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第一話:「うなれ! 有田・ブレイカー!」

本作品は本当に適当です、あまり気にしないでください。

本作品はサブタイトルを小ネタに使いたいがために、連載小説として投稿しておりますが、基本は短編です。


「なんだってこんな山奥に家を建てたがるのかねぇ……?」


 ――まったくもって芸術家ってやつは……。俺の偏見かもしれんが、どうにも人と違う環境にいないと落ち着かないんじゃないかって奴らばっかりな気がする。――駅近に住めよってんだ。


 舗装されていない――獣道と言っても過言ではない山道を上りながら。俺は今日の取材相手『矢馬郡蒲郡(やまごおりがまごおり)』氏に対するマイナスイメージを蓄積させている。


「しっかし……。こんな爺さんが作るモンが『国宝級』ねぇ……?」


 いまだ視界に矢馬郡氏の屋敷は見えてこない。休憩がてらに、俺は道端の岩に腰をつけて資料を再確認する。


 ――『陶芸家 矢馬郡蒲郡』。もちろん、本名ではなく『雅号』と言う奴だ。本名は田中ナンチャラ―だった……やべ、これ確認しておかないと忘れてるわ……。


 まあともかく、この矢馬郡氏、作る焼きものはそのほぼ全てが『国宝級』と言う人物である。一皿うん千万とかはザラらしい。


 ――まあ、値段がつく分だけ、下手な『国宝』よりかはありがたいって所か?


「これ……絶対に距離、測り間違ってるだろ……」


 ペットボトルに残った最後の水を飲みほして、俺は『バス停からおよそ二キロ』と書かれた地図に文句をつける。歩きはじめてからすでに一時間は経過している。


 ――絶対に倍以上の距離はある……。


「よっしゃ……。もうひと踏ん張りするか……」


 誰も聞いていない。そう分かってはいるが、こうも人気がない、薄暗い山道を歩いていると、なんだかいちいち声に出さないと不安で仕方がない。


「大丈夫……もう少し……のはず」


 自分に言い聞かせ、俺は再び山道を上り始める。


 それからさらに一時間――


「……ぜぇ……ぇ……」


 目の前には古ぼけた木造家屋。庭らしき方から煙が立ちのぼり、どこか粘土のような土のような匂いがしてくる。


 ――この地図作った奴……絶対にあとで抗議してやる……。


 心に固く誓い、俺は深呼吸をして準備を整える。クライアントから聞いた話だと、この矢馬郡氏は、かなり石頭――と言うか年功序列信奉者なじいさんであるらしい。山道を上ってきて息が上がってしまったなどと聞けば、それこそ『近頃の若者は~』だなどと無駄な説教だけで終わってしまうかもしれない。


「――よし」


 息も整い、俺はこの木造家屋に唯一見られる文明の利器――インターフォンへと指を伸ばす。


 その時だった――


「~の、~が!」


「なんだ……?」


 先ほどから煙の上がっていた庭らしき方角。そこから突如として、しわがれ声のかみなりが響いてきた。


「こりゃ……インターフォンも聞こえていないか……?」


 念のため、一回……二回と、押してみるが全く反応がない。やはり家人は皆、庭らしき方角にいるのだろう。


 ――帰る訳にもいかんしな……。仕方がねぇ、行くか。


「はぁあ……。面倒くせえな……」


 深く息を吐き、小さな声で「ごめんください」と発してから、俺は敷地内へと足を踏み入れた。


 そしていまだ響く怒声を目じるしとして、敷地内を突き進んでいく。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「……道にしろ、庭にしろ、無駄に広ぇよ……」


