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第86話 チームリーダー

「今回の魔物討伐を行うチームリーダー達だ」


レイドリーダーは5人の男女を紹介する。


一人目はさきほど強行偵察で100体のゴブリンを倒した力押し剣士で、前衛のファーストチームのリーダー。


二人目は赤い宝石をはめ込んだ剣を持つ細身の魔法剣士で、前衛のセカンドチームのリーダー。


三人目は長身でスリムな身体を真っ赤な鎧で包んだ女剣士で、前衛のサードチームのリーダー。


四人目は濃紺のローブでを着た魔法使い。後衛のボトムチームのリーダー。


最後のひとりは美しい細工を施したフルプレート鎧を着こんだ男。後衛でレイドリーダーと一緒に戦うセントラルチームのリーダー。


レイドリーダーは、最後のひとり、セントラルチームのリーダーを僕に紹介した。


「彼だけはこの街の人ではなく、公国の騎士で大公様と一緒にこの街に来て、我らと一緒に戦ってくれる仲間だ」


なんと、そんな人までこの魔物討伐に参加するのか。


「ちなみに、執事さんの孫でもあって、孫娘の彼女とは従兄にあたる」


他の人には聞こえない様に、こっそりと教えてくれた。


「この5人がリーダーとなって、200人のメンバーを従えて戦う」

「マセットやロンはどのチームになったんですか?」


知っている冒険者の配置が気になった聞いてみた。


マセットとロンは力押し剣士のファーストチーム。

セシルは魔法使いのボトムチームに決まったらしい。


「メンバーはファーストチームが一番多くて、80名が所属している」


作戦はファーストチームが森の中央を進み、左右をセカンドチームとサードチームが進む。


ボトムチームは3つのチームの後ろを支援のために進み、最後はセントラルチームが進む。


「それぞれのチームはさらに10名程度のサブチームに別れていて、全体を放送を使って連携していく形になる」


細かい作戦となると、専門の人達に予報屋パーティが適うはずもなく、ただ報告を受けるという形になった。


「この作戦でゴブリン・ロードとその後ろにいると思われる強い敵に対抗できるだろうか」


《ピンポンパンポーン》


「しっかりと対抗できるでしょう」

「よし。このチーム分け、この作戦で良いということだな」

「そうなりますね。がんばってください」

「そこで、相談なのだが。予報屋パーティも魔物討伐に参加は依頼できないだろうか」

「ちょっと待ってください。こっちは闘いは素人でして。期待には応えられません」

「それは分かっている。放送スキルを活用して前線で起きていることを予報してくれること。予報屋パーティは、レイド・イエローの拠点にいればいい」


魔物討伐に参加自体は考えていなかったので、この時は答えを保留した。


1日後に3人で話し合って返事するとなった。


「私からもお願いをしたい。大公様も信じている予報屋パーティが協力してくれるとなると私のチームもきっと大活躍ができると信じている」


セントラルチームのリーダーで、レイドリーダーの恋人の従兄さんが言う。


「そんなに信じてもらっても、どこまで戦場で役立てるか分からないんです」

「いやなに。俺はいろいろな男を見てきた。お前は戦場でも自分の役割をしっかりと果たすタイプの男だ」


なにやら、ずいぶんと評価してくれているのが分かる。

公国の騎士さんに評価してもらうと嬉しい。


「期待は分かりました。明日、改めて答えさせていただきます」


さて。

僕はどこまで、魔物討伐に関わっていくのか。


自分で出せない答えをクレアさんとミリーちゃんと話し合って出すことにしよう。


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