2日目の出会い
第10章〜突然の次は嵐〜
ざわざわ
周りから、おはよーと言う声が聞こえてくる。
「ほっ。よかった、間に合ったみたいやな!」
「ん〜・・。」
今日は朝の朝礼があったのだった。
そして・・
「おはようございます!!レイナさん!ささ、早く僕の頬におはようのキ『ボコバキャ!!』ぐえ!」
「口をつつ死ね、外道。」
「レイキ、や、やり過ぎや無い?というか死ねやないやろ!?つつしめやろ!」
「いいんですよぉワザとなんですからぁ。」
「尚更たち悪!」
「ふふふふ・・今日こそ決着つけますよ!クレナイレイキ!!」
「望むところ。」
カキ―ン バキャ ズドン
またか・・(泣)
かくして2人の激しすぎる攻防が始まった。
周りの人たちは、この戦いが日常茶飯事なので慣れている。
バキッ ドッゴオォォオウゥン!!!!!
・・慣れて・・いる・・。
「きゃあ!見て見て!ジュリ様とレイキ様よ!!いつみてもかっこいいわ〜vV」
「ホント〜彼氏に出来ないかしら〜vv」
何だかんだ言って2人はすごくモテル。
私もそれなりにはかっこいいと思う。
レイキは私と大体一緒だが、やや吊り上ったライトグリーンの瞳に
整っている鼻と口、
綺麗なブラウンのカミロングショートの髪。
そしてジュリは、瞳の色がどちらもポピーレッド、
髪はブラックで肩につくかつかないかのところだ。
その容姿から彼らの彼女になりたいと思っている者はこの学校でざっと100人以上はいる。
私はと言うと、やや吊り上がったスカイブルーの瞳に
少し薄いブラウンの髪をツインテールにし、肩下まで下げている。
「彼氏なんて無理よ!」
行き成りの大きな声に吃驚してそちらを見た。
「だってあの2人は絶対レイナ様を狙ってるわ!」
「き、禁断の三角関係ね・・!」
はぃいいい!?
まってって!ジュリならまだ分かるけど何で双子のレイキまで!?
ありえないありえない。 よし!
あ、今日って確か『悲劇の殺人物語』がやる日やないか!!
「早く学校終わんないかな〜」
未だに2人はやりあっていた。
・・が・・い
「・・・?」
おね・・・い・・
「何?」
お願い・・
「誰なんや?何してほしいんや?」
「君が僕のとこに来ればいいんだよ。」
「!!?」
「こんにちは、クレナイ・レイナ。」
「こん・・にちは・。あの・・あなたは・・?」
「ん?ああ僕はサヲ。君を誘いに来た。」
「なんの?」
「・・一緒に世界滅亡亡国計画を完成させない?」
すっとサヲは手を差し出す。
「君はもうすぐ無になる。」
「なに・・を・・?」
「・・さあ、決断の時だよ。僕の手を取るか、奴らの手を取るか・・。」
この人は何を言っているのか。
でも、自分が無になるとか、世界滅亡亡国計画とか、
従っておいた方がいいのかもしれない。
レイナはサヲの手に被さるように自分の手を置いた。