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日本国魔界府府庁秘匿部秘匿室秘匿一課  作者: 臆病虚弱
第一章・第一節 【兵器人間は人の夢を見るか? Do cyborgs dream of human ?】
32/56

間話 挿入歌1

     ……………


 こんな、夢を見た。

 皆が寝静まった夜。俺はふと目を覚まして、居間に出た。電灯が点いていて、母が座っていた。母は寝間着が少し崩れていた。母はおれに気づくと少しぎょっとしたが、すぐにいつもの調子に戻っていた。


「〇〇〇」


 俺には母の言葉がよくわからなかった。ふわふわとした優しさのある声だったが、何を言っているのかわからない。俺は無視をするのも嫌なのでああとか、うんとかの返事で誤魔化した。


「〇〇〇……。〇〇〇。叔父さんがね…… 〇〇〇、〇〇。雪が〇〇〇。〇〇……」


 母は言葉を続けている。理解が淀んでいるように俺にはその言葉がほとんど伝わらない。誤魔化した返事がちゃんと話にあっているのかもわからない。俺は台所で水を一杯飲んでからそそくさと部屋に戻ろうとした。


「寝るの?」


 母の言葉がやっとわかった。


「ああ」


「おやすみなさい。〇〇〇」


 ああ、母の不明な言葉には俺の名前も含まれているのか。俺にはそれが何だか、妙に悲しかった。


「おやすみ。母さん」


 俺はそのまま部屋に戻った。俺の部屋は皆の寝室から少し離れていた。


――


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