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後編

 ・集めたお金の使い道について


 さて、貴方は陰の政府の構成員の一人です。

 一生涯豪遊しても、使いきれない資産を持っています。

 何に使いますか?

 自然と思いつくのは、不老不死への挑戦でしょうか。

 絶対的な権力者というものは、その繁栄を永遠の物にするため、不老不死を求めるでしょう。

 ただ、問題がありまして、これも隠す必要が低いんですよね。

 普通に病院を建てて、不老不死の研究をすればいいだけです。

 非合法な人体実験でもしない限り、誰からも文句は来ません。


 非合法な人体実験をする場合は、話が変わってきますね。

 倫理的な問題が発生するから、それを隠すためにも強い権力が必要・・・

 (´・ω・)//うーん。

 ですが、そもそもとして順番が違いますね。

 陰の政府を作ったから不老不死に挑戦するのであって、不老不死のために陰の政府を作るとは思えません。

 不老不死を追い求めた秦の始皇帝も、中国を統一した余波でもって挑戦したのであって、不老不死のために中国を統一したわけではない。

 有り余るお金の使い道の一つとしてはあり得るでしょうが、ついでに投資するぐらいの気分でしょうね。本命とは考えにくい。


 もう一つ思いつくのは、更にお金を増やすために、お金を使って政治に介入する。

 これはあり得るでしょう。

 実在の例も存在します。

 その代表例が、「モルガン家」です。

 そうです。アメリカの証券会社、「JPモルガン」で有名な、あのモルガン家です。

 この一家に関しては、陰の政府を名乗っても良いと、個人的には考えます。


 第一次世界大戦の頃のお話。

 時のモルガン商会の代表「ジャック・モルガン」は、終戦後の講和会議において、アメリカ側使節団の一員として、主導権を発揮いたしました。

 彼の尽力? により敗戦国ドイツは、莫大な賠償金を要求され、猛烈なインフレーションを経験します。

 その後、混乱したドイツ国内にナチス政権が台頭し、世界は第二次世界大戦へと突入したのは、皆様ご存じのとおりです。

 こう考えると、彼は世界史に多大な影響を与えることに成功しました。

 陰の政府としては、合格点でしょう。

 ジャックがこの顛末を、意図したのであればですが。


 因みに、このジャック・モルガン氏ですが、日本語のサイトにはほとんど情報がありません。

 皆さんも検索してみてください。

 恐らく碌な情報が出てこないと思います。

 私が彼の事を知ったのは、NHKの教養番組「映像の世紀」からです。

 この文章を書くのに、ネットでリサーチしていたのですが、彼についての情報がほとんど無くて焦りました。

 私の記憶違いかと・・・

 (。´・ω・)? アレ。私間違ってる?

 この人は、マジで陰に隠れた存在と言えるでしょう。

 文句なしに陰の政府の一員を名乗れます。

 まぁ、NHKの番組には出てくるのですがね。

 そして、このモルガン商会は、後に連邦政府の命令により、三つに分割させられます。JPモルガンはその一つです。

 同時期、ロックフェラー家のスタンダード石油も、同じ運命をたどります。こっちは確か、五つに分割されました。

 彼らは、かなり調子に乗ってたんでしょう。

 ( ̄▽ ̄)//ざまぁ見さらせ。

 分割されても、いまだに強大な影響力を持っているので、その前はいかほどであったのか。

 恐ろしいですね。


  

 ・ユダヤ陰謀論


 陰の政府の第一候補とも考えられるのが、ユダヤ人コミュニティーでしょう。

 彼らは古代より商才に長けており、近世以降は金融業で大きな力を持ち続けています。

 一番有名なのは、ナポレオン戦争でぼろ儲けした「ロスチャイルド家」でしょう。

 有名なワイン。シャトー・ムートン・ロートシェルトもこの家に関連した銘柄です。

 ( ̄▽ ̄)//一度でいいから飲んでみたいものです。

 

 ロスチャイルド家を筆頭に、多くの資産家を擁するユダヤ人コミュニティー。

 世界中にネットワークを張り巡らし、持ち前の優秀な頭脳と高い資金力。ユダヤ教の力による国の枠組みを超えた強固な連帯。

 凄いですね。

 何かを企んでいそうな匂いが、プンプン致します。

 では、彼らは何を企んでいるのでしょうか。



 ・ユダヤ人の本願


 ユダヤ人は何を望んでいるのか?

