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セレスティアル  作者: たくレイ
第二章
50/60

49話 リリス

「リリスさんは魔王である可能性が高いです」

「「・・・」」


 まぁそうだよな。

 あんな魔力量をもっている奴なんて魔王くらいだもんな。

 薄々思ってはいたけど、どうか違ってくれと思ってたんだけどな。 

 魔王か……魔王。

 実際言われると、ちょっと苦しいな。

 

 ラノスは拳を強く握りしめた。

 リリスが魔王で悔しいのだ。

 誰もが聞いて恐れる魔王と言う名。

 ラノスはリリスとの付き合いでどうゆう人柄かを知っていた。

 怒りっぽく、約束を破る奴だがラノスはリリスが、自分の芯は持っているいい奴とラノスは知っていた。

 それなのに、魔王と言われるのが悔しかった。


 ラノスはリリスの反応を伺う。


「リリス大丈夫か?」


 前回ステータスを測った時は魔王と聞くやいなや震えが始まった。

 記憶がある時自分が魔王だったかと思うと怖かったのだと思う。

 今回も同じ事になるのではとラノスは心配をしていたのだ。

 

「ラノス……私魔王だったみたい」 

 

 リリスは泣いていた。

 

 あのリリスが泣いていた。

 ラノスは驚いた。

 これまでリリスが泣いてるのをラノスは初めて見る。

 喜怒哀楽の哀だけは見た事がなかった。

 ラノスは勝手に泣かない奴なんだろうと思っていた。

 魔王と言うのはそれほど大きな存在と思うほどに。


 


 しばらくしてリリスは泣き止んだ。

 椅子に座らせ、お茶を飲ませて落ち着かせていた。

 だいぶ落ちつき、リリスは話を出した。

 

「この前変な夢?みたいなのを見たの」

「夢ですか?」

「ええ、それを機に毎日変な夢見るようになって、最初は倒れてる私を囲む魔族が7人くらいいたの。

 そいつらに『なんで裏切ったの?』って毎日聞いてきて」


 魔族が7人。

 裏切った。

 記憶が無くなる前の記憶だろうか?

 

「そのせいで毎日9時間くらいしか寝れなくって……」

「うん、寝過ぎだけどな」

「でもなんでここ最近見るようになったのかしら」


 リリスとラノスは考える。

 少しの間考えたが何も思いつかない。

 するとベアーが何か案を思い付いたのか話し出した。


「もしかして、リリスさん少しづつ記憶を思い出してるのではないんですか?」

「いやそんな事はないわ」

「あっそうですか」


 再び考えても分からなかった。


「……思いつかないな。

そういえばクマ、じゃなくってベアーさん、他にリリスの事で何か分かった事ないんですか?」

「えっ!んーとあぁあった!」


 いや、あるんかい!

 なんでそれを言わなかったんだよ!

 とラノスは、リリスにツッコミたくなったのは内緒だ。

 

「えっとこの情報はまだ調査中なんですけど。

 2ヶ月程前魔王同士の戦いがあったみたいなんです。

 戦いは1ヶ月ほど及びその影響で地形が変わるほどの激しい戦いだったとか」

「なんで戦いになったんですか?」

「すみません、それはまだ調査中です」

「それが私と何が関係あるのよ」

「両者重症だったらしですけど勝負は決まりました。

 勝ったのは魔王の中でも気性が荒いと言われいるルゼイド・ファムで、負けたのは魔王一短気で恐れられるアスクル・プランです」


 本で読んだことがある。

 魔界を統べる魔王達の中でも有名な2人だ。

 本来魔王同士で戦う事は少ない。

 実際にこれまでに戦いがあったのは本によると6回程らしい。

 少ないと思うがこの中の4回は今回話があった2人の魔王だ。

 同等の実力を持っている魔王達は暗黙の了解のようなので相手の敷地

に入らないとある。

 魔王同士は本来戦いがあるとどちらも重傷では済まない。

 けどなんでこの魔王達は戦うのだろう?


「それがどうしたのよ」

「今までで魔王同士の戦いで決着をつくことが無かったのですが今回は違く決着がつきました。

 負けた魔王は魔王としての資格が無くなってしまい、記憶が無くなるらしいんですよね」

「「!?」」


 ラノスとリリスは驚いた。

 話の内容もそうだが、ベアーの成果だ。

 この短期間でよくこれほどの情報を得たもんだ。

 流石100万Gかかるだけの事はある。

 アランさんが紹介してくれる理由が分かるな。


「ベアーさんってもしかして凄い人なんですか?」

「えーそれほどでもないわけじゃないですよ」

「思ったよりやるのね」


 ベアーは褒められデレデレした。

 褒められた事が少ないのだろうか?

 慣れていなさそうだった。

 まぁ依頼を頼むのに100万Gかかる為頼まれる事が少なかったのか?


「それにその負けた魔王が女だったって言う話ですよ!」

 

 褒められた事により熱く説明するベアー。

 それに圧倒される二人であった。


 

 ♢


 プリティーエイプリーを後にした2人は帰っていた。

 2人は終始無言できまづい雰囲気が流れていいた。

 ラノスは話の一言目が出せずにいた。

 

 リリスになんて声をかければいいかな。

 魔王なんだって言えないし、

 んーーーなにかお題が、いいお題がほしい

 

 するとリリスが衝撃な事を言った。

 

「ラノス、私さこの国離れようと思うの」

「えっ!?なん―――」


 ラノスは察した。

 なぜそのような発言をしたかを。

 

 恐らく自分がいると迷惑になると思ったのだろう。

 魔王である事を重く感じ、責任を取ろうとしている。

 それほど魔王とは恐れられているのだ。


 ラノスはリリスの事が怖いと思わない。

 少し前までは恐怖を感じていた。

 しかしともに過ごすにつれて少しづつ無くなっていった。


「なぁリリス――」


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