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少しグロイ表現あります!
気をつけてご覧ください!
第1章〜出会い〜
「・・・バイバイ。」
そう言ったのは、この世界で最も残酷な術師、
トライラ・ユイ・サヲ
彼の服は血がべっとりついている
所々についている所を見ると返り血だ。
サヲはゆっくりと下を向いた。
そこには、一面に広がる血の海と
人の形をした屍が転がっていた。
「僕の邪魔をするのがいけないんだよ」
冷たく言い放つと近くにあった屍を蹴った。
サヲの眼には哀れみの色はなく、
怒りの色を漂わせていた。
ガタッ
何かがぶつかった音
サヲはすかさず振り向いた
「誰?」
返答は返ってこない
「?」
不思議に思ったサヲはその音がした方へと歩いていった
実際、サヲは疲れていた
先ほどサヲは、自分の最大の夢のである
世界滅亡亡国計画の邪魔者であった政令軍の一部を破壊していたところだった。
そして音のする方にすすんだら
人間1人入りそうな大きな箱があった。
サヲはそれを見下ろして言った
「誰?出てこないと殺すよ。君だって命はおしいでしょ?」
そう軽く脅迫してみた
相手の反応は未だに無い。
痺れを切らしたのか
サヲは近くにあった音のする箱をおもいきし蹴った。
ガンッッ!!!
「うわぁっ!」
突然の事のように中に居た人は吃驚して声を上げた
多分今の今まで寝ていたんだろう
呑気だな そうサヲは思った
そうして中から出てきたのは、自分と年齢が同じくらいの少年だった。
「ねえ。」
すかさず声をかける。
「いった〜・・ん?あなたは誰ですか?」
「人に名を聞く時は自分から名乗るのが礼儀じゃないの?」
「あっ・・!す、すいません。俺は 海良 昂って言います。」
「ふーん。ぼくは・・名前長いからサヲでいいよ。」
「サヲさん・・ですか・・?」
「うんそう。君の事は・・コウって呼べばいい?」
「はっはい!全然オッケーです!」
見たところ
コウと名乗る人間は政令軍の者ではない
サヲの場合『自分の邪魔になる者は殺す』らしいが
何も知らない純粋な人間には殺意は持たない、
簡単に言えば無駄な殺しはしないということ
しかしサヲは気になっていた
何故コウという人間はこんな場所にこの箱の中に居たのか・・