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中卒税理士と女子大生  作者: ペウロ
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仕訳2

仕訳2


 「北山里香です」「そうですか、あなたが新しいアシスタントですか」「はいそうです」「では、行きましょう」と、普通の会話をして終わる予定だったが、俺に普通の会話などできるわけがなかった。いや、向こうがハイテンションだったので、対応が分からなかったのだ。

「あれ?事務所の者が迎えに来るって言われたんだけど、結構若いよね何歳ですか?」「18です」「あ、じゃあ、同い年だ!」「そ、そうですか、事務所、行きますよ」「そうだったね、行こ行こ」どういうことだろうか。斯波翔と聞いて、俺が所長の息子だとわかっているのだろうか。所長の息子が18歳でも不思議じゃないだろうに。だから、聞いてみた。「このバイト、どこで見つけたんですか?」すると、「斯波税理士事務所って看板を見つけて、簿記が使えるバイトないかなーって。あ!斯波!あなたも斯波!」やはり、気づいてなかった。「息子ですよ」「じゃあ、お父さんの事務所でバイトしてるわけ?」「いえ、私は社員ですよ。税理士です」「18で税理士!?うそ、じゃあ、大学は?」「中卒ですよ」「え?」「中卒ですよ。高校すら出てませんから。ほら、つきましたよ」俺は余計なことを喋ってしまった。中卒なんて隠せばいいのに。


仕訳3に続く

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