一段落したのでここまでの登場人物とその設定
・シリアスブレイカーズ一行
ジオグリフ・トライアード
三馬鹿その一。ずのーと魔法担当のSFオタ。元ネタは『三匹が斬る!』から殿様。金髪碧眼の(黙っていれば)美少年の類。15歳。別名、シリアスブレイカーズの魔王様。
一人称『僕』(旧バージョンでは『私』)、前世は政治家、今生はトライアード辺境伯の三男坊。基本的に魔導士として立ち回っているが、一応それなりに武芸も出来る様子。『解凍』が便利すぎるので滅多にやらないが、邪神戦にてほぼストックを使い尽くしたので今後はやらざるを得ない。
三馬鹿のリーダー格だが、実は自分を棚に上げて馬鹿二人を制御するのを面倒だと思っている(実際貴族出身だからと押し付けられた)ぐらいには怠惰。夢は窓際で働かないおじさん。基本的に冷静沈着且つ穏やかな性格をしているが、およそ男の浪漫と呼ばれるもの、あるいは亜人の美少女に遭遇した時はその限りではなく、テンションを上げ過ぎて厨二病化する。
レイター
三馬鹿その二。運転手と体力担当のケモナー。元ネタは『三匹が斬る!』から千石。赤毛の野性味溢れた少年。ほんのり獣臭い。15歳。別名、シリアスブレイカーズの特攻隊長。
一人称『俺』、前世はトラックドライバー、今生は田舎の村長の次男坊。前衛担当であるため、近接戦闘に限って言えば三馬鹿中最強を誇る。聖武典による千変万化の武器の変更により、多種多様な局面に対応できる。
豪放磊落な性格で、本人も短絡的な頭をしているのですぱっとしたやり取りを好む。その反面、恋愛面では前世でトラウマを抱えており、特に女性関係に関しては見た目に反して奥手かつ繊細だったりする。何もなければ熱血漢のナイスガイなのだが、ケモナー故にモフモフを見ると相好を崩し、暴走を始める。
マリアーネ・ロマネット
三馬鹿その三。お色気とヨゴレ担当の百合厨。元ネタは『三匹が斬る!』からタコ。銀髪緑眼の美少女。だが(心が)男だ。15歳。別名、シリアスブレイカーズの核弾頭。
一人称『僕』、今生では『私』。前世は商社の営業職、今生は帝国に根を張る大商会会長の孫娘。個別で独立行動可能な72の魔獣と契約しており、手数や品数は豊富。本人も錬金術を行うぐらい器用だが単体ではそれほど強くない。尤も、その評価は三馬鹿準拠なので他所と比べると大概おかしいのだが。最近、ジオグリフに習って収納魔法を覚えた。
転生の折、自らTSを望むぐらいに百合に憧れと尊さを抱いていた百合豚であり、そこに挟まりたい薔薇で作った百合の造花。三馬鹿中、最も欲望に忠実で、最も後先考えない刹那主義者な為、一番何しでかすか分からない厄介者。前世では過去のいじめの経験から本性を常に隠して生きていた為、今生は反動ではっちゃけている様子。今日もお嬢様は百合カップリングで飯をお代わりする。
ラティア・ファ・スウィン
三人娘その一。フォレスク大森林に住まうエルフ氏族、ファ族がスウィン家の長女。長い金髪にスレンダーと絵に描いたようなエルフ。
弓、魔法、精霊術、回復魔法と小回りの効くスキルビルドをしており、本来ならばパーティーに一人は欲しい器用な人材なのだが、一行の過剰火力で大体カタがつくのであまり出番に恵まれていない。
ラティアさんよんじゅっさい。しかしエルフは300年程生きるので、人間換算でJCからJKぐらい。つまりモロ思春期。そんな中で正体を見失ったジオグリフに出会ってしまったもんだから見事にぶっ刺さってしまった模様。最近、ジオグリフの真似をしていろんな設定を練って披露する機会を伺っている。エルフちゃんでも恋がしたい。
カズハ
三人娘その二。狐獣人の娘。マホラの里長、聖獣クレハの養女にして子孫。
16歳の狐獣人。マホラの現人神とも言える養母クレハに仕えているため、常に巫女服を身に纏っている。養母をして「いずれ妾に匹敵する結界術を身に付けるであろう」と太鼓判を押されており、実際に地竜の群れを妹と協力して一週間も押し留め避難民を守ったぐらいには優秀な結界術士。
獣人は強い者に好意を持つという本能というか習性の結果、地竜相手に真正面から大立ち回りしたレイターに一目惚れしており、そんな理由からシリアスブレイカーズ一行に参入。レイターを里の婿に引き入れるべく妻の座を虎視眈々と狙っている。狐なのに。
リリティア・ハーバート
三人娘その三。人族の娘。リフィール教会の聖女。14歳。
元々は田舎の平民だったのだが、何をどう間違ったか回復魔法に才能があり、それが飛び切りであったためにハーバート子爵家が養女にし、リフィール教会へ送り込んだ結果、聖女認定されてしまった。能力もそれに比例しており、自力でゾンビアタックが可能なバーサーカー。聖女とは。
養父の実家絡みでとある貴族の会食に参加する羽目になって、しかし礼儀や作法を十全に身につけられていなかったために粗相をしてしまい、そこをマリアーネに救われて彼女に惚れてしまった。当時はただの憧れや尊敬だったのが、周囲にろくな味方がいなかったため教祖を崇める信者のごとく爆速でレベルアップを果たして今やクレイジーレズ。間にサイコがつく進化まで秒読み段階で、しかしジオグリフの奸計に嵌ってBキャンセルされた。尚、当人は惚れた相手の中身が百合豚とは知らない。
