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セレスティアル  作者: たくレイ
第二章
28/60

27話 記憶喪失

 --- 女視点 ---


 

 初めて見る景色の向こうにはさまざまな人間がいた。

 食べ物を売ってる人間や武装をしている人間、男女で手をつなぐ人間や

 馬に乗って荷物を引いている人間達がいた。

 

 (この人間達はなんなの?なんでこんなに人間がいるの?

  もしかして、ここが人間達の巣なのかしら?)


 脳に沢山の情報が溢れた。

 視覚や嗅覚、聴覚どれも初めての経験するものだった。

 自分という存在、なぜここにいるかすら分からない。

 そしてしばらく考えること数分。

 ……なにも分からなかった。

 しかしこれからの行動は決まった。

 

 (とりあえず、情報収集からだな、

  これほど人間がいればなにかしらわかるかも)

 

 通り過ぎる人間に声をかけようとした。

 その時に、男3人組が声をかけてきた。

 アクセサリーをジャラジャラつけた痛い感じの男達だ。

 まぁいわゆるナンパされた。


 「ねぇねぇそこの魔族のおねいさん!」

 「俺達とお茶でもしない?ご馳走するよ!」

 「めちゃくちゃ綺麗っすねーーー!」


 (なんだろうこのチャラチャラした男共は私が怖くないのかな。でも丁度いいこの人間から情報を聞き出してみよう)


 「いいですよ。行きましょうか」

 「いいねぇー行こう!」


 男達は女からの了承を得ることができた。

 そして男達が誘導するがままに着いて行った。

 

 歩いて向かってる途中に国内放送が流れた。

 この国では国民に情報を伝える時など国内放送を使い

 国民に促してるのだ。


 『速報です。

  今朝この国アルタイルで殺人事件がありました。

  犯人の目撃情報があり、3人組の男とのことです。

  そして、顔を掲載した手配書を各掲示板に乗せてい

  ますので、ご確認お願いします。

  目撃したかたや、怪しい人物がいたら近くの騎士、

  冒険者にお伝えください。』


 「物騒な社会ですね。

  おねいさんも良かったですね。なにかあったら僕達が守りますから」

 「ありがとうございます。」


 ♢


 先ほど放送された件で掲示板に国民が集まっていた。

 そこには犯人の似顔絵とともにWANTEDと記載

 されていました。

 それは、男達に掛かった賞金額を意味していた。

 危険度で値段が決められている。

 男達の金額は500万G。

 莫大な金額が男達につけていた。

 これは、おかしな値段だった。

 他に掲示板で貼られてる犯人の金額は大小あるが、

 おおよそ50万G~200万Gが相場だ。

 しかしこの男達は500万G


 『早く捕まえてもらいたいわー』

 『おい!こいつら捕まえれば当分食っていけるぞ』

 『この金額やべぇーーーーー』


 

 女は気づかなかった。

 いや、知らなかった。

 この男達が国の指名手配をかけられていたことを、、


 ♢

 

 女は男達が案内した酒場で食事を取っていた。

 記憶を無くしお腹が減っていたため、せっかく男達が

 誘ってくれたので、遠慮なく食べていた。

 机全面にご飯が並ぶくらい頼んでやった。

 アルタイルの食事もなかなかうまい。

 空腹は最高のスパイス補正がかかったのか余計におい

 しく感じた。


 女が食べている光景にドン引きをして何も言えない男

 達だった。

 男達3人はコソコソ財布を見ながら話していた。

 

 そんな事関係なしに食べて、一通り食べ終わると話をした。

 先ほどまでムキに食べている時に話してはいけないオーラを感じた為話せていなかったのだ。

  


 「「「えーおねいさん記憶がないのーー!」」」

 「恥ずかしいですけど、何も覚えてないんですよね」

 「そしたら、僕知り合いにいい人いるので行きましょうよ」

 「そうそう、きっと記憶戻りますよ」

 「さぁ、急げば回れですよ。さぁ立って!」

 「えっあぁぁ」


 男達に腕を引っ張られその知り合いの人に会う事になった。

 それも半ば強引だった為少しイラついた。


 そして、男達に連れられた場所は廃墟のような場所だった。

 明らかに誰も住んでなさそうな雰囲気がでていた。

 これは女にもおかしいと分かり男達に聞いた。

 

 「ここに知り合いのお医者さんがいるんですか?」

 「えっ?お医者さん?僕そんな事いいました。」

 「知り合いにいい人がいるので行こうってなったじゃない

  ですか!この人は記憶戻りますよとも言ってたし」

 「いい知り合いって僕達のことですよ。」

 「えっ……」


 女は理解した。

 自分は騙されたのだと。

 なぜ自分を騙したのか、カモにしたのか分からなかった。

 しかし、騙されたという事に対してもの凄く怒りが湧いてきた。


 「騙したんですね」

 

 すると男達はバカにするように笑った。

 その態度にドンドンストレスが溜まっていった。

 

 「騙した?勝手に誤解してたのはお前だろ。」

 「そうだよ。まず前提としてお母さんに知らない人に着い

  ったらダメなのも忘れたのかよ」

 「恥かしぃーーー」

 「・・・・一つだけ聞きたいのですが、なぜ私を選んだん

  ですか?」

 「あぁ?そんなの決まってるだろ

  顔がいいお前とこれからいいことするためしかないだろ」


 再び笑い出す男達。

 怒りが頂点に到達した。

 そして、今日流れた放送が頭によぎった。


 『速報です。

  今朝この国アルタイルで殺人事件がありました。

  犯人の目撃情報があり、3人組の男とのことです。

  そして、顔を掲載した手配書を各掲示板に乗せてい

  ますので、ご確認お願いします。』 


 手配書に書かれてるのが恐らくこの男達と思った。

 もし、違ってもこの男達は同じことをするだろう。

 そして、女は決めた。



 この男達を殺すことを

 


 


 



 

 

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