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セレスティアル  作者: たくレイ
第二章
54/60

53話 出発!!

 ラノス達一行は宰相の館に向かっていた。

 人数は4名、ラノス、リリス、アラン、エルラ。

 しかしラノス以外は気づいてはいないが護衛の4人もいる。

 姿は見えないが何かあった場合にすぐ対応ができる距離で見張っている。

 ラノスは空間魔法で探知し存在に気づいていた。


(俺達の事をずっと見張ってるな、

 それも4人……かなりの実力者だなこいつら)

 

 移動手段としてアランが保有している馬車を使わせてもらった。

 それもキャビンつきである!

 これが中々乗り心地がよく、フカフカのソファーで最高だ。

 流石アラン商会、稼いでるな。

 

「ねぇ後どれくらいで着くの?」

「えーそうですね。3時間程ではないでしょうか?」

「長いわね。ねぇ!今引いている馬を蹴っ飛ばしたら早くなるかしら」


 またバカな事言い始まりましたリリスさん。

 蹴っ飛ばしても早くなる訳ないのに。

 それにあんたが蹴っ飛ばしたら早くなるどころか早死にだよ。

 

 リリスの発言にアランとエルラは苦笑いをしていた。

 

「すみませんね、お二人とも恥ずかしい限りです。

 リリスはバカな事言ってないで寝て静かにしてろ」

「ラノス!今バカって言ったわね!

 バカって言った方がバカなんだから、バカラノス!」

「わかったわかった、はいはいごめんな」


 ラノスはこのまま言い返すと面倒ごとになると思い適当に謝った。

 リリスがヒートアップすると本当に手に負えないからだ。

 しかし今のラノスの対応に気に入らなかったリリス、

 面倒くさがられていると感じてしまった。

 そしてリリスの追撃が始まる。


「なによその態度バーカラノス」

「・・・」

「無視?いいわよバーカアーホ」

「・・・」


 次第にラノスの表情がくもり始める。

 エルラはなんとかリリスを収めようとするが言う事を聞かない。


「リリスやめるのじゃ!」

「バーカラノス!」

「アランからもリリスを収めるように言うのじゃ!」

「・・・」


 エルラはアランに助け舟を流すがアランの返事はない。

 変に思ったエルラはアランの方を向く。

 アランの表情は目を輝かせていた。


(ラノス君が怒るとどのようになるんでしょう!

 すみませんエルラ様、私の好奇心は今最高潮なのです!)


「ラノスのバーカ」


 リリスのしつこさにラノスはとうとう堪忍袋の緒が切れた。

 

「てめぇー調子乗るなよリリス!」

(わぁー!ラノス君が怒ったーーーー!)


 キャビンの中は波乱だった。

 喧嘩をしている2人とその喧嘩を見て興奮しているおじさん。

 エルラは喧嘩を止めるのを諦めた。


(こやつらに護衛を頼んだの間違ったかもしれないのう)


 喧嘩は1時間にも及んだ。


 ♢


「ラノス君、ラノス君着きましたよ」

「リリスも起きなさい」


 ラノスとリリスは先ほどの喧嘩で疲れて寝てしまっていた。

 仲良く頭をゴツンして仲良さそうに見えるくらいだ。

 ことわざでもあるように喧嘩するほど仲がいいとはこのことだ。

 そんな二人をアランとエルラは起こしてくれた。

 どうやら目的地の宰相の館に着いたようだ。


「んーー……あっ!すみません、護衛の依頼はもう始まっているのに寝てしまって」

「いいのじゃ、ここからが過酷なのじゃから少しでも回復しとけ」 


 ラノスは寝起きは良かった。

 これというのも、一様ラノスは冒険者だからだ。

 いついかなるときも緊張感を欠かせてはならない。

 敵襲がいつ来ても対応できるように、そう教わった。

 昔スルカと修行してる時教わった為だ。

 しかしリリスはどうだ?

 もちろん寝起きがいい訳がない。

 むしろ遅刻するほどにだ。

 

「んーまだ私は寝てるから先行っててー」


 駄々をこね、優々とまた寝るリリス。

 依頼を受けてる身であるラノスとリリス。

 ラノスも依頼中に寝ていた為強くは言えないが流石にリリスは怠けすぎてる!

 運良く宰相の館に向かってる際、襲撃はなかったものの戦闘やトラブルがあった場合、責任は俺達に負うことになる。

 そこでラノスの一喝。

 

「リリス!起きろ!」 

「分かったよ、起きた起きた」


 やっと起きたリリス。

 寝起きが悪いリリスはブツブツ文句いいながらも外に出る。


「ここが宰相の館です」

「一瞬で着いたわね」

「お前は寝ていたからだろ!」

「ラノスおぬしも寝ていたじゃろ」


 てへ?

 俺も人の事言えないね!


「それでラノス君とリリスさん宰相の館に入る前に問題があります」

「問題ですか?」

「ええ、その服装では入れないですね、怪しすぎます」


 ラノスとリリスは自分の服装を見る。

 年期の入っている防具を装備しているラノス、

 スポーティーな服装をしているリリス

 そんな服装をしている2人に対し、

 スーツを着たアラン、高そうなドレスを着るルーラ様。

 こんな二人の護衛をしているなんてアランの言う通り怪しまれる。

 

「そこで私お二人の服を持ってきました!」

 

 アランは持ってきた大きなカバンから服を取り出した。

 一つ目はリリス用だった。

 白と黒で作られたシンプルな色でかわいいドレス姿の装備の服だ。

 二つ目はラノス用だ。

 全身黒のスーツ姿の装備の服だ。

 

 依頼の内容が護衛という事だったのでアランが軽いが防御力あり、動きやすい装備にしてくれた。

 プラスで見た目も気を遣ってくれた。

 かわいく、かっこよくなった2人はテンションが上がった。

 もっとやる気が出たぞ!

 


 

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