間が、

もったいないと春奈は、思うのだ。


その時間においしい物を食べて

色々な話をしたり、聞いたりして、

笑ったり、泣いたり、感動したりと

色々な事を経験したいなと春奈は、思う。


ここで仕事の話に戻るのだが、

通常、仕事という物は、

最初は、だれでもできる簡単な事から、始まり、

人から話を聞き、どうしようかなと思って考えていると

それが、次に必要な事への出会いに繋がる。

次へステップアップをする仕事に繋がる。


しかも、次から次へと人が出てきて、

色々な事を教えてくれる。


当然、すべてが初めての事だから、

慣れない事に疲れるし、

休みの日は、体を休める為に寝まくるか、だらだらしている。

そして気が付くと休みは、終わっている。


ずっとこんな調子なのかなと思うと

泣きたくなるけどそうでは無い。


慣れてくると手際、要領がわかってくるので

早く終わらせる事ができるようになる。


でも、それ迄が大変だ。。。

頭は、パニックになる事もあるし、

ついていけないと思う事もある。


そんな時は、誰かが、助けてくれる。

自分も誰かを助けているからだ。


私は、何をやっているんだろう・・と泣きたくなる時も

出てくる。


でも、負けるな!どんなに険しい道でも

必ず照らしてくれる光は、あるしし、

ゆっくりでもその光のさす方向に向かっているはず。


わからない時は、光が照らす道が、どこにあるかを

自分で探すか、誰かに聞けば良い。

休憩をするのも良い事だと思う。


そしてそれを乗り越えていくと

知りたい事、やりたい事ができるようになる。


それは、とても不思議で

必ず、未来に繋がっている。


そう言えば、人生。

それは、地球の日本と言う国の昔話にある、

「わらしべ長者」の話に似ている。

今の時代で例えるとRPGゲームかな。


そして、

他の人から教えてもらった事だが、

春奈は、いつも心がけている事がある。


誰かに仕事を教えてもらう時、目上の人に頼み事をする時は、

座らずにちゃんと立って

「よろしくお願いします。」と頭を下げる事にしている。


すると教えてくれる人は、びっくりするのだけど

とても優しくなって丁寧に教えてくれる。


春奈は、自分の仕事が落ち着いて、

手があいた時には、

進んで他の人の手伝いを買って出た。

雑用でも進んでやった。

色々な事を知りたかった。やってみたかった。


それが、上司に認められて

仕事の内容も同じ時期に入社をした同期よりも早く、

責任がある仕事に替わって行き、

毎日が、仕事で疲れて大変だったけど

わかる事が増えてくると

仕事も次第に楽しくなる。


そうすると仕事の幅が広がるので

今度は、新しい出会いが、生まれてくる。

知り合い、友達が増えていった結果、

春奈がその職場を辞める時は、

送別会とあちこちから呼ばれて

1か月半程、毎日飲んで騒いだ。


でも、仕事が自分に向いていない、

健康を損なう状態になる以外は、

今の仕事を続けるのも良いかなと思う。

その目安は、3年だと聞いた気がする。。


先輩が、仕事が嫌になった時、

それを乗り超える方法として、

何か仕事以外の事を趣味に持ったりするのも良いし、

旅行等、気分転換になる事をするのも良いと教えてくれた。


春奈の場合は、

自分の青春、人生をその仕事だけで終わらせるのは、

嫌だった。

色々な事をやってみたかった。

春奈には、何か青春と言える思い出に残る事が、

やりたかったし、ほしかった。


同期の中には、

アイドルの超ファンだと言う女子がいた。

そのファン度は、どれぐらいかと言うと

コンサートが始まると会社を休んで

追いかけてどこにでも見に行く。

「休めないなら、会社をやめる!」と言うから、

その思い入れは、すごいなといつも思っていた。


その女子が、春奈の休みの前の日に

「春奈、明日は、休みでしょ。

私の大ファンのまっ君が、主演をしている映画が

今、公開をしているの。

その映画を見に行きたいけど

一人は、嫌だから、映画代を出すので一緒に

見に行ってほしい。」と誘って来た。


春奈は、

「行く所は、あるけど映画を見る時間はあるし、

それは、今、話題になっている映画でしょ。

話の種になるかもしれないから、見に行ってもいいよ。

だから、映画代は、自分で出すよ。」と言ってOKをした。


当日、その女子が、

「一番良い席で見たいから、特別席の代金を出すので

隣で一緒に見て。」と言われたので

「私は、普通席でよいから、それは、出してもらう。」と

言い、特別席代は、出してもらった。


特別席は、2階でホール全体の真ん中までせり出していて

丁度、スクリーンの真ん中に目の高さが来る位置の

一番前の席が、とれた。


その女子は、始まる前から前の手すりにしがみつき、

スクリーンを見つめて、ファンのまっ君が映るのが、

まだかまだかと待っている。

それを見た春奈は、

「本当にまっ君の事が、大好きなんだね。。」と言うと

「当たり前でしょ。何を言っているの?」と春奈を

上から下までジロジロ見て、言い返してきたので

「もしかして・・・・まっ君と結婚したいと思ってる?」と聞くと

「当たり前でしょ。何をバカな事を聞いてくるの?」と

今にも怒り出すような雰囲気で言ってきたので

春奈は、やばいと思い、

「あ~そうなのね。。そんなにファンの人って

見た事がなかったから、ちょっと聞いてみただけ。

気にしないで。」と春奈が言うと

その女子は、少し怒りながら、

「まっ君と結婚したいけど、

結婚なんてできると思ってないよ。

でも、私は、一人っ子だから、

みんなと一緒にまっ君を応援したり、

おそろいの応援グッズを作ったりする事が、

楽しい。

みんなが、まっ君が、東都に行くから行くよと

誘ってくれる事が嬉しいの。

歳をとってから、それを思い出して

そんな事をやっていたなぁ・・と思い出せる

思い出を今、作っているねん。」と言った。


春奈は、なるほど・・と思った。


人それぞれ、楽しみの違いはある。

それが、その子の青春、人生の楽しみ方なんだなと思ったら、

私も青春と思える何か打ち込めるものを探そう!と

思った瞬間、映画は、始まった。










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