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セレスティアル  作者: たくレイ
第二章
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47話 依頼と記憶

「エルラ様、さっきの話の続きを聞いていいか?」

「うむ、約束したからのう」

「……さっきの話ってなんだっけ?」


 リリスは気まずそうに言う。


「「!?」」

「リリスー、お前報酬の事で頭いっぱいになってさっきの内容ほとんど忘れたろ?」

「ギック!う、うるさいわね!早く教えなさいよ」

 

 ラノスはリリスに呆れつつも教えてあげた。

 なぜエルラが極秘で護衛を頼むかについてをだ。

 リリスはラノスの話を聞くと、そういえば言ってたなといわせるような頷きをした。

 エルラはリリスの事を若干引きながらも説明を始めた。

 ラノスもエルラの顔見て苦笑いするしかできなかった。


「さっきの続きじゃが、なぜ妾に護衛を頼むのかの話の前に、少し前の話をしよう、。以前おぬしら男3人組を捕まえたじゃろ」

「ええ」

「そやつらは、元々妾の下僕だったのじゃ」


 なるほど、だから下手に家の中の人には頼めないのか。 

 エルラ自身もそうとう怖かったろう。

 誰を信じてもいいか分からなくなるもんな。

 だから部屋にこもって自分の身を守っていたんだな。

 

「男の3人組は妾の唯一の……唯一の家族を殺したのじゃ……」


 エルラは悔しさを耐えるように唇を噛む。

 



~少し前の王国内~


 エルラは部屋でメイドとおままごとをしていた。

 メイドの彼女の名前はルーラ。

 エルラが生まれた時から今までお世話をずっとしてくれていた。

 小さい頃から父親、母親は国の事で忙しくエルラをかまってあげれなかった。

 どちらも王様、女王の立場上とても忙しかったのだ。

 その結果、ルーラがご飯作ったり、お風呂一緒に入ったり、寝る前に絵本を読んでくれた。

 メイドとしての仕事だが、毎日世話をしてくれる。

 そんなルーラを母親としてエルラは見ていた。

 

「のうのう!ルーラ!」

「なんでしょうか?エルラお嬢様」

「だーいすきじゃ!」

「ッ!?」

「のうのう!ルーラは妾の事が好きか?」

「もちろん、もちろんでございます。

 大好きですよ、エルラお嬢様」


 ルーラの言葉にエルラはニコっと満面の笑みになった。

 

「お父様、お母様なんて妾と遊んでくれた事なんてほとんどない。ルーラはいつも遊んでくれてとても嬉しいのじゃ」 

「提案ですが、エルラお嬢様から直接言って差し上げたら王様も女王様も遊んではくれるのではないのでしょうか?」

 

 ルーラの言葉にエルラは不機嫌になった。


「なんじゃ?ルーラは妾と遊びたくないのか?」


 どうやらエルラは王様と女王様に遊んでもらったらルーラと遊べなくなってしまうと思ったのだ。

 やんわりとエルラはルーラに遊びたくないと思い違いをしてしまった。

 ルーラ自身は王様と女王様にかまってもらえていないエルラを可哀そうと思い発言していた。

 それがまさかの地雷になっていた。

 

 こう不機嫌になったエルラのご機嫌を戻すのは難しい。

 年齢もまだ10歳であり遊びたい盛りなのだ。

 しかし、エルラは10年間一緒にルーラといる。

 こうゆうときの対策はバッチリであった。


「え?そんな事はありませんよ!

エルラお嬢様と遊ぶのは私もとても楽しいです。」

「本当か!妾もとても楽しいぞ!

じゃぁ続きのおままごとをやるのじゃ」

「はい!エルラお嬢様」


 2人は、いやルーラはエルラが満足するまでおままごとをやり続けた。

 時間で言うとだいたい3時間。

 外もすっかり暗くなってしまった。

 かなりの長時間という事もあり、疲れてエルラは寝てしまった。

 ルーラはエルラが起きないようソーっとベットに移動させた。


「こんな寝顔が天使みたいに可愛いのに……」

「スースーー」


 ルーラはエルラを頭を撫でる。

 優しく優しく、ルーラの頭の中にエルラの映像が写った。

 生まれてまだ赤ちゃんの時から初めて歩いた時、ルーラの名前を呼んだ時の記憶が写し出された。

 まだエルラが生まれて10年間。

 この10年、沢山の思い出が浮かび上がる。

 子供が3歳までに一生分の親孝行をするというように。

 自分の子供のように思っていたルーラにとってどれも感慨深い思い出だ。

 エルラの寝相によって遮られた布団をルーラがかけなおす。


「絶対私が何があろうと守り抜きますから、エルラお嬢様どうか、どうかお元気で」




 エルラの話は続く。

 その顔に悲痛さを浮かべながら。

 

「でも、、、なんであんな事に」


 エルラは拳にギューと力を溜める。

 なにかを我慢するように。

 


 


 そして事件が起きた。

 

 城の護衛が巡回中にある扉が開いていた。

 本来その扉は閉まってるはずの場所だった。

 何重もチェーンのロックがされてるはずが、そのチェーンは床に落ちていた。

 扉には『開けるな!』と注意を呼び掛けている扉がだ。

 怪しいと思った兵士は腰に装備してある剣を抜き、扉に入る。

 入ると中は真っ暗だった。

 

「おい!誰かいるのか!」


 あたりを見まわすと兵士は何かを見た。

 それを見た瞬間、兵士は顔が真っ白になり、ブルブル全身震える。

 兵士が震えた声で城中に聞こえるよう叫んだ。


「お、おい!誰か!!来てくれ!」


 兵士の声にズラズラと兵士がやってくる。

 やって来た兵士が目にしたものは、、、

 

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