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ラスボスが強すぎて勝てる気がしない!  作者: スタンドライト台灯
一章
2/7

海の男は筋肉だ

「勇者様方、私達の勇者召喚に応じてくれてありがとうございます。私はセイルーン王国第一王女クリスティーナ・セイルーンです」

「うぉ~すげー!」

「本当に来た」

「ド、ドッキリじゃない!?」


「お前ら、話し聞けよ」


なぜコイツラは、可愛い王女様の話を聞かないのだろうか。だが俺は紳士!話が聞ける男だ。


「あなた方にはこれから…。その冒険者達は?」

「えっと、ある女の子に襲われていたところを俺のスキルで助けたんです」 

「そうですか、その方々を医務室へ運んでください。後で話を聞きます」


あの冒険者達は、どうやら助かったようだ。白衣を着た人らに、奥の方へタンカで運ばれていった。


「では、あなた方にはこれからこの世界の現状を、私の父上から聞いていていただきたいのです。」

「分かりました。」


俺はあっさり承諾した。そしたら、俺達は執事の人に連れられて玉座の間まで案内された。中は上から大きなシャンデリアがぶら下がり、綺麗なタペストリーが掛かっていた。奥の方に大きい玉座があり、そこには何やら、ひげが濃く、木の怪しい杖を持った、王様がいた。


「勇者諸君、我々の勇者召喚に応じてくれてありがとう。私がこの国の国王だ。早速だかこの中の勇者は誰だ?」

「はい、俺です」

「そうか。今、この世界は魔王軍のものにより危

機にひんしておる。特にこの国は魔王軍領に隣接しておるためな」

「えっ、待ってくださいすぐ横ですか?」

「ああ、そうだがどうかしたかね勇者殿?」


何その難易度高すぎるスタート!俺の異世界生活はいきなり高難易度の町から始まんのか!


「い、いえ何でもないです」

「では続きを話そう。 そのせいで魔王軍が攻めてくることはないが魔獣や魔物による被害が後を絶たないのだ。そこで、魔王をあなた方に倒していただきたいのだよ。頼む、この世界を救っていただけないだろうか」

「はい」

「ありがとう、感謝する」


王様は自分の部屋まで戻って行った。


「勇者様方はこちらへ、寮まで案内させていただきます」


俺達は、恐らくだが執事やメイドの人たちが泊まる寮でしばらく過ごすみたいだ。

「部屋はベットと簡単な机と椅子、あと机の上にペンと紙、ライトか。ライト?!」


魔道具みたいななんかなんだろうか、触ると光ったりついたりする。


「さてと、仲間決めてから寝るか。」


ペンを手に、俺は紙に四人の連れていく冒険仲間を決めて。明日、噴水の広場に集まるように声をかけたあとに寝た。

◇◇◇◇◇◇

「おはようみんな、集まったか?」

「おう、四人ともいるぜ。」


さて、称号の確認して装備もらう準備をするか


「なあ、称号の確認してもいいか?じゃあ山田から」

「イェス!ボス!一番!山田 優助!水の魔法使いであります!」

「YES!BOSS!二番!池崎 尚樹!火の魔法使いだ!」

「おい、俺は山田とナルシにそんな軍隊な呼び方をしろと言った覚えはないぞ。町の人に変な目で見られるだろうが。えーと、翼はなんの称号だっけ?」


翼、暗い性格してるくせになんか意外な称号だったよな。仲間として選んどいて何だが不吉そうだったと覚えてるけど。


「あ、うん…凶戦士だよ」

「狂戦士じゃ無いのか?」

「凶だよ…」


レベルが上がると称号は進化するって言ってたよな。その内かしらに大が付くんだろうか?まぁ、強そうだからいいか。


「真理の称号はなんだ?」

「い、イェスボス!よ、四番!島崎」

「真理、わざわざ軍隊風に言わなくてもいいぞ…」

「……」

「……」

「おい…、なんで黙ったんだ…。不安になるだろうが」

「なんか恥ずかしかったから!」

「しるか!堂々と言うな、そんな事!」


お、落ち着け俺。そんなことで町の人の注目を集めるな。俺は静かに目をつぶって腕を組んでとりあえず落ち着いた。


「武器を取りに行くか」

◇◇◇◇◇◇

「では、この剣と3本の杖を授けよう」

「仲間に渡してあげてくださいね」

「有難うございます、国王陛下とクリスティーナ王女様」

 

最後にあらかた挨拶をして出ていく。階段を軽快なステップで降りた俺は、楽しくて仕方なかった。それから人混みを避けながら皆んなが居るという、見つけた服屋兼防具屋へ向かった。