・その周辺の人々
ダスク
コメディ作品に必須とも言える大原部長枠。冒険者ギルド帝国支部のギルドマスター。元金等級パーティーのリーダーで、結婚を機に現役引退、そのままギルド職員になり、歳を重ねて気づけばギルマスに。嫁と子供に囲まれ、仕事も上手く行っている最中に三馬鹿に出会い、いつの間にやら帝国政府と三馬鹿を繋ぐマネージャー役になってしまった。
何かにつけて騒動を起こす三馬鹿を叱ったり一緒に謝りに行ったりと毎度毎度胃袋にボディブローを決められている不憫な人。彼の頭が不毛の大地になるまで後―――。
カルラ
冒険者ギルド帝国支部の受付嬢。18歳。そろそろ結婚を気にするお年頃で、初期案ではジオグリフのお相手であったという出番的に不憫な人ではあるが、あんな馬鹿の嫁にならないで良かったねとしか言えない。
ガド
名前しか出てきていない元金等級冒険者にして、レイターの師匠。狼獣人。聖武典をダンジョンから持ち帰り、愛用していた。イメージではオールド・スネーク。ケモミミが一部欠けていたりすると尚良し。
・獣人の里
クレハ
獣人の里、マホラの長。ケモ度3から4のケモナー垂涎のマズルフェイスに巫女服着用でちょっとムチムチしている上にママ属性という属性の闇鍋。魔力が高い獣人が稀に「成る」とされる聖獣で、1500年以上生きている。病没したカズハ・サクラの両親から彼女達を託されており、直系の子孫ということもあって実の娘のように可愛がっている。
最近、レイターのブラッシングにて堕とされ、彼を婿に引き入れようと画策し、カズハを第一の刺客として放った。
サクラ
カズハの妹。10歳。天真爛漫さん。クレハの直系、そしてカズハの妹ということもあって結界術の才能はあるようで、実際に姉と交代交代で1週間程地竜の襲撃から避難民を守った。
・エルフの村
ラバック・ファ・スウィン
ファ族の族長家、スウィン家の当主。板前ルックなエルフさん。
ルディナ・ファ・スウィン
ラバックの妻。女将ルックなエルフさん。
グリムエッダ
神鳥と渾名される始まりを告げる鳥。つまり鶏。しかしデカい。元は単なる鶏だったが、なんやかんやあって魔力を獲得。ついでに知性まで持っちゃったもんだから、人間から畏敬の念を集めることに。元は二国は跨いだ山脈に暮らしていたが、デルガミリデ教団の召喚実験に巻き込まれて、一族とともにニヤカンドにやってきた。
・トライアード家
ラドグリフ・トライアード
レオネスタ帝国トライアード辺境領、トライアード家当主。火炎魔人の異名を取る魔導士で、実際に16年前の戦争では無双して英雄に名を連ねている。
ミドグリフ・トライアード
トライアード家嫡男。次期当主。絵に書いたようなイケメン。最近結婚した。
ルドグリフ・トライアード
トライアード家次男。第四騎士団ロータス愚連隊隊長。幼い頃はやさぐれていたが、海兵隊式訓練によって魔改造―――もとい、真人間に。最近婚約した。
ガーデルマン・アーメイ
トライアード軍第1騎士団副団長。ロータス愚連隊発足時、不承不承彼等を育てたが、多分一番入れ込むことになった。最近、孫娘をルドグリフと婚約させた。
ジャン・ピエトール
トライアード軍第1騎士団団長。トライアード家の軍事顧問として三兄弟の教師役もしていた。
リードリヒ
十年前は飲んだくれのろくでなしであったが、酒場での大乱闘でいの一番にドロップキックを食らって沈む。その後、何やかんやあって今や立派な脳筋軍団の副隊長。
ラッセル
トライアード軍第2騎士団ラファル隊隊長。アドラ砦の守備に付いていたが、ケッセル軍侵攻の折に戦死。
ジェイク
トライアード軍第2騎士団ラファル隊副隊長。実は弓の腕はトライアード軍全体でも一、二を争うほど。しかし馬の扱いが拙いために花形のアルヴァレスタ弓騎隊への編入が見送られていた。ハーヴェスタ決戦にて仇討ちを為した後、晴れてアルヴァレスタ弓騎隊へと入隊する。
・ケッセル軍
ディアド・ケッセル
カリム王国ケッセル辺境領ケッセル家当主。16年前の戦争時に父である前当主を失ったため、幼くして家督を継いだ。以降、内政に奔走しながら復讐の牙を研いでいた。地盤を固めるためにデルガミリデ教団の手を借りた。
カリーナ・レンブラント
禁忌の魔女。無詠唱の使い手。数百年を生きる魔女であり、目的のために手段を選ばぬ毒婦でもある。自身の命さえ使い捨てにして邪神復活に挑み、トライアード軍に討たれたが目的は達した。何故彼女がそうなったかを語ることはないだろう。
バスラ
デルガミリデ教団幹部。主にデルガミリデ召喚の制御を行っていたため、人知れずに死んでいった。カリーナと同じく、彼が何故邪神の復活に固執したかは不明のまま。
デルガミリデ
数千年前の神魔大戦時に作られた生体兵器であり、決戦兵器。あまりにも強力過ぎるということで神族に封印され、長らく眠っていたのに叩き起こされた。
「人が気持ちよく寝とったのに何起こしてくれとんじゃぁっ!」と景気よく暴れていたら三馬鹿のネタパロ攻撃の餌食となった。ある意味最大の被害者の人造邪神ちゃん。




