表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役 or 世界  作者: シヲ
7/22

「・・・・・」


「・・・・・だから僕は奴等を殺すんだ。あの子の為に。あの子が望んだ世界にするために。」


「あの・・・・子?」


「僕はきっと、いつかはこの報いを受ける。ならば僕はこの一生を悪役として生きる。」


は?何?サヲは今なんて言った?


「まって!君が・・・君が人を殺めるのは自分の意思じゃなくて、ある特定の人の為なんだろう?なんで君が悪役になってまでその子の願いを叶えなくちゃいけないんだ!!!」


「それはまだ教えられない・・・・・・誰にも、ね。」


分かってた、本当は、サヲは”1人”なんだって事。

でもそうじゃない、今は・・・俺がいる。



「・・・そっか、・・・・・・ねぇじゃあさ、俺も仲間に入れてくれない?」


だって・・君は―――


「・・・・・は?  自分が何言ってるのか分かってる?僕が今やってる事知ってる?

  世界滅亡亡国計画だよ?それでも僕の仲間になると言うの?」


「・・・言っとくけど俺、結構この平和な世界に飽き飽きしていたんだ。

        答えは変わらないよ。」



コウの目は強く綺麗に輝いていた。



「・・・・ハァ・・。分かったよ、でも絶対に裏切らないでね。    裏切った時は・・・」





その続きの言葉が繋がる事はなかった。



サヲが俺に何を言いたいのか、嫌でも分かってしまう。



俺はわざと聞かなかった。



その代わり、やさしく微笑んだ。




世界は真実に辿り着くまでの強い強い掛け橋。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