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ラスボスが強すぎて勝てる気がしない!  作者: スタンドライト台灯
一章
6/7

やっと私の番か!

第三主人公の女騎士編です!

応接用の部屋に来いと言われました。どうやら二人目の勇者が私に会ってみたいようだ。

面倒くさい、だが呼ばれたのなら行くべきか…。

◇◇◇◇◇◇

「失礼しまーす。」


本気の適当な挨拶をしておく。


「どうぞ席へ座ってください。この方が5代目勇者候補の鈴木 健さんです。」


精神操作をかけられている?内容は一体なんだ?目の前の女性を誘いたくて仕方なくする?誰だ、こんな頭のおかしいの掛けたのは。かけたのは相当のアホと見た。


「はじめまして、鈴木です。よろしくお願いします。」

「こちらこそ。」


勇者の方へ歩き挨拶をする。

魔法のせいか知らぬが変なやつだな。まあ、私も変わらんと思うが……。


「鈴木さんこの方が……名前を聞いていませんでしたね…。」

「クリスティーナ殿下も鈴木さんも好きな呼び方でいいですよ。」

「〘鑑定が――。」


名前は聞いてほしくはないな、今度偽名を考えておくかな……。


「あっ鑑定はしないでくれると嬉しいです……。」

「なんでです?って聞いていいのか?いや、やっぱ聞かないでおく。」


そうそう、聞かないほうがいいことは世の中にはたくさんある。その中の一つだ。

さて、なんか話したそうにしてるけど…。テキトーに聞き流すか。

◇◇◇◇◇◇

あの変な魔法の効果効いてきているな。

どうしようか?部屋で休むか。


「 好きな食べ物って、ありますか?」


似たような質問ばかりしてくるな……。あと、イケボにして言うな勇者。そして魔法に気づきなさい。


「そうなんですか。」

「それにしても凄いですね、聖騎士最強ですか。」

「そうですね。」

「こちらの山田も感心していましたよ。」

「そうなんですか。」


なるほど勇者、よくわかった。

これがナンパというやつか。

◇◇◇◇◇◇

話が終わらない、終わる気配がない。

ここは無理に話を変えて逃げるか。


「そろそろ時間なので、部屋に戻ります。」


さっさと部屋に帰ってナンパ勇者から逃げなくては。


「あ、ちょっと待ってください。今回の戦いが終わったら今度巨大人参畑の近くにあった良い感じのカフェに一緒に行きませんか?」


ご飯タダで食えるならついていくか。


「 鈴木、急に誘ったら流石に迷惑―――。」

「では、これが終わったらまた会いましょう。」


さりげなく中指を立てて部屋を出た私は勇者の最低限のレベル上げもしない王宮をバカだろ、と思っていた。

◇◇◇◇◇◇

体を魔法のスクロールで洗った後サッサッとベットに入って寝た。

そして朝、物音がするのでそっと目を開けると何故か山田と呼ばれていた男と勇者が私の寝顔を見ていた。 

剣で叩き斬ってほしいという事だろうか?


「なんでもないよ。」

「で、俺たちはなんで聖騎士の部屋でに顔を見てるんだ。あと、絶対この人起きてるぞゆっくり剣の方に手が伸びてるし。」


いや、ミンチにして欲しいのかもしれない。


「おはよう御座います。鈴木さん、山田さん、切り刻まれるのはどの部位がいいか選んでください。そことそこ以外をミンチにしてあげます。楽しみです。」

「 それ、どこ選んでも死亡じゃん。」

◇◇◇◇◇◇

「 朝急に私の部屋に来たかと思えば、港に連れ出して……。」

「全員揃って現場見るだけ見に来いって、言われてるんだよ……。でもな、木が組まれている音が聞こえるけど見えないんだよ。」 

「いえ、鑑定眼手当たりしだいに使ったら見つかりますよ。」

「変わった使い方するわね。」

「そうですか?」


この世界ではどれだけ能力を使いこなせるかがキモとなってくるのだが。

それにしても、早く魔王軍ををバッタバッタと切ってみたいな。


「夜が楽しみです。」

「少量の戦闘狂成分あり……。」


 女ノ子、ニソウイウ事ヲ言ウノ良クナイト思ウワ。


「ここにおられましたか勇者様方!大変です!壁が木枠で組んだ筈ななのですが、全てミスリルに変わっているのです!」

◇◇◇◇◇◇

これを私たちにどうしろと。

どう考えても城壁レベルのなにかができている。 こんなもの一日では組み終わるはずがない。


「〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙。」


それに、 調査を行うと、中には大量の剣や槍、盾、鎧、弓矢に至るまですべての武具があった。


「〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙。」


このまま利用してしまっても良いのではないか?


「その… 魔術船が、全て大型魔術船に……。」

「〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙。」


どう考えてもこれ、あの精神魔法をかけていたやつと関係しているだろ。 壁の再建は不可能。 なら、この建物の内部構造を理解して利用するしかない。


「〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙〘鑑定眼〙。」


「勇者、一回黙りなさい。」

「はい…。」

◇◇◇◇◇◇

結局、壁がミスリルになったことに関しては王宮に報告したものの、そのままでいいんじゃない?というような返事が返ってきた。

私も怪しいと思っているけれどそのままでもいいと思っているので別に異論はなかった。

もう夜が来る。


「おおおおお、落ち着け。山田」

「ななななな、何言ってんだ鈴木。お前こそ落ち着けよ。」

「フッ!山田君に鈴木君僕のこの勇敢な姿を見習いなよ。」

「ナルシが一番足プルプルしてるんですけど。」

「「「真理と翼はなんでそんなに落ち着いてるんだよ……。」」」


そこのぷるぷる震えてる勇者チームはとりあえず放っておいて。

「さあ、装備の確認でもしますか。」



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