 ――どうして運動会ができそうな敷地面積が陶芸家に必要なんだよ……。


 イライラをさらにつのらせて、俺は運動場――庭の片隅に出来上がっている人垣に近付いていく。


「なんだ? これ、全部が弟子か?」


 ――もう、ここの爺さんは人を遠ざけたいのか、人が恋しいのか、はっきりしてくれよ……。


 本日何度目になるか分からない、矢馬郡氏へのツッコミを心で実行して、俺は人垣の一番外側の男性――仮に『弟子A』としよう――に声を掛けてみることにした。


「すみません、こちら『矢馬郡蒲郡』先生のお宅でよろしいでしょうか?」


「――えっ? あ、はい。そうですけれど……あなたは?」


「あ、わたくし、本日取材のお約束をいただいておりました勢門(せと)と申します……」


 戸惑いながら俺に問う青年に、クライアントである出版社から渡された名刺を差し出す。弟子Aさんはしばらくその名刺に見入っていたが、やがて――


「あ、ああっ! ああ、はい! 聞いております」


 頭を大げさに上下させながら、疑わしげな表情を途端に笑顔へと変えて俺に握手を求めてきた。


「それで……インターフォンを押しても反応がなかったもので、声が聞こえてくるこちらまで来たのですが……これはいったい?」


 勝手に入ったことに謝罪しつつ、俺は弟子A――今井さんと言うらしい――に、人垣の原因を尋ねてみる。


 今井さんはしばらくはどう答えたらいいのかと苦笑していたが、やがて大きなため息をつくと、親指で自らの背後を指さす。


「実は……あなたよりも前に、来客がございまして……。そのお客人と先生が……」


 どうやら俺の先客が、件の矢馬郡氏と言い争いになっているらしい。


「ちょっと失礼しても……?」


「どうぞ――はぁ……」


 おそらくはこんなことは日常茶飯事なんだろう。今井さんは疲れ果てながら、どこか手慣れた様子で人垣を少し掻き分けて、俺を人垣の前列へと案内してくれた。


 そして進んだ先では――


「小僧……。もう一度……言ってみろ」


 散髪しろよ、と言いたくなるほど長い白髪のじいさんと――


「ああ……。何度だって言ってやる! お前が作った焼きものより、俺が作った焼きものの方が強い!」


 胸もとまで伸びた髪を先っぽだけゴムで留め、半ズボン? キュロット? を履いた子どもが言い争っていた。


 腕を組み、足を肩幅ほどに広げてデンッと構えた、少年だか少女だか分かりにくいその子どもは、不敵な笑みを浮かべて矢馬郡氏をにらみ付けているが……その、なんつうかさ……。


 ――陶芸って強さを競うもんじゃなくない?


「小僧、陶芸とは……焼きものとは、強さを競う様なモノではない!」


 そうっ! まさにそれっ!


 ――このひと言だけで、俺は矢馬郡氏へのいら立ちが少し晴れた気がした。


 しかし、そんな俺と矢馬郡氏をあざ笑うかのように――と言うか本当にあざ笑いながら、少年――とりあえず少年と呼ぼう――はなおも言う。


「へぇ? じゃあ、負けを認める? なら、許してやるよ」


 ――どうしよう? 会話しようぜ、少年……。


 どうやら少年が矢馬郡氏に勝負を吹っかけているらしいが、正直……どうしてそんな会話が成り立つのか、俺にはまったく理解ができない。


 俺が知っている限り、陶芸家は『強さ』で勝負なんかはしない。たまに『価値』で勝負しようと言う輩は目にするけれど……。


「負け? わしが、小僧ごときに?」


「ああ、いまなら土下座で許してやんぜ?」


「~~~~っ。ふざけるなっ! どこの馬の骨とも知れぬ小僧に、そんなことができるか! この……『人間国宝間近かも』の、矢馬郡蒲郡が!」


 少年の挑発に、矢馬郡氏が唾を飛ばす。


 ――どうしよう? このままだと、取材どころじゃない――って言うか、コレのあとに取材する勇気は持ってないぞ、俺……。


「ふーん……。じゃあさ――」


 血圧をガンガン上げていく矢馬郡氏に対して、少年は不敵に笑い、なにかを囁いている。内容は聞き取れないが、少なくとも友好的なことではない……だろう。


 だって――


「――っ! ふざけるなっ! そんなことができる訳が!」


「へぇ? 自信がないんだ? 結局、その程度のモノしか作れないってこと?」


 少年、めっちゃ煽ってる! 矢馬郡氏、顔が真っ赤!


 ――頼むから、これ以上、俺の仕事に差支えるようなこと、しないでくれよ……。


 このあとのことを考えて嫌な汗を流し始めた俺を置いてけぼりにして、少年と老人の言い争いはさらにヒートアップしていく。


「そんっなに、言うのならば! まずは小僧っ! お前からその『強い』焼きものとやらを見せてみたらどうだ!」


 たぶんそれは……。矢馬郡氏にとっては売り言葉に買い言葉……だったんだろう。でも、俺はその時、見てしまった……。矢馬郡氏が飛ばす唾にまみれながら……まるで悪魔のような、ニヤァリとした妖しい笑みを浮かべた少年を……。


「しっかし……勝負って……」


 ――俺が知る限り、ここは陶芸家の家であって、格闘家の家ではなかったはずなんだけどな。


 俺がそんな風に、首をかしげている間にもとんとん拍子に話は進んでいく。


「これが――俺の得物(焼きもの)だ」


 おかしい――少なくとも、俺の知る常識では、焼きもののことを『得物』なんて呼ぶ習慣はなかった。


 ドンドンと冷え込んでいく俺の心をよそに、少年は背中のリュックサックからゴトリと、人の頭より少し大きい風呂敷包みを取り出した。


 形からして、おそらくは壺かな? もしかして遠回しな弟子入り志願だったりする?


