↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

七夕伝説

作者: 溜せうゆ
掲載日:2026/06/19

「はぁ……」


 もうすぐやってくる七月七日を想い、思わずため息がこぼれる彦星。


 決して織姫に会えるのが嫌なわけじゃない。でも……。


 そして七月七日の夜。


「ああ、一年ぶりだね」


「ええ、会いたかったわ」


「僕もだよ。ところでその腕に抱いているのは……」


「もちろん、昨年できた子よ」


「やっぱり……」


「これからはもっと頑張ってもらわないとね、パパ?」


 年に一度会うごとにどんどん増える、けれど一緒に暮らせるわけでもない子供たちの養育費のために、明日からまた一年間あくせくと働き続ける日々が始まるのだ。


「天の神様、確かに僕が悪かったのは認めますけど、それでもこの仕打ちはあんまりじゃないでしょうか」


 天の神は一年間真面目に働けば七夕の日の夜だけ織姫と会うことを許してくれた。


 しかしそれすらも自分の娘を奪った彦星への遠回しな嫌がらせだったのだと最近ようやく気づいたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。