2日目
第9章〜突然〜
「レイナ〜何処行ったんですかぁ〜?」
其処に1人の少年がいる
先ほどからレイナを探しているようだ。
「レ〜イ〜ナ〜?何処行ったんですかぁ〜?」
ざ・・ぁ―――
「え?」
たすけて・・・
「だ・・れ・・?」
たすけ・・て・・
「誰?レイナ・・?」
おねがい・・
「レイナなんでしょ!?」
どうか・・私を
「レイナ!!!」
『タスケテ』
!?
突然後から声がし、吃驚して咄嗟に振り返った。
「・・・」
そこには誰も居ない
走った。
ずっとずっと走り続けた。
〜♪ピピピピッピ ピピピピッピ♪〜
はっ!
目覚ましが鳴った
「はぁ・・はぁ・・」
何だ・・夢か・・
ほっ・・
安心して腰が抜けた
彼にとって一番最悪な夢だった。
別に、1人の夢が怖いんじゃない。
レイナが消える夢だったからだ。
コンコン!ガチャ・・
「おはようレイキ!ご飯もう出来てんで!はよ降りてきな!」
「・・ふぅ。」
「な・・何溜め息ついてるん・・?」
「ん〜べつにぃ〜?それよりおはよぉございまぁ〜す。」
「ん。じゃ、はよ降りてきてな!」
バタン・・
「何かが起こる・・。」
いつものヘラヘラしてるレイキからは考えられない、真剣な顔をしていた。
取り合えず今は普通に生活していよう。
ドスドスドス―――
「あ!遅いやん!もう味噌汁冷めてしもうたよ!」
「ふ〜ん・・。それはぁ、ごめんなさいねぇ?」
「ムッキーーー!」
「むぷぷサルみたい・・。そんな事より父さんと母さんは?たしか今日家に帰ってくるのではなかったでしょうか?」
「ん?あー・・それがな〜?何か仕事が溜まってて今回もこっち来れないって。」
「・・そうですかぁ。」
レイキとレイナの父親と母親は
遠く、簡単には行けない様なとこに居た。
この親が居ない生活は7歳のころからずっとだったのでいい加減慣れても来る。
「そういえば今日はどうしたん?いつもなら私のよりも早く起きるのに・・。いやな事でもあったんか?」
やっぱり・・レイナには負ける・・。
「大丈夫ですよお〜。ちょっと寝坊しただけですよ?」
「ん〜・・・そうか。ならいいんや。てかはよ食べい!遅刻するで!!」
今日も長くなりそうだ。