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認識の違い

正直、道中の記憶はほぼない…というか覚えていない。気付いたら、応接間のような部屋に連れてこられ、ソファーとテーブルが並ぶ一角に運ばれ、そっとソファーに降ろされた。


生まれてこのかた、彼氏どころかお姫様抱っこの経験なんて当然あるわけがない。

イケメン騎士様の逞しい腕の中で密着して運ばれるってどんな辱しめだ!!


ただただ重いこの身体が憎たらしいやら情けないやら。降ろして下さいと訴えてみたものの、それは出来ないと断られ、申し訳ないが今しばらく我慢して欲しいと謝罪までされた。


え…。むしろ謝るって私の方じゃない…?

重い私を運んでもらい、不法侵入までしていた私。

…いやね、後者は不可抗力でしたけれども…。


そんなこんなで連れてこられたお部屋。

ここはさっき建物探索していた時に見た部屋の中で一番立派な作りをしている場所だった。

ふかふかなソファーに複雑な模様が刺繍されているクッションやカーテン。

全体的に暖色で暖かみのある色合いにほっとすると同時に居たたまれない気分になる。


(こんないいお部屋に私なんかがいていいのかな?しかも、この格好………)


そうなのよ。

私はここに飛ばされる前、レッスン帰りだった。

服装はいたって平凡だ。

キャミの上に七分丈のカットソーを重ね着し、下は膝丈のプリーツスカートにヒールの靴。

ちなみに、音が鳴るからと脱いでいた靴は移動中、私の手の中に握り締められていて、現在は元の役割を取り戻し私の足を守っている。

…ちょっと足の裏が痛いのはご愛敬だ。


身長が現代日本人にしては165㎝と高めなことを生かし、なるべく足を出そうとした結果の格好だったのだけれど、日本じゃ、そんな私より努力なんて実を結んだ試しは1度もない。

そして、現在、そのプチ自慢とも言える足は、長く重いマントに覆われて見えなくなっている。


そぉ~っと取り払おうとしたら、いつの間にか隣にすわっていたイケメン騎士様にガシッと捕まれ、再び身体を包むように掛けられてしまった。


「窮屈な思いをさせてしまい申し訳ないが、ここには替えの服はないのだ。

今、至急用意させている。それまではどうか、このままで。」


「…は、はぁ………?」


別に替えの服なんていらないんだけどなぁ。

そう思い、ふと先程見掛けた女性の集団の格好を思い出す。もしかして、この国って女性は素肌を晒しちゃいけないとかそういう考えなのかも。


そう思い、ちらっと足許を覆うマントをめくり、盗み目で向かいに座るおじ様集団に目をやると、皆一様に頬を赤らめ、あからさまに目を逸らしていた。


な…なんか、ほんとすいません……。

私ごときの足にそこまで反応して頂いて嬉しいやら申し訳ないやら…。

どうせなら、現代日本でこういう反応を見てみたかったよ…。


そんなことをしていたら、隣からゴホンと咳払いが聞こえた。


「無闇に刺激してやるな。

…目に毒だ。」


「…あ、はい。すみません…。」


見苦しいものを見せてしまったわ。

苦笑いを浮かべ、思わず素で謝ってしまった。


「いや、そういう意味じゃないんだが…」


隣でぼそりと何か呟いていたが、よく聞き取れなかったので、聞かなかったことにした。



話がなかなか進まないー!!!

とりあえず、ゆっくり書き進めているわけですが、なかなか内容が進まずもどかしいです…。


が、頑張ります…っ!!

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