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セレスティアル  作者: たくレイ
第一章
16/60

15話 絶対絶命

 「……は?」


 ラノスは唖然した。

 頭の中が真っ白になり、理解ができなかった。

 ラノスが見た事の情報があまりに多すぎてただ唖然としていた。


 ミア、ルフレはラノスの反応がおかしかったのを気になり振り返った。

 唖然としているラノスの前には首から上がないレンジの姿を見て。


 ミアは口元を抑え涙が溢れだした。

 ルフレは崩れ落ちた。


 俺達は、孤児院で一緒に育ち何をするにも一緒で親友だったのだ。

 そんな中レンジが殺された。

 

 ……殺された?

 ……誰に?

 

 直後ラノスはミア達の後ろ付近から嫌な気配を感じた。

 

 ……どうやって?

 

 嫌な気配はどんどん強くなっていくのを気づいた俺は瞬時に《アーマ》を足に覆い2人向かって走り出し叫んだ。


 「お前ら伏せろ!!」


 しかし2人にはラノスの声は届かなくその場に固まっていた。 

 嫌な気配がどんどん膨れ上がりラノスは速度を上げた。


 (間に合えーーー!)



 ぐちゃり


 ラノスの腹に剣が刺されていた。

 敵からの攻撃をミア達からかばったのだ。

 ラノスは拳に力を込め前方に殴りつけた。

 すると、先ほどまで姿がなかった所から人影が見えた。

殴られた敵は驚いてるようだった。


「なぜ、俺の存在に気づいた!?」


ラノスは、敵からの質問は答えなかった。

正確には答えれなかった。

喋ると余計に傷口が広がってしまうのを知っていた。

そしてラノスは、殴った敵の方に少しづつ歩いていった。

敵は向かってくるラノスの覇気に腰を抜かしていた。


「やめろ、来るな、、、、来るなー!!」


 ラノスは続けて攻撃をしようと拳に《アーマ》を強く覆い、殴ろうとした。

 その時ラノスの口から血反吐が出た。

 先ほど受けた攻撃が思ったよりも重傷だったのだ。

 急激に視界がぼやけ、意識が薄れていった。


 ああ、この傷はまずいな。

 早く手当しないと死ぬな。

 でもその前にこいつだけは今殺さないとまずい。

 せめて、こいつだけ。こいつだけは殺っとかないと。

 レンジに合わせる顔がねぇ……。


 あと、少し。

 ほんの少しだけ耐えてくれ俺の体。

 こいつは今殺さないと。

 落ち着け、呼吸を整えろ。

 まだ、倒れるわけにはいかない。


 ラノスは薄れゆく意識のアーマを再び拳に強く覆い、殴った。

敵はぶっ飛び気絶をした。

ラノスは殴ったと同時にその場に倒れた。


まずい意識が薄れてきた。


まだやんなきゃいけないことあんのに。


ミヤ…ルフレ…


くっ……そ………





・・・ノス


・・・ラノス!



なんだ?

誰か俺の事呼んでるのか?

なんかあったけ?


ラノスは先程あった事を思い出し、復活した。

起きるとミアを見上げるように見えた。

これは膝枕だと気づいた。

周りにはたくさんの魔物の死体がある場所にいた。

そこには、沢山泣いたのか目がパンパンに腫れたミア、ルフレと少し離れた所にいかつい男がいた。

ミアはラノスが起き上がると泣きながら抱きついた。


「ラノズーーラノズまでし、死んじゃったと思っだよー」

「ごめんな、心配をかけてミア、ルフレ...」

「ほんとですよ。ほんと生きてて良かったです。」


それから俺達は一呼吸をして落ち着き、俺が倒れてからの話を聞いた。


「まず僕達はレンジ君の事で動けない間、ラノス君が戦ってくれて僕達は生きてます。ありがとうございます。」


ミアもルフレと一緒に俺にお礼してくれた。


「あの状況じゃ仕方の無い事だよ、、それじゃ続けてくれる?」


ルフレは軽く頷き続きを読んだ。


「僕らは何かが倒れた音で気づきました。恐らくそれはラノス君だと思うのですがそこから僕とミアはラノス君の状態を見て治療ができる人を探していたのですが、その時ネルさんが助けてくださり今の状態になります。」


流石はルフレだ。簡潔かつ分かりやすく話してくれる。

多分そん時の俺の姿見た時は、大変だっただろうに。

じゃぁその話だと俺はネルさんとやらに助けてもらったみたいだな。


ルフレは周りを見渡した。

起き上がった時に見たいかつい男の人だと思いラノスは立ち上がった。


「ラノス君まだ寝てなくちゃダメですよ!」

「そうだよ、また傷口が空いちゃったら、、」

「大丈夫だよ、軽くネルさんにお礼言いに行くだけだから」


心配をする二人にラノスはネルらしきいかつい男の方に向かった。

向かう時にラノスなにかを気づいたような顔をした。

男は向かってくるラノスに気づき先に話した。


「もう体は大丈夫なのか?」

「はい!貴方が僕を直してくれたネルさんですか?」


遠くからだったからハッキリ顔分からなかったけどちょー怖えー

この顔絶対ヤ○ザ側の人間だろ!!

でもこうゆう人に限って優しかったりするんだよな。

 ここで怖がるのは失礼だな。

 それに俺が寝てる間この人がミアとルフレを守っててくれたんだもんな。

 そんな人をビビるなんて失礼だ!


そう。

このネルさんであろう男は俺達3人の周りに魔物が入れないように結界をしてくれてたのだ。

ラノスは寝てる時は気づかなかったのだが歩いている時に一瞬結界のようなものを感じた。

恐らくミア、ルフレは俺の側にいて気づかなかっただろうが遠く離れた所からこの人は守っててくれたのだ。


「あぁそうだ。」

「俺達を助けてくれてありがとうございます!ネルさんのおかげで仲間達に辛い顔をさせないですみました。」


ネルはかっこよく手を軽く上げ大丈夫のサインのような事をしてくれた。

ラノスは頭を下げ2人の所に戻った。


「大丈夫だった?怖くなかった?ラノス」

「命の恩人が怖いなんて筈ないよ、めちゃくちゃいい人だった」

「そうだよね!良かったラノスも同じ事思ってて!」

「怖がってた人なんていたのか?」

「え〜私は知らない〜」


ミアはそう言いながらルフレの方を見てニヤついていた。

ルフレは顔必死そうに弁解をしていた。

そんなたわいもない話をして笑ってたのだがその笑顔が一瞬にして恐怖に変わった。

ものすごい殺気を感じたのだ。

3人は瞬時に気づき武器を構えた。

そこにネルもこちらに来た。

 

 「おいお前らも感じてるか」

 「はっはい、、」


ネルは先程まであったクールな顔はなかった。

それほどまでに凄い殺気と言うのはラノス達も肌で感じていた。


 「やべぇなーこれSランク任務以上の魔物じゃないか、、俺らにどうこうできねぇな、、」


 Sランク以上……

 Bランク冒険者1人とEランク3人でSランク挑むのは死にいくものだ。

 俺が読んだ本に昔Sランクの魔物はAランク5人で倒したのとSランク1人でギリギリ倒したと過去2回しか討伐していないらしい。

 そもそもSランク以上の魔物は滅多に出現しないらしい。

 大きな町のギルドだとあるとかないとか聞いたことはある。

 そんな事より、今はこの状況をどうすればいいか考えるしかない。


 その時、ネルは3人に言った。

 

 「ラノス、ミア、ルフレ俺がここで時間を稼ぐからその間にAランク冒険者とBランク冒険者をなるべく連れてきてくれ」

 「ネルさんそれは、危ないですよ私達も残って戦います。」

 「いいから早く行け!」


ネルの顔は怖かった。

元々怖いというのもあるがネル自身も殺されるくらいの相手だ。

恐らくランクはAくらいであるにとってSランクの魔物はやはり手が余る。

そんな中俺達を呼びに行かせる、つまりは逃がすとも言える。

ラノス達はその事をわかってはいたが誰も口に出さなかった。


「あいつら少し時間俺が稼いでやるからそれまでこの魔物は行かせねー」


3人が走ってる反対側から殺気を放ってるであろう魔物がネルの方にゆっくり歩いてきた。


ラノスはどんどん遠ざかるネルを見ようと後ろを振り返ると遠くからでも分かるくらいの大きい何かしらがネルの前に立っていた。


「さぁ、楽しい殺し合いの始まりだ!!」

  

 

 

 


 

 

 

 

  


 

 

 

 


 


 


 


 

 

 

 


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