7
第4章〜政令軍〜
コツコツ・・カタッ
「今日もやられたな・・・。」
「・・クソッ!!」
「政令軍本部に連絡を。あと、トライラの証拠を見つけ出せ。」
「「はっ!!」」
バタバタバタ
「けっ!どうせ今日も証拠無しだろーよ!」
「さあな、でも探す価値はある。」
「はんっ!」
この2人は政令軍の上ランク、
高坂 ウェラ 第二将軍と
立松 大郷 第三将軍だ。
2人は南基地がまたトライラに襲われた事を聞かされ確認に来たのだ。
「今日も今日で酷いな・・。」
「ここの土地ももう使いモンになんねーな。」
「これでもう、18回目だ。そろそろこちらとしてもやばいかな?」
「だから言ったじゃねーか!!最初に俺が奴は早めに消しといた方がいいと!なのにお前たちは・・――!」
「仕方なかったんだ・・・あの時は。お前もよく分かっているだろう?あの悲劇を。トライラを消すなんてそんな暇なかった事を・・!!」
「・・!?クソッ!!」
ガンッ
大郷が近くに置いてあったドラムを蹴った。
「兎に角、今前の事を騒いでいても意味がない。今はトライラに集中するんだ。・・あの事はそれからだ。」
そういい残してウェラは本部に進んだ。
「・・んだよ。一体どうすりゃいいんだよ・・。」
あいつは今どこにいる?
今なにしてる?
早く戻ってこいよ・・・―――
そして大郷はその場に立ち尽くした。