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第3章〜真実〜
「え、と・・・」
「何?聞きたい事あるからついて来たんじゃないの?」
「は、はい!そうでした!・・・あなたは一体何者ですか?」
言ってやったり!と思っていたが
瞬間部屋がシーン・・・―――となった。
「へ、あ、あの聞いちゃいけませんでしたか・・?」
「・・・・」
「あ、あの〜サヲさ〜ん」
「敬語」
「は?」
「敬語やめてくんない?名前も呼び捨てでいい。」
「え、でも・・」
「やめてって言ってるのが分かんない?君、敬語とか慣れてないでしょ。それに僕、敬語とかあまり快く思ってないんだ。」
「わ、わかっ・・・た。」
「で、僕は何者か・・だったよね?」
「う、うん。」
「何故そんな事を聞くの?僕は君と同じ人間には見えない?」
「ん〜・・・何ていうか、俺たちとはちょっと違うオーラが流れていたからかな・・。」
「違うオーラって?」
「・・君には、俺たち普通の人間にはない“殺気”のオーラが漂っているんだ。」
「へぇ・・・。君、闘気が見えるんだ?」
「あ、・・うん。この力はあまり使いたくないんだけど・・何か、本能的に使っちゃうみたいなんだ。」
「ふーん・・。使えそうだね(ボソ)。じゃ教えてあげる。僕が何なのか。」
ゴクリ・・・
緊張した空気が流れる。
「ねぇ、トライラって知ってる?」
「えっ・・と、確かこの世界で1番の術師で、自分のことを自らも悪役と名乗る残酷非礼な人物・・だったような・・・」
「うん。まぁ世間様はそう呼んでるよね。で、そのトライラの名前知ってる?」
「え・・いや、俺はあまりトライラの事詳しくないから・・。」
「・・・」
「でもそれが君と何の関係が?」
「・・じゃあ、トライラの本名教えてあげる。・・・・彼の名はトライラ・ユイ・サヲ、 僕がトライラだよ。」
「!!」
「怖いかい?」
「・・・いや、怖くない。何でだろう、おかしいのかな・・俺。」
ニヤリ
「違うよ。・・・君は闘気が見えるんだったよね?」
「うん。本能的にね。」
「だからだよ。今君が僕、トライラを目にして怖くないのは今僕がまったく殺気を放っていないからだよ。」
「あ・・なるほど・・」
「それに僕、ある特定の奴等しか殺さないから。」
「ある特定の奴等?」
「そう。政令軍って知ってるよね?さっき君が居た場所の所持者たちさ。」
「知ってる。政令軍といえば世界一強い正義ってみんなが憧れている人達だよ。」
「うん。でも僕にとって見てみれば邪魔な奴等にしか思えない。
正義とか醜いと思わない?自分を犠牲にして人を助けるなんて愚かな人間にしか出来ない事だよ。」
いや〜5話目を出してしまった・・・・。
此処まで見てくださった方々・・・・
有り難うございます!!>∀<
これからも頑張りますんでよろしくお願いします☆