 これも明白です。

 ユダヤ人の本願は、「約束の地、カナン」への帰還です。

 もう、かれこれ千数百年来の望みです。

 そして、それは20世紀に達成いたしました。

 イスラエルの建国です。

 ローマ帝国に逆らったユダヤ王国が滅ぼされてから幾星霜。ユダヤ人はようやく、念願の約束の地へ帰還することが出来ました。

 その後に発生した中東戦争でも勝利を重ね、地盤もある程度固まってきました。

 パレスチナとの衝突はありますが、もう二度とエルサレムを手放すつもりはないでしょう。


 はい。

 皆様の御察し通り、ユダヤ人の願いは、大筋においてかなっております。

 勿論、維持発展のために大いなる力は必要ですが、今更、陰の政府を作る必要はありません。

 そもそも、シオニズム運動は、大っぴらに行われた運動で、秘密の組織を必要としませんでした。設立当初は秘密にしなければならなかったかもしれませんが、現状では隠さなくても大丈夫です。

 彼らは堂々と国益を推し進めておられます。 

 どれぐらい堂々かと言えば、白昼、戦車を連ねてパレスチナゲリラをぶっ飛ばすぐらい、堂々としています。

 ミュッケンベルガー元帥もびっくりです。



 ・フリーメーソンやらイルミナティー


 秘密結社は陰の政府との相性が抜群です。

 秘密結社なので、誰も彼らの目的を知りません。

 (/・ω・)/怪しい。

 ただ、フリーメーソンに関しましては、比較的誰でも入会できます。

 既存のメンバーからの紹介と、秘密の儀式をクリアすれば、貴方もメンバーになれます。

 秘密の儀式は英語の暗唱なので、メチャ頑張ればできるでしょう。


 イルミナティーは、遠い昔に解体されています。

 もしかしたら、地下で蠢いている人はいるかもしれませんが、そもそもが反政府的な秘密結社ですので、陰の政府にはならないでしょう。

 それと戦う側ではないかと。


 鷹の爪団も秘密結社ですが・・・

 世界征服は無理でしょうね。



 ・宗教団体


 ここからは、精神的世界統一について考えましょう。

 怪しいカルト教団を除外すれば、候補はただ一つ。

 カトリック教会です。

 ヴァチカンと言うところは実に怪しげな場所です。

 世界中の信徒から集めた多額の資金が、極秘に動いております。

 ヴァチカン銀行がらみで、未解決の殺人事件も発生しております。

 (/・ω・)/怪しい。

 怪しいんですが、めっちゃ堂々としているんですよね。昔から。

 俺が正義だー。で、千数百年。

 今更、陰に潜るつもりはないでしょうね。


 仏教やヒンズー教ではその手の組織を聞いたことがありませんし、必要もありません。

 イスラム教はスンニ派とシーア派に分かれて、絶賛殴り合いの真っ最中。世界征服はその後でしょうね。



 さて、ここまで色々な陰の政府の候補たちを見てまいりました。

 彼らには一定の共通点がございます。

 それは・・・


 「意外に隠れていない」


 (/・ω・)/これです。

 程度の差こそあれ、皆さん堂々とその存在をアピールしています。

 本当に隠れられていたら、私程度では認識できないから、ある意味では当然ですね。

 一般人が知っている「陰の政府」は、もはや「陰の政府」ではないということです。


 しかし、ご安心ください。

 陰の政府はあります。

 確実に存在します。

 たぶん。


 次回、解決編。刮目して待て。




 すいません。予定より長くなってしまいました。



           解決編へ続く

  

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― 新着の感想 ―
[良い点] まさかの解決編突入Σ(゜Д゜) これは待ち遠しいですね(´艸`*)
[良い点] 後編で終わりじゃないの!? 解決編まで待たなきゃいけないの!? 今日いい感じにワインであっさり酔っ払ってたからぶっちゃけた感じでいっちゃおうと思ってたのに!! 待つ、次号!!
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