2日目の最後
第12章〜美声〜
「ねぇ、そういえばシナの武器って何なの?」
ふと気になっていたことを聞いてみた。
「え?コウは知らなかったっけ?」
「ん〜・・うん。それで?なになに?」
「う、・・えっとぉ・・」
「うんうん!」
そんなに期待しないで・・!お願いだから!!
「・・ボソ。」
「え?何??聞こえないよ!」
「っ!歌!!!!!」
はぁはぁ言っちゃった・・。
「歌・・?」
「・・うん。」
別にもういいよ・・。笑ってしまえ!!
「・・・へ〜・・うん!似合ってる。」
「え?」
「なんかシナは歌って感じがするよ!うん!」
!?
初めてかも、こんな事言ってくれたの・・。
いつも 術師なら杖だろ とか
歌なんて似合わない とか言われ続けたから・・。
「あ、ありがとう。」
「いいえー。あ!カナ、おかえり!」
そこにシナより少し背の低い男の子がやってきた。
「只今帰りました!」
「おかえり、カナ。」
その後からサヲが来た。
「ただいま。」
「おっかえり〜。」
「おかえりなさい、サヲ。」
サヲは何だか機嫌がいいようだ。
きっと成功したのだろう。
後に1人の少女が居た。
「彼女が新しく仲間になったレイナだよ。」
ほら、孤独の歌が歌える。