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ワイバーン

ゴールド王国の青年騎士ダップと王宮魔法士シャリアは、何でも叶う幻のアイテム《願具》を探す旅に。

ダップ『ふわわわわぁ~…うーい


ゴゴゴゴ!ガタンガタン…


大きくあくびをする傭兵戦士の青年。所々荒れ地が見える大地を走る列車は、幾つかの給油所をよって何事も無く朝を迎えようとしていた


ダップ『よくこんな本読めるよな~逆に眠くなっちまうぜ、殆んど方式と数式とギチギチの文章ばかりじゃないか。絵とかないのか?挿絵は~…カエルの目玉の成分と魔力が作用する魔法陣での配置ぃいいい~?;


(ほら、どうせ起きてるんだから貴方も魔法のひとつでも覚えたら?ハイクラスの魔法騎士になれるかもしれないわよ~簡単な魔法入門書、一冊貸してあげるから、)


それを言った本人は向かいの座席でスヤスヤと寝ている。二人はこれからの事もあり、鍵の無い場所で寝る時には片方が見張りになるように行動する事に決めた。そして今はダップの番だ


ダップ『無理無理、こんなの読んでたら脳みそ溶けるわ、はー窓開けて外の空気でも吸うか…


ガチャ!ガタタン!と窓を開けた瞬間


ギィキィイーーーーーッ!!ガタン!!


汽車は急ブレーキをかけ、一気に眠気も覚めた


ダップ『うおっとっと!何だ?!::


シュー…チンチン♪


車掌《停止信号です、5㎞先にワイバーンが出現した模様、いま巡回している戦士団が討伐作業を行っております。お客様には大変ご迷惑おかけします、暫くお待ちください。


列車内に設置された伝道官から車掌のアナウンスが入る


シャリス『ふえ?::あ、ワイバーンですって!近いの?大丈夫かしら?;


半分席から落ちそうになった彼女も慌てて起きた。ザワザワと他の休んでいた乗客からも不安の声が聞こえる。騎士として加勢したいところだが今は任務中、変に騒ぎも大きくしたくない。


ダップ『簡単な怪物じゃないけど、ここの警備を任されてるのは国から派遣されたプロの傭兵団や兵士だ、大丈夫だろ。


20分もしない内にまたアナウンスが入った


車掌《ワイバーンの討伐に成功、進路より排除をしたようです。これより再発進しますので、危険ないよう立ってる方はお席に戻るか、お近くの手すりにお掴まり下さい、少し揺れます


シャリス『え!?もう?;

ダップ『おおっ、スゲー!あのワイバーン相手に仕事が早いな、相当屈強揃いなんだな!


ガタゴン!ボォオーーーーッ!!

シュッシュッシュッシュッ!


汽車は再び走りだし暫くすると、大きなワイバーンが倒れてる姿とそれを倒してであろう傭兵団の姿が見えた。手を振る彼らに、乗客からオオー!と、大きな拍手と歓声が上がる


乗客『有り難う!よくやった!

乗客『素晴らしい!


パチパチパチパチ!


ダップ『流石だぜ!お疲れい!

シャリス『凄いです!助かりました!


ボッ!ボォオオーーーッ!!


汽車も大きく汽笛を鳴らし、感謝を伝える。そんな盛り上がってる中、一瞬二人に目を向ける乗客がいた


盛り上がるふりをする乗客(…なかなか注意深い方達ね。何かをするわけでもないですが、ただ後を追うのも怪しまれるし、う~んどうしましょうか?


ーーーーーーーーーー


ガコガコン!プシュー!バタン!バタン!


車掌《終点アダブールに到着いたしました。お降りの際、お忘れ物ないようにお願いします。ハルバン横断鉄道をご利用まことに有り難う御座いました~


太陽が楕円形のオレンジ色に光る頃、予定より少し遅れてダップとシャリスはアダブールに到着した。軽快にタラップを降り駅前の賑やかな通りに出る


シャリス『あら、あんな鶏の象、前にあったかしら?あの大きな建物も最近出来たみたいね

ダップ『くへ~…列車の中は窮屈だったな、とりあえずどうする?

シャリス『そうね、まずは今日泊まる宿を探して、時間があるなら街中を見て歩きましょうか。


来る前に決めてた宿に向かうと、宿帳に記入した。


シャリス『二人一泊お願いします。

宿屋『部屋は一つで宜しいですか?

シャリス&ダップ『いいえ!2つで!!::


それぞれ部屋に荷物を置くと街へと繰り出した。日用雑貨店や武器や防具屋など繁華街を周っていると、小物屋の店頭に並べられてるガラスで出来た猫の置物が目に入った


シャリス『綺麗~可愛い~!そういえば小母様猫好きよね、買ってってあげようかな?

ダップ『なんだよ、散々人の事言っておいて自分だって遠足気分じゃないか!

シャリス『うるさいわね~ダップは兎も角、小母様にはいつもお世話になってるから、どーかなーと思ったのよ!

ダップ『じゃあ、任務を無事終わらせて帰る時だな。また寄ろうぜここにさ、

シャリス『…そうね、うん、無事に終えたら二人で来ましょう。またねネコちゃん


虹色に光る子猫に別れを告げると、お目当ての鳥料理屋に二人は向かった。それを建物の影から見つめる人影があった。列車に一緒に乗ってた怪しい乗客だ。


影から覗く者(ええ?!::情報ではそんな仲が良くないって書いてあったのに、なんかイチャイチャしちゃって、ただのデートみたくなってるじゃない!え?;まさか私これからこれず~っと見せられるわけ?…ああん~も~~何か急に虚しくなってきたわ、泊まる宿もわかった事だし一度報告してきましょうか~O


トボトボと、その怪しい人影は人混みの中に消えていった…


ーーーーーーーーーー


少し前の話。

ゴールド王国/ゴールド王国大臣の隠し部屋


白髪交じりの男性『ほほう、願いを叶えるアイテム《願具》ですか。それも5つあるとは実に贅沢ですね。それを破壊しようとは、やれやれ王も全く愚かしい事ですなぁ


この国のご意見番でもある大臣は、自分の部屋とつながる隠された暗い場所で二人の男性と会っていた。ゆらゆらと燭台の炎が不気味な男達の笑みを映し出す


フードの男『それで如何いたしましょう?

大臣『無論、破壊される前にその願具を頂きますよ、5つは要りません1つで十分です。王を説得するのはそれから、な~に現物を見れば意見も変わりますよ。人間とはそういうものです。

フードの男『二人はどうしますか?

大臣『願具を見付けるまで手は出さないでおきましょう。それを感知出来る魔法器具【真現の眼】の使い方はわからないのであろう?


フードを深く被る人物の横にいる眼鏡を掛けた男に聞く


長身の眼鏡の男『はい。どうやらシャリスにしか学長は教えてないようで。他の魔法士は知りません。

大臣『なら仕方ありませんよね、そのように。

フードの男『では、願具を見付け次第で

大臣『そうですね…それともし真現の眼の使い方がわかれば後の事はこちらでしますので、その時は二人は必要ありません


始末して下さい。


~願い神の消滅・第5話完~

少しずつキャラクター達も増えてきます。そろそろ戦闘も欲しい所ですね?(※この作品はフィクションです

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