side:少年
なろう投稿一周年記念として所属するサークルに案を出したものの他に出した案が採用されお蔵入りとなった作品を書くことにしました。一周年記念と言いながら今日は11月20日。一周年記念日まで1ヶ月以上ありますが、のらりくらりと書いていきます。
前書きでは予約投稿するその日のことを書いています。
ちゃんと22日で終わります。一時間ずつ更新予定にしてるので。
自信
その言葉を見る度に僕は疑問に思う。自信というのは自分を信じることだと思う。実際に持っている電子辞書の大辞泉にも同じような意味がある。
「自分で自分の能力や価値などを信じること。自分の考え方や行動が正しいと信じて疑わないこと」
そう書かれている。
でも、どうして自信というものが生まれるのだろうか。
今までの経験? 生きてきた中で得た知識? 自分が正しいと思っているから?
どれを取っても滑稽に見える。そう、滑稽に。
どれだけ頑張ろうとしても、いや、どれだけ必死頑張っても、どれだけ自信が持てたとしても、それは絶対ではない。そして、失敗する。
自信というのはいらないものだ。いらない。本当にいらない。だから、僕はこう思う。
自分なんて信じられない。信じれるのは他人。みんな、優しく、時には厳しく接してくれる。人というのはそういうものだ。それが善意だとしても、悪意だとしても、僕は信じられる。
だって、自分以上に信じられる存在なのだから。