「――ふんっ」


 俺と似たようなことを思いついたのか、矢馬郡氏は少年を少し馬鹿にするように、鼻息ひとつでその風呂敷包みを一瞥する。


「よかろう。――おい、わしの最高傑作を持ってこい!」


 そして弟子の一人にそう指示すると、そのあとはずっと少年とにらみ合いを続けていた。


 そして数分後――


「それでは、今回は両者すでに『得物』所持と言うことですので……。まず、両者同時に、風呂敷をオープン――よろしいですか?」


「おぅっ! 良いぜ!」


「ふんっ、好きにせい」


 ――おかしい。この場の雰囲気がなにかおかしい……。


 なぜ、蝶ネクタイに燕尾服の人がいるの? 審判? 審判なんですか? あと、アンタも『得物』って言うのっ? おかしくない? それとも、俺がおかしいのか?


 そして先ほどまで人垣を作っていた矢馬郡氏のお弟子さんたちが、いまでは格闘ゲームの観衆(モブ)みたいに片手を天に突き上げて「うぉうぉうっ!」とか、小刻みにジャンプしながら叫んでいる。


「なんだ……これ?」


 おそらくはこのなかで、俺だけが置いてけぼり……冷静。――これは、なんだ?


「これは……なんと言うことでしょう……」


「あ、今井さん……やっぱり、これ、なんかおかしいですよね?」


 ――違った! 俺は一人じゃない!


 今井さんは俺と同じく、ついて行けないと言った様子で、冷や汗を流しながら――


「ええ……そう、ですね。あの少年、『戦陶力』が……高過ぎる! あの年で……?」


「――はい?」


 全く訳が分からないことを言い始めた。


「先生に匹敵する……? いや、まさか……」


 ――そうか、今日……暑いもんね……。


 気のせいか、今井さんを始めとしたお弟子さん、そして矢馬郡氏に至るまで、瞳に同心円がいくつも浮かんでグルグルと回っているような気がする。


「うん。ソウデスカぁ……」


 とりあえず、俺は変に刺激しない方が良いと判断し、ことの成り行きを静かにうかがうことにした。


 ――もう、ツッコまない。


「それでは両者……オープンッ!」


「「――せいっ!」」


 審判の掛け声を合図に、少年と矢馬郡氏がほぼ同時に風呂敷包みをほどき始める。


「……」


「………………」


 ――うん。風呂敷って、固く結ぶとなかなかほどけないよね……。


「――ふっ」


「にゃぁっ!」


 矢馬郡氏と少年はまたもやほぼ同時に、風呂敷包みをほどくことに成功。


 そして、俺たちの眼前に、ふたつの壺が……姿を現した。


「おぉぉぉっ」


「――へぇ……」


 観客と化した弟子たち。そして思わず俺も……。両者の焼きもの――ともに壺――に目を奪われた。


 まず、俺は矢馬郡氏の壺に注目する――取材活動として、ちょうどいいからである。


「奇麗……だな」


 白磁のような美しさ――と言うのだろうか? って言うか白磁なのか? どこかガラスのような脆さを彷彿させるが、それがまた儚げな美しさを醸し出している。素人の俺でもそう思うのだ……。数千万を出してでも買う輩がいるのもうなずけるってもんだ。


 そして次に俺は、少年の壺へと視線を移し――


「――っ」


 そのまま目を奪われた。


 例えるならそれは――ツンデレ! 冷ややかな、ツンっとした美しさを醸し出しながら、それでいて見る角度によっては、どこか田舎のおばあちゃんを思い起こさせる可愛らしさをも持ち合わせ、見る者をデレっとだらしない表情にさせる。


 ――どうしよう……。個人的にはこっちの方が……。


「――っ! こぞぉう……」


「ふふ……。やるわね、矢馬郡……先生……」


 どうやら俺が受けたのと似た衝撃を、矢馬郡氏と少年も受けていたらしい。なぜか大層なダメージを受けているらしく、両者ともによろめいて、ついには片ひざをつき、矢馬郡氏に至っては吐血まで……。


「なにあれ……、毒でも出てんの……?」


 ――それともあれか? 陶芸家って、自分以外の作品に感動するとダメージくらうの?


「まさか……先生と互角……だと? これは認識を改めなくては……小さくとも『格陶家』と言うことですか……」


「――は、え? 今井さん? ちょっと?」


 なんだか、ドンドン、今井さんが遠い世界の住人になっていく。


「――『鑑賞戦』……ドロー! よって、次の『格陶戦』で勝敗が決まります!」


「フンッ……」


「良いぜ?」


 ――どうしよう? もう、ついていけん。あ、明日、晴れるかなぁ……。


 現実から目を背けはじめた俺を気にすることなく。矢馬郡氏と少年は、互いの『得物(焼きもの)』を手に持って、ブンブンと素ぶりを始める。


 ――ねぇ、それ……もうただの鈍器だよね?


