1日目
「誰だと思う?」
「・・・?」
其処にいたのは自分よりも少し大きい少年だった。
「あ・・なたは・・?」
「僕?僕はサヲだよ。」
そういいながらサヲはニコっと笑顔を見せた。
「私は・・シナ。ねえ・・ここで・・何があったのか知ってる?」
そう聞いた何でだろう知らない人なのに・・
だけど彼は怪しく口元を吊り上げた
(何か知っている!?)
「ねえ!何があったの!!?一体ここで!なにが!!知っているんでしょう!?」
そう言って彼の肩を掴んだ
サヲはまたも怪しく笑う
そして口を開いた。
「ここで・・ね。うん、いいよ教えてあげる。」
「!!」
「直球に言うよ。君の父親と母親は政令軍という奴らに殺された。」
「!政令軍・・?なんで・・そんなこと!まって、じゃあカナは!?カナは無事なの!!?」
「カナって子は君の弟だっけ?彼なら僕の家にいるさ。ここにいると危険だからね。」
「ほ、本当に?有り難う御座います!でも・・何で・・?」
「その事は後でゆっくり話すよ。それより今は早くここから離れないと・・。」
「でも!お父さんとお母さんが!!」
「・・彼らは大丈夫さ。寧ろここに置いておいた方がいいと思うよ。」
「え・・」
「早くしてよ。君も早く弟に逢いたいでしょ?」
「!!!はい。」
この人について行くのも怪しいけど
今はこれしか可能性が無いから・・。
シナは大人しくサヲの後をついて行った。