あるところで
第14章〜第2の敵〜
「ったく、レイナはいつも1人でどっか行ってしまうんですから。」
こつ こつ
「?君は誰ですかぁ〜?」
そうレイキが問いかけた先に1人の真っ黒の髪に赤い瞳をした青年と
その青年より少し大きいくらいの白虎が居た。
「・・おい。お前 レイキ ってやつか?」
なんだろう、そう思いながら答えた
「そうですが?」
「ふーん・・・」
自分に何か用だろうか
そんなはずは無い。何故なら自分はこの人物を知らないから、
初対面のはず・・なのにこの男は自分を知っている・・
ん〜おかしいぃ〜・・。
そうレイキが考えてると青年が話し出した。
「お前には今から来てほしいところがある。拒否権はない。いくぞ」
と、腕を強引に引かれる。
「な、なにするんですかぁ!離してっ・・はなせ!!」
「・・・仕方ないな。」
そう言うと青年はレイキの腹をおもいっきし打った。
「うっ・・!」
くそ!
そして意識が途切れた。
「ふぅ・。よいしょっと・・。」
青年はレイキを横抱きに抱えた。
ふと白虎が口を開いた
『ダイジョウブカイ?ハコンデヤロウカ?』
「いや、いい。」
『イイカラ、ザクロン、オマエモノレ。』
「それじゃ、リオが重いだろ」
『ハヤク』
ザクロンと呼ばれた青年は又リオと呼ばれた白虎の背にしぶしぶと乗った。
「お前は、これからダイト機関の一員だ。」
ザクロンはレイキを見ながらそう告げ
悲しそうな顔をした。