第109話 やっぱりこいつはダメな奴らしい
「ジュートさん。うまくいかないのはエリアの問題ではなく開発の仕方にあるということですか?」
《キン・コン・カン・コーン♪》
「今の予定している開発方法では失敗の原因になるでしょう」
「そういうことなの」
ミリーちゃんは分かっているみたいだ。
俺も含めて、よくわかっていない顔をしている。
例外は、山師ガルスとジェイミーだな。
なんだか、やばいって顔をしているな。
「ジュートさん。今の開発の仕方では、実際に開発費以外に金が流れるのではないですか?」
《キン・コン・カン・コーン♪》
「実際の開発費は1/10しか使われないでしょう。残りはガルスとジェイミーの懐に入るでしょう」
「原因はあんた達ね!」
クレアさん、怖いですよ。
ガルスとジェイミーが縮みあがっている。
「す、すいません」
ふたりは土下座した。
「こいつらを外して、他の山師を探すとするか」
「ま、待ってくださいよ。心入れ替えますので、それだけは勘弁してください」
ガルスは頭をこすりつけながら言った。
ジェイミーも同じだ。
「では、ジェイミーさんはここまでね」
「なんで私だけ?」
「あんたは、悪だくみするだけだから、いらないわ」
「そ、そんな~」
泣き顔のジェイミーだ。
ちゃんと、情報屋に言ってジェイミーを外すことだけ了承させよう。
しないようなら、この話はなかったことにすればいい。
「それじゃ、確認するの」
「ん? 確認って?」
「ジュートさん。ジェイミーを外すとこの鉱山開発はうまくいきますか?」
《キン・コン・カン・コーン♪》
「うまくいって、良質な鉱山になるでしょう」
「決まりね」
「そのようですね」
ジェイミー以外の賛成により、ジェイミーを除いた人たちで鉱山開発をすることになった。
☆ ☆ ☆
「ここが予報で言われた場所だな」
山師ガルスは集めた労働者60人と一緒に鉱脈探索地点に来ている。
ちゃんと探索がされるようにエミリーが直接雇った監督官もいる。
「これから1カ月かけて、探索抗をできるだけたくさん掘ることにする」
ここの探索だけで、金貨400枚が必要となる。
他の場所もあるから、予定エリアの探索が完了するには半年以上が必要だ。
「それじゃ、出資者エミリーさん。鉱脈発見を期待して、はじめのつるはし入れお願いします」
「わかりました。みなさん、がんばりましょう」
そういうと、エミリーは小さい身体に力をこめてつるはしで土を掘った。
「「「「「がんばろー」」」」
そんな姿を僕達予報屋3人は黙ってみていた。
本当に鉱脈が見つかったら、すごいことになるな。
そのための予報に関われたのは、嬉しいことだ。
うまくいくことを祈るとしよう。
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