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セレスティアル  作者: たくレイ
第二章
34/60

33話 アランさんとのお話

 ~ラノス視点~


 俺と女は商会長アランの下に会いに行った。

 彼は仕事上色々な人と交流する。

 なので、もしかしたら情報屋を知っているかもと思ったからだ。

 それに彼アランさんと俺はこの前の護衛依頼の件で仲良くなった!

 俺が17歳だからか可愛がってくれたのかもしれない。

 おじいちゃんと孫の関係みたいなことだ。

 

 そして俺と女は今からアランさんに会う。

 しかしその前に一つ問題がある。

 この女の存在だ。

 見た目はいいのだが、性格に難がある。

 もし、この前みたいに暴れられたら困る。

 アランさんの機嫌をもし悪くしたら一気に俺の悪い情報が流れてしまう!

 これは絶対に避けなければいけないのだ。

 なので俺は女にあらかじめ釘をさしといた。


 「今から会う人はとっっっても偉い人だからくれぐれも暴れないでくださいね」

 「それは、そいつ次第だな。

  私の機嫌をそこねたらあの男達みたいに遊んであげるとしよう。」

 「そんな事したら俺はもう手伝ったりしないですからね」

 「なんだと……分かった。

  なるべく我慢するようにする。」


 女自身お金があっても一人じゃ何もできないことを分かっていた。

 記憶がない中で誰を信じていいか分からない。

 信じて着いて行った結果騙された。

 そんな中で唯一助けてくれたのがラノスだった。

 半ば強引にだが、一緒に記憶戻る方法を考えてくれて嬉しかった。

 それにラノスは強い。

 男達の件で少し戦って私に勝ってしまうほどにだ。

 女は心のどこかでラノスに感謝をしていたのだ。


 「よろしくお願いします。」

 「分かったわ」



 ♢



 ラノス達はアランと待ち合わせしたお店に着いた。

 せっかくなら飯でも食いながら話そうと気を遣ってくれたのだ。

 それも奢ってくれるという。

 本当に太っ腹な人だ。

 そして中に入ると晩飯の時間と言うのもあり、中は賑わっていた。

 すると、俺達の存在に気づいた従業員がこっちに来た。


 「ラノス様ですね。

  アラン様がお待ちしております。こちらえどうぞ。」


 俺達は従業員に言われるがままついて行った。

 他のお客さん達がいるフロアを通り過ぎ奥に進んでいった。

 奥に進むにつれて背景が変わっていった。

 ドンドン豪華になっていったのだ。

 そして、従業員は扉の前に止まりその扉を開けた。

 そこにはアランがいた。

 

 「ラノス君まっていたよ!」

 「あっ!先程ぶりです。」

 「とりあえず中に入りなよ。」


 ラノスと女は中に入った。

 そして、アランは女の存在に気づいた。

 

 「ラノス君こちらの方は?」


 アランはなぜかちょっと残念な顔をしていた。

 それは、アランがラノスと2人っきりで話せると思ってたからだ。

 あからさまに態度が変わっていた。

 ここからアランの嫉妬が始まる。


 「今回アランさんとお話したい件の方で……」

 「もしかして、結婚とかですか?

  まだ若いんだからもっと遊んだほうがいいですよ」

 

 あれ?

 アランさんいつもの感じと違うぞ?

 なんか怒ってるというか、変な感じだな。

 とりあえず誤解は解かないと。


 「いやいや、違いますよー (笑)

  ほら、お前からも挨拶しなよ。」


 ラノスは女に肩をぶつける。

 アランに挨拶しろと伝えたのだ。

 女はラノスのコンタクトが伝わったのか挨拶をした。


 「こんばんわ、アラン様

  ラノスさんからお話を聞いてぜひお会いしたいと思い時間を取らせてもらったものです。」


 流石だ!

 最初の掴みはいいじゃないか!

 あんな暴走する性格の女がこうも変わるのか。

 

 「そうなんですね。

  ラノス君が私を紹介してくれたのですね!」


 女の話を聞いたアランは凄く嬉しそうだった。

 ラノスが自分の事を紹介してくれた。

 それほど頼ってくれてるのだと思ったのだ。

 

 そしてラノスはアランに事の経緯を話した。

 女に記憶がない事。

 色々な人に話を聞いたが何も分からなかった事。

 その中で情報屋に知り合いがいるかもしれないアランに会いに来た事を伝えた。

 しかし、あの男達の一件は伝えなかった。

 俺と女が戦ったなんて言ったら、アランさんは女の事を警戒してしまうと思ったからだ。

 それに下手に何か言うと女のボロが出そうだったからだ。

 

 「……なるほど。

  それでしたら、私の古き友人に情報屋をやってるものがいるので紹介しますよ。」

 「えっ本当ですか!?ありがとうございます。」


 流石はアランさんだ。

 聞いてよかった。

 それに紹介までしてくれる、太っ腹だ!

 しかし現実はそうは甘くなかった。


 「でも、一つだけ条件があります。」


 アランから条件を申し込まれた。

 もちろんアランにとってはただで紹介するわけにはいかない。

 これも彼にとっては仕事なのだ。

 


 条件……。

 なんだろうか。

 紹介料をとるとか?

 まさか、この女がタイプだからよこせとでも言う気か?

 うん。

 その気持ちは分かる。

 誰が見てもかわいい。

 あの性格を見る前だったらね!!


 「また私の護衛依頼を受けてくれますか?」

 「えっっ……それは全然いいのですが、それだけでいいんですか?」


 ラノスが思っていた条件とまったく違ったため、驚いた。

 護衛依頼なんてむしろこっちから受けたいくらいだ。

 いいお金もらえるし。

 

 「えぇまたお願いしますねラノス君」

 「分かりました!ありがとうございます!」


 女もラノスと同じようにお礼を言った。

 

 「本当ありがとうございます。いつかお礼はお返しします。」

 「はっははは、大丈夫ですよお礼なんて。

  無事に記憶が戻ればいいですね。」


 最後の最後までとっても優しいアランさんだった。


 


 

 

 

 




 

 

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