「ふ……。ふふふ。先生の作品は、その重量……およそ五キロ! あの少年が、重力も乗せた衝撃に耐えられるはずがない! この勝負……先生の勝ちだ」


「そうなんですかぁ……」


 なにげに『少年の殴殺』宣言をする今井さんに空返事しながら、俺はスマフォを取り出して『一一九』と打ち込み、いざと言う時の為の準備を整える。当然、最終的には『一一〇』も利用するつもりである。


「せいやっ!」


「なんとぉ!」


「――あ、避けたっ? その上、反撃だと? クク……。しかし、そんな軽い一撃では、先生の『得物(焼きもの)』を砕くことなどできぬわっ」


 ブンブンと焼きものを振り回す矢馬郡氏と少年。狙うは互いの命――ではなくて、見た感じ焼きもの自体を狙っているのか?


「――くっ!」


 そうこうしている内に、少年が足を滑らせて体勢を崩してしまった。


「――勝機っ! うぉぉぉらぁぁぁあ! くたばれ、小僧ぉぉぉぉぉ!」


 ――あ、やっぱ命狙ってるわ、これ。


 壺を大きく振りかぶった矢馬郡氏は、そのまま足が止まったらしい少年目掛けて鈍器を振り落とす。


 やばいと感じた俺が、『一一〇』か『一一九』か迷ったその時――


「……ん?」


 俺の目には、少年と、少年の焼きものが……光ったように見えた。


「ふふ……。これできま……む?」


 解説役の今井さんが、大きく目を見開く。


 そしてそれとほぼ同時。少年がその小さな口をあらん限りに大きく開き、叫んだ!


「うぉぉぉっ! 目覚めろ! Saga(サーガ)Soul(ソウル)! 必壊! うなれ! 『有田・ブレイッカー』!」


「――はぁっ?」


「な、なんとぉぉっ?」


 そして俺は思わず持っていたスマフォを落としてしまった。なぜなら――なぜならば、いま、俺の目の前で、いよいよおかしなことが起こっている。


「ば、バカなぁっ!」


 少年の焼きものは、少年がなにか中二病的なことを叫んだと思た瞬間――少年を連れて、空高く舞い上がっていた。


 それも少年が放り投げたとか、そういうことではなく。キリキリと――人の力では……ましてや、少年の力では不可能なほど天高く、高速で回転しながら……だ。当然、それを持つ少年もキリキリと回っている。


 少年の焼きものは空中でクルリと反転し向きを変えると、そのままキリキリと少年ごと、高速で回転しながら地面を――矢馬郡氏の焼きものを目指して落下……いや、突撃してくる。


「ふ、ふふんっ! しかし、その程度で……わしの最高傑作はぁぁっ!」


 どうやら矢馬郡氏は、降りてくる焼きものを迎え撃つつもりらしい。少年の焼きものに向けて、自らの焼きものをぶつけようと振りかぶっている。


「――っ! いけない、先生!」


「――なっ?」


 ――ヌッポン。


 どこか気の抜けるような音とともに。俺たちの目の前で。


「壺が……壺に……?」


 そう。壺が……同じようなサイズの壺のなかに、入ってしまったのだ。


「――はあああああああああああああ?」


「あ、今井さん、お帰りなさい」


 これにはさすがの今井さんも正気に戻らざるを得なかったらしく……。ガコンッと、あごから危険な音を出しながら、驚いていた。


「な、なにを? 小僧、貴様……」


「ふふ……。アンタはよく戦ったよ、『表』の奴としては……ね」


 がくがくと震える矢馬郡氏に、優しく、妖しく、ほほ笑みかけながら……。壺を持ったまま、逆立ちの格好となっていた少年はその見た目にそぐわない、艶のある声で笑う。


 そしてそこから数秒後――


「――あっ! せ、先生の……壺が!」


 今井さんの声にハッとして、俺たちは矢馬郡氏の壺に注目する。


 すると、件の壺が、ぴしぴしと音を立てながら――


「ぐあああああああああああああっ」


 はじけ飛んでしまった。そのなかから姿を現したのは、当然と言えば当然……。少年の……無傷な壺だった。


 少年はほほ笑みを崩さず。ゆったりとした動作で、自らの壺を抱えたまま地面に足をつく。


 そして壺の表面を愛おしそうに、そっとひと撫ですると、なぜか全身から血を吹きだし力なくひざをついた矢馬郡氏に向けて、ひと言――


「俺の……勝ちだ」


 そうつぶやいた。


 ――これが、俺と『格陶界』、そして『クライン・ファイター』陶夜との……最初の出会いだった。


楽しんでいただければ、幸いです。個人的には好きなので、もしかしたら続きを書くかもしれません。

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