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第2章〜心〜
カツーン カツーン
足音が嫌に響く
ここは何処だろうか
コウはずっと不安になっていた。
だって考えてみろ
ついさっき偶然出会えた何も知らない赤の他人に、“ついて行っていいかい”と聞いて
“いいよ”で済ます人いるか!?
まあ俺が頼んだんだけどさ、
まさか・・何かあるんじゃないか?
ほら、怪しい実験とかしててさ、そのモルモットになれとか
お前初対面なのにうざいんだよとか言って殴られたりとか
・・考えたら怖くなってきた・・
助けて〜誰か〜せめてこの微妙な沈黙をどうにかして〜!!
「着いたんだけど」
ドッッッキィィーーン!!!!
「ははははははっはははいい!!!」
「何でそんなはが多いの。」
「す、すみません!」
「・・・」
びっっくりした〜
それにしても怒らせたかな・・
ってここどこだよ!さっきのあの怪しいフインキはいったいどこへ・・・
そう、コウが連れてこられた場所は、億万長者や大富豪が住んでいる様な
大きな屋敷でした。
逆にある意味で怖えーーー!!
「あ、あの・・ここは一体・・・」
「ここ?ここは僕の家の別荘だけど?」
はいいいぃぃぃ!?
べ、べ、べ、別荘――――!?
ありえないこの人どんだけ金持ちなの!!??
「何してるの?早く入ってよ。」
「は、はい!!」
言われるままについていった。
「お、お邪魔しまーす・・・・」
うわぁ目ぇ痛い・・。
その中はまるで金で出来ているかのように輝いていた