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グリムリッパーズ  作者: 名も無き小説家
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第二話 死の旋風部隊デッドテンペスター

妖怪や都市伝説の能力を発現かさせるウイルスドラッグスペクターウイルス


これを使い魔物となる人間をスペクターと呼ぶ


それに対してスペクターを狩り殺す者達の製作が急務となる


そんな中で産み出されたのがスペクターのように薬で化け物にしてしまうものじゃなく


人工的に妖怪や都市伝説の能力を発現させた鎧が開発された。


それがグリムギアでこれを纏う者達をグリムリッパーと呼びスペクター対策の要とした。


そしてグリムリッパーが多く所属する秘密組織グリムバンガードが結成された。


その中でも特に戦闘部隊で一番の戦闘力を持つエース部隊が有った


その部隊の名前はデッドテンペスター(死の嵐小隊)だった


隊長グリムハイド


都市伝説のデュラハンの能力を宿したグリムギアを使い時に冷静に時に苛烈にスペクターを葬る


グリムバンガードの伝説的な戦士の一人である


グリムジーク


ユニコーンの力を有したグリムギアを纏う槍使いの戦士だ


デッドテンペスターの突撃隊長をしている


グリムカリーナ


吸血鬼の力を有するグリムギアを纏う狙撃主だ


デッドテンペスターの紅一点で狙撃の腕前もかなり高い


グリムハウンド


ワーウルフの力を有有した剣士で二刀流の使い手だ


荒々しい剣技と繊細な剣技を両立させ獣のような身のこなしながら的確に相手を必殺の一撃で仕留める


素早い動きも得意で意表を突く斬撃でスペクターを狩り殺す


グリムクロウ


妖怪鴉天狗能力のグリムギアを纏い戦う剣士


グリムバンガードの若きエースと呼ばれ期待を掛けられるルーキーだ


本名は鴉山黒羽、元黒鴉忍軍という素早い動きと剣術に長けた影の者達の首領の息子だ。


これがグリムリッパー組織、グリムバンガード最強の戦闘部隊のメンバーだった


そんな強いが癖も強い特殊部隊のメンバーが全員グリムバンガードの総本部に集められていた。


「それで何か事前に言われてる事はあるんですか?隊長」


「いや、まだ何も聞いて無いな、多分直接の指令じゃないとマズイ事なんだろう」


「それにしてもなかなか珍しいがな」


「この部隊の全員でやる任務は最近無かったからな」


「そろそろ静かにしておけ、いらっしゃったぞ」


突然、蒼い火があがりそれが蒼い火で出来た出入り口になった


そこから頭蓋骨のレリーフが表れる


「やぁ!ごきげんよう諸君」


この男がグリムバンガードの総帥で原初のグリムリッパーと呼ばれる死神と呼ばれる男だ


彼に関する情報は全く解って居らず謎に包まれた人物だ。


「それで君等を呼んだ理由についてなんだがね」


「何か大がかりな仕事でしょうか?」


「いや、大がかりな仕事ではないよ、ただ、、、」


「ただ?」


「大きい声では言えないけどある裏切り者を刈り取って欲しいだ」


「それは我々の仕事では無くローグ隊長の仕事では?」


「それがね、、、壊滅したよローグ小隊は」


その話しを聞きその場に居た全員が驚く


「確かにあの部隊は新兵ばかりの研修部隊の指導もしていたはずですが


それでもローグ隊長が裏切り者狩りを新兵に任すでしょうか?」


「いや、ローグ君は研修部隊の方を裏切り者狩りに使わないよ、相手の方が多分実力的には高い


だろうしね、、、、」


「では何故小隊の壊滅したんでしょうか?」


「裏切りがローグ小隊そのものから出たからだよ」


再び驚愕する一同


「しかもマズイ事にローグ小隊の副官だそうだ」


「副官ってあの!!」


「そうだ、グリムスターク


ローグ君の右腕君さ」


驚愕の事実が判明してデッドテンペスター小隊の中に激震が走る


グリムスタークはグリムリッパー達の中でかなり古くからグリムバンガードに所属していた


古参の幹部の一人だった


「グリムローグ隊長は!?」


「死んでは無いよ、かなり重症だけどね」


「隊長以外は全滅だったという訳ですか?」


「そうだね、他のメンバーは一人も行き残って無かったね


それこそ全員斬殺されていたよ」


部隊の面々が全員押し黙る


「お見舞いには行けますか?」


「昨日までは面会謝絶だったけど今日は特別にハイド君だけOKね」


それを聞き本部内にある医療室に向かう




「まさか、貴様が裏切るとはな、、、、スターク」


「もうあんたら側には用は無いからな」


「迂闊だったよ信頼するお前に裏切られるとは思わなかったぞ」


「老いたんじゃないのかローグ隊長?」


鎧越しでも解る程のイヤらしい笑いをあげるスターク


「ローグ隊長、助けてください!このままではころさ!!グギャッ!!!」


とある若手グリムリッパーの身体中に巻き付いた蛇腹剣により彼は一瞬でぶつ切りの肉塊とかす。


(すまぬ、グリムマッドドック、グリムスパーダ、グリムスワロー


お前達を巻き込み見殺しにすることになった


許してくれとは言わん、どうか冥福を、、、)


「さぁそろそろこの世とお別れの時だなローグ」


そう言いながら背後から鎧越しに胸を突き刺すスターク


鎧の中で血ヘドを吐くローグ


「アディオス、アンタの部隊に入れて楽しかったぜ(笑)」


「舐めるな!スターク!!」


ローグは手に持つナイフで切りつけ黒い霧を出して紛れて消える。


「最後まで食え無いジィーさんだ、ファハハハ」


スタークも闇に紛れて消える




あの日の出来事の夢を見ていたグリムローグはそのシーンを見終わるとともに目を覚ます。


「起きたか?ローグ」


「その声はハイドか?」


「災難だったな、まさかアイツがスペクター側につくとはな」


「全くだな、それよりお前はどうしたこんな死にかけのジジィの所に来る暇も無いだろうに」


「一つはお前の見舞いだな、お前の事は友人だと思っているからな


それともう1つあってな、スタークを狩る任務を俺達の部隊が請け負ってな


その報告だ」


「そうか」


「アンタにはすまないが奴は俺達が仕留める


だからローグ、お前はしっかり休め」


「すまないな、俺の油断の始末を押し付ける形になって」


「いや、この話を聞いていたら指令が無くても志願してたさ」


「気をつけろよ、奴は俺の右腕だった男だ


しかもかなり狡猾だ、厄介な相手だぞ」


「ご忠告痛み入るよ、まぁ大丈夫だうちの部隊も優秀だからな」


「わかった、とりあえず任せたぞ」


「ああ、任せとけ」


そう言いながらハイドは病室を出る


「気をつけろよ、ハイド


奴はこの俺を何年も騙していたんだ、かなり手強いぞ」


そう言いながらローグは再び眠りについた

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