「お、鈴木おせーぞ」

「服買ったのか、山田達」

「おう!俺は赤、ナルシは青、翼はむらさき、真理は水色。んでもって、お前は白の上に下のズボンが茶色い普通な服だ!安そうだけど俺たちの中で一番高い服だからな!」


何でそんな無駄遣いをするんだ!嫌だが、買ってくれたことには感謝しなくては。


「あ、ありがとうな」

「お前さんたち、防具も買うんだろう。俺が決めてやろうか?」

「「「「「お願いします!」」」」」

◇◇◇◇◇◇

「あの変な服と違ってまともに見えるようにはなったぜ。」

「変な服……、プッ!」

「真理、俺達は仲間だっただろ。なあ、おい!笑うなよ!クソ…、なんか恥ずかしくなってきた…」


心を乱すな、落ち着け俺。


「スズキ、肝心の武器は?」

「ああ、ほらこれだ。翼が黒炎って魔剣」

「あ、ありがとう!」

「山田は魔氷の杖」

「サンキューな!」

「チッ、ナルシには火竜牙の杖」

「感謝するよ!鈴木君!だが、最初のあれは何かな」

「真理は再生の杖な」

「ありがとう!」


防具貰ってないからついでにおっちゃんに頼むか。


「おっちゃん!防具頼める?」

「ああ、良いぜ!」


そう言って奥に入っていき、セットになっている防具が入ったでかい箱を五つ持ってくる。


「おら!着てみてくれや」


いそいそと俺達は着替えてステータスを確認する

-----------------------------------

鈴木 健 lv1

種族:人間

HP:30|30

MP:50|50

SP:63|63

攻撃力:5

防御力:4

装備:白の村人の服一式

   光剣ドラゴン・アイ

   緑のマント

   鎖かたびら

   軽装の胸当て

   軽装の腕当て

   軽装のすね当て

   軽装の腰巻き

   革手袋

   革長靴

スキル:異世界語lv--

    鑑定眼lv1

    アイテムドロップ率上昇lv1

    属性攻撃力上昇lv1

    運勢アップlv1

魔法:聖結界lv1

   浄化lv1

   聖属性付与lv1

称号:勇者

-----------------------------------


長い。


「おいおい勇者様、魔力操作使えよ」

「どうゆう事ですか?」

「何だ、取ってないのか?ステータスオープンを使わず、鑑定眼と魔力捜査を組み合わせると見たいところだけを見れるようになるんだ。あと、魔法を使うお前らは取っておいたらどうだ。早めに店閉めるから、ちょっとなら見てやれるぞ」


おお、何か異世界っぽい!


「有難うございます!」

◇◇◇◇◇◇

「どうですか!」

「んー?スキルだけ見るとか試してみたらどうだ?」

「〘ステータスオーじゃなくて〘鑑定眼〙!」

-----------------------------------

鈴木 健 lv1

スキル:異世界語lv--

    鑑定眼lv1

    アイテムドロップ率上昇lv1

    属性攻撃力上昇lv1

    運勢アップlv1

-----------------------------------

「スゲー!これって何回かやると取れるものなんですか?」

「ああ、そうだぜ。何回かやってるとそのうち取れる。もう時間だ、そろそろ帰ったらどうだ?」

「では。」

「「「「「有難うございました!」」」」」

「じゃあな。」

◇◇◇◇◇◇

あ、あれ言わないと。俺は王様からの大きな最初の頼み事を聞いていたんだった。

俺はそれを歩きながらみんなに話した。


「だから、セイルーン王国の東にある島に行く」

「なるほど、もう一度頼む」

「ナルシ!お前本当に話聞いてたんだよな!もっかい言うぞ。魔王軍が三日後その島に来るから、軍隊を討伐兼レベリングをするぞ!分かったか!ああ!もーめんどくせー!あれ?」


にしても山田はどうしてナルシより理解が早いんだ?いつも馬鹿だったのに。


「鈴木なんだその顔は?」

「いや、理解がいつもより早いんだなと」

「ひどい言い草だな、俺のスキル鑑定してみろ」

「〘鑑定眼〙」

-----------------------------------

山田 優助 lv1

スキル:異世界語lv--

    ポーション作成lv1

    理解力上昇lv1

    記憶力上昇lv1

-----------------------------------

「理解力上昇……だと!」

「俺はこのスキルをバンバン上げて天才になってハーレムしてやる!」

「そうか。………………………おるあぁぁぁぁぁあああ!!」

「なっ何だい鈴木君!」

「ど、どうしたの鈴木君?!」

「な、なに」

「鈴木は頭おかしくなったんだ」

「山田、適当なこと言うな、変なやつだと思われるだろうが」


俺は無理やり話題を変え明日ここを出ることについて話をした。


「明日ここ出るって言われても困るよな」

「ああ、ほんとに困ったな。荷物はあっちで準備してくれるらしいけど…。寮に着いたな、じゃあお休み」


さっさと大浴場行って寝るか。

◇◇◇◇◇◇

あーあったまるなー。


「あー、今日の疲れが飛んでいくー。ん?何かいるな」


……あの、ワニ何?


「ギャウ」

「ワニって鳴くのか」

「ギャウギャウ」

「うんうんて、言いたいのか。ここで飼われてるのか?大浴場で?」

「ギャウ」

「そうか、じゃ俺上がるな。機会があったらまた会おうな」


体を流してそのまま俺は部屋へ行き、今日のことと変なワニを思い出しながら寝た。

◇◇◇◇◇◇

「もう、みんないるか」

「ああ、居るよ。ていうか最後はお前だよ、鈴木」

「船大きいね」

「デカイな、大迫力だよ」


忘れ物って言っても特に無いし船が乗れるようになるまで何か考えるか。


「戦闘訓練いつするんだ?」


俺はそうつぶやいたあと、船の方から声がした


「出港準備ができたので早めに乗ってくださーい!」

「わかりましたぁ!?」

「うわー」

「はぁ!?」

「強そうだな…」


そこに居たのは新人水夫という名のゴリマッチョだった。

誤字脱字、コメントお願い致